もしかして
- 『ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョリオン』の田最環のスタンド →ビタミンC(スタンド)
- 1の名前の元ネタであるCANの楽曲。
概要
有機化合物としての名前はアスコルビン酸。代表的な抗酸化物質であり、酸化防止剤として食品に添加されていることも多い。
コラーゲンの生成を促進し、抗酸化物質として人体に有害な活性酸素類を消去する。免疫力を高め、傷の治癒を早める。不足すると活性酸素の影響で老化が加速する原因となり、ひどい場合は壊血病という恐ろしい病気になることも。野菜や果物(柑橘類など)に多く含まれる。野菜は、炒め物など熱を加えるような調理法で大量に摂取できるが、アスコルビン酸は熱に弱いため煮込むような調理法には向かない。風邪になるとアスコルビン酸の消費が増えるため、風邪薬に配合されていることが多い(しかし、風邪の予防効果はない)。また、アドレナリンの生成にビタミンCが関わっており、不足するとストレスへの耐性が低くなり、イライラしやすい遠因ともされる。
水溶性ビタミンなので過剰症の心配はしなくてよいが、余剰のビタミンCは尿などに排出されるのでビタミン剤などで大量摂取しても意味はない。ライナス・ポーリングは所要量よりはるかに多いビタミンCを摂取することで様々な病気を予防・治療できるとするメガビタミン療法を提唱したが、その有効性は実証されていない。
実はとっても凄いんです
ビタミンCいやアスコルビン酸の凄まじい還元力の用途は生物に限らない。
なんと「金属塩を還元して金属に変える」ことができるのである。
例えばニッケルめっきでよく使われる無電解めっきは通常ニッケル塩の溶液に還元剤であるヒドラジンを混ぜて行われるが、ヒドラジンは猛毒で発ガン性物質でもある。環境に無害なアスコルビン酸をヒドラジンの代わりに使えれば大がかりな廃液処理装置が不要になる可能性があるのだ。
余談
健康食品の謳い文句でレモンn個分のビタミンCなる説明がよく見られるが、実際のレモンはさほどビタミンCの含有量が多い果物ではなく、ビタミンCの含有量ではレモンを遥かに上回る食材が多数存在する。イチゴやキウイフルーツのビタミンC量はレモンの2倍以上あり、アセロラに至っては80倍以上にもなる。キャベツやジャガイモなどの野菜も、レモンより多量のビタミンCを含んでいる。
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関連タグ
ビタミン 生化学 有機化学 有機化合物 抗酸化物質 コラーゲン
「そこのお前!レモン一個に含まれるビタミンCはレモン一個分だぜ」