「『柔らかくてそして濡れている』…… オレの「しゃぼん玉」が触れて割れる時 『そこ』から『何か』を奪う
今… ここの壁から「音」を奪った
この壁に何をしても どこにも誰にも聞こえない」
概要
【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
第8部「ジョジョリオン」の主人公・東方定助のスタンドである。
体の中央に碇のマークが描かれた人型のスタンド。近距離パワー型とみられる。
星模様の描かれたしゃぼん玉を生み出し、触れた何かを出し入れできる。
当初はしゃぼん玉は一回につき一つずつしか出せず、痣のある肩を塞がれるとしゃぼん玉を出せないといった制約があったが、「アワの使い方」を思い出してからは指先などから複数個飛ばすことができるようになった模様。
しゃぼん玉自体にある程度の強度があり、複数個集まれば人一人持ち上げることもできる。
初期の頃は「摩擦」や「音」、「光」さえも取り込むことができたが、近年ではそういった使い方はされず単純に物理的な何かを出し入れする能力に留まっている。
攻撃面では、パンチ攻撃と同時にしゃぼん玉を対象の皮膚の下に潜り込ませて破裂させ、その衝撃で追加攻撃をすることができる他、ビスやナットといった小さな金属物を封じたしゃぼん玉を対象近くで炸裂・飛散させて攻撃するという簡易的な破片手榴弾のような使い方を見せたこともある。
第4部の東方仗助と同様に、自分の体に能力を発揮することはできないが、しゃぼん玉で傷を塞ぐといった応急処置ぐらいならば可能。
鉄筋コンクリートの壁を蹴破るレベルのパワーを持っているが、それでも歴代ジョジョの中ではそこまで筋力は高くない方である。ラッシュを打撃にはあまり用いておらず、また岩人間を殴ったりすると拳の方が傷んでしまう。
ラッシュ時は、空条承太郎や空条徐倫と同じく「オラオラ」の掛け声を連呼する。
初ラッシュ時はオラの中にアラが混ざっていたが理由は不明。本体がすきっ歯であるため滑舌が悪く、噛んでしまったのかもしれない。
キラークイーンとの関係
本体である定助の半身である8部の吉良吉影のスタンド8部のキラークイーンも一部継承しているようで、田最環戦辺りから明確にしゃぼん玉に爆発能力があるような描写がなされるようになった。また、上記のように破片手榴弾としての戦法も吉良の影響であったともとれる。
ただ、能力的に、初期に見せた「摩擦」「音」「光」を取り込む(遮る)能力は、完全にキラークイーンの天敵にあたる。それどころか、後述するさらなる能力や本編中での応用技をふまえると、4部の吉良吉影が使用していた4部のキラークイーンとシアーハートアタックとバイツァ・ダストの3つに、1つのスタンドで対応できてしまうことになり、別次元の(あるいは一巡しかけた世界の)もう1人の自分に関連する人物こそが最大の天敵という奇妙な構造になってくる。
元ネタ
名称の元ネタは荒木飛呂彦氏お気に入りのミュージシャン、プリンスの同名曲から。ちなみに歌詞の内容は要約すると「僕のサトウキビを女の子の柔らかくて濡れている部分に突っ込んだら、砂糖(潮ではなく)を噴いた」というなかなかキワドイもの。
関連タグ
シーザー・A・ツェペリ:しゃぼん玉を応用した能力を戦闘で扱う大先輩。
歴代主人公のスタンド
ジョニィ | 定助 | ジョディオ |
---|---|---|
タスク← | ソフト&ウェット | →ノーヴェンバー・レイン |
ネタバレ
ここからはジョジョリオン終盤の重大なネタバレを含みます!!!
定助…
…いいか…
一度しか…
言えない
『誰もそれには気付いていない』……
『誰にもそれはスタンドでも見えていない』
「線」だ
「線」が…回転している
おまえのしゃぼん玉は柔らかい「線」が回転している!
そして物語の終盤、豆銑礼の分析により定助はとある真実に辿り着く。
それは、しゃぼん玉の正体は「超高速回転で球状になったヒモ」であること。
関連項目にてシャボン玉で戦う先達としてシーザーを挙げたが、その本質は彼が生きた時代の最重要人物と同じものであった事がここで明らかとなる。
最終決戦ではそれによって、触れた物体を削り取るしゃぼん玉を披露した。
しかしその真実がもたらす福音はこれだけには留まらず…
そこにあるのは「回転」!それだけで…
その中に見えない「ヤツ」が……ある