概要
ラクス・クラインとアスラン・ザラによるカップリング。彼らはプラントの婚姻制度で遺伝子の最高相性によって13歳(C.E.68年)から決められた婚約者同士の関係にあった。
両者とも相手に対して恋愛的興味こそなかったが、親の立場に由来する義務感から良好な関係を築こうと努力していた。その顕著な例がアスランが定期的にラクスへ送り続けたハロであり、ラクスも送られたハロ一つ一つに名前を付けて大事にしていた。また、C.E.70年2月11日から始まった第1次連合・プラント大戦中も、アスランは休暇になるとラスクがいるクライン邸に顔を出していた(ただしアスランにとっては「面会」という認識だった)。ラクスの方も初対面の際に子作りの話(子供ができたらどのような髪色になるか)をしたり、アスランからのキスをねだったりと、将来結婚して子供を作る相手としてアスランへのアプローチを頑張っていた。
しかし、C.E.70年頃から両者の父親の対立が顕著になっていき、C.E.71年5月5日のフリーダム強奪事件にかかわったとしてラクスが指名手配されたため、婚約関係は事実上の解消となった。なお、あくまで「事実上」に過ぎず、C.E.71年9月26~27日の第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では彼らが協力して地球とプラントの滅亡を阻止したこともあり、プラント住民の多くは未だに婚約関係にあると思っていた。この誤解は、C.E.74年の第2次連合・プラント大戦終結後にプラントへ帰還したラクスが、キラ・ヤマトとの恋愛関係を公にしたことで解消された。
婚約関係が解消されて以降も、アスランが悩んだ際にはラクスが背中を押し、ラクスが窮地に陥った際にはアスランが(間接的に)助けるという戦友的関係に収まっており、若干腫れ物に触るように接し合っていた婚約者時代よりも良好な関係を続けている。
また、アスラン視点では伊達に3年間も婚約者をやっていなかったようであり、キラがラクスからの愛情を疑い彼女の望みを履き違えた際には、「俺の知っているラクスはそんな娘ではなかった」と鉄拳も交えて修正した。なお、その発言を聞いた周囲は「え?」という困惑した反応をしていた。
対するラクスの方も、メイリン・ホークのアスランに対する愚痴(何かあるごとに謝ってばかりで面倒くさい)に対してキラ共々共感している。
余談
監督談により、
- ラクスが『SEED』20話で「キラを好き」とアスランに言っていましたが、実はこのときラクスはアスランに焦ってほしかったんだそうです
- 『SEEDFREEDOM』劇場版で、ラクスがものすごい量の料理を作るのは、ほっとかれてるキラへちょっとした嫌がらせ。『SEED』20話でアスランも同様にハロのウザ絡み攻撃&嫌味受けてます
と、ラクスからアスランへ遠回しなアプローチをしていたことが明かされた。特に、「キラを好き」についてはアスランの声優さえ冗談半分でキラとラクスに対して殺意を抱いたと述べるほどだったが、当時のアスランは親友のキラと敵対状態にあることで頭がいっぱいであり、それどころではなかった。
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