概要
東方家の長女・東方鳩が、自分のボーイフレンドとして家に連れてきた小太りの男。常にボソボソ声で喋り、覇気のない表情を浮かべている。
「ダモカンクリーニング店」を経営しており、鳩とは仕事を通じて知り合ったらしい。
“自称”23歳だが、どう見ても中年。
頭もハゲており、横髪を伸ばして隠している。
夜露、大年寺山愛唱、エイ・フェックス兄弟に命令する描写があり、ここまで登場した岩人間の中では最も地位が高い様子である。
名前の元ネタは、ドイツのプログレッシブ・ロック・バンド「CAN(カン)」のボーカル「ダモ鈴木」から。
単行本14巻のコメントで明言されている。
性格
冷静かつ狡猾な性格であり、かつ「スタンドは性格だ」と言い切るほどにスタンド戦を理解しているため、“自身(本体)を相手に晒した時点で、すでに攻撃を完了させている”タイプ。周到さにおいても隙が無く、ロカカカの枝を盗まれた際には、近親者に病人がいる者がその治癒の為に盗んだと推測し、日本全国の病人を一人一人チェックして4ヶ月かけて吉良吉影と空条仗世文を特定。吉良のキラークイーンを(事実上)完封して見せている。
一方で、激昂すると口調が粗暴になり、無抵抗の相手に拷問まがいの行為を行うなどの残忍さもあわせ持つ。
作中での行動
ロカカカの枝を盗んだ吉影と仗世文のもとに現れ、後述のスタンド能力を使って身動きを取れなくした上で、「ロカカカの在り処を喋った方を許す、もう一人は殺す」と迫るが、吉影の命懸けの策略により二人とも逃がしてしまう。吉良はこの時に致命傷を受けており、田最環は吉良の仇と言える。
そして時は流れ、仲間の岩人間たちが次々と姿を眩ましていく状況に疑問を感じ、生き残った仗世文が始末しているのではないかと考え、彼の居場所を探るため鳩を利用して東方家に侵入し一家の人間を1人ずつ術中に捉え無力化していった。
鳩以外の東方家の人々及び定助をあと一歩で殲滅のところまで追い詰めたが、その正体と真意を知った鳩と定助の咄嗟のコンビネーションによる反撃で重傷を負わされてしまい、命からがら撤退。しかしすぐに定助に追い付かれ、「私と組むべきだ」と命乞いするも問答無用でソフト&ウェットの怒りの一撃で頭部を割られて死亡した。逃げた末に追い詰められて死ぬという結末は、皮肉にも自らが始末した吉良と同じであった。
後に明負悟の手下であったことが判明する。
スタンド「ビタミンC」
詳細はビタミンC(スタンド)の記事へ。
語録
- 田最環 S市出身......です
- 物事は複合的だ 繋がってて動機や目的がひとつだけとは限らない
- 私のスタンドは「ビタミンC」君を究極まで「柔らかく」するぞ
- だが逆に言うとそういう生意気なことをするヤツは絶対に探し出してやるとわたしは誓った
- 届かないかな
- わたしにウソはつくなよ
- どけ!わたしが歩くのに邪魔だろーがッ!
余談
身長が非常に低く、鳩よりも小さい。彼女とは一緒に風呂に5回入り、アレも2回したらしい。
ちなみに東方邸に持ってきた羊羹の名前は、「ようかんかうよ」(回文)である。
また、恋ダンスを踊っているような仕草が作中にある。
関連項目
ポルポ:第5部の登場人物。「肥満体型の上司」「尤もらしいことを言って本性を隠していた」「部下が主人公に敗れた一番手」といった点が似ている。
ネタバレ
実は……
そもそも吉良・ホリー・ジョースターが病人となったのは、明負悟たちTG大学病院の岩人間たちが彼女をロカカカの実験台にしたからである。それを治すべく行動した吉良たちと激突し、それが自身の敗北に繋がってしまったというのはある意味必然だったと言える。