空条仗世文
くうじょうじょせふみ
コミックス11巻にて、作並カレラによって明かされた東方定助の本名であり過去の姿。(画像手前側)
戸籍情報によると、1999年S市に父:貞文と母:聖美との間に生まれたとのこと。
定助は、目や舌などが中央で縦に区切られたようになっており、非対称である。
その理由は、体の半分が吉良吉影でできているから。そのためか、笹目桜二郎からも「半分くらいあいつ(吉良)に似てる」と言われている。しかし本人に吉良としての記憶に実感がない以上、「ではもう片方は一体誰なのか」というのがジョジョリオン前半の中心となる謎であった。
そんな中で作並カレラと偶然出会い、その会話により判明した人物が空条仗世文という人物であった。
すなわち、埋められた二つの物を一つに融合する壁の目の現象により、仗世文が吉良と合体したのが彼の正体である。
カレラの写真から、左肩に星の痣があるようだがジョースターの血筋との関係は不明。ファンの間ではこの星のアザに関して様々な考察があったのだが・・・
2023年1月に刊行されたジョジョリオン11巻の第6刷にて空条仗世文の星の痣が消去されたことにより、この長年の疑問は意外な形で幕を閉じることになった。
容姿は第4部主人公・東方仗助に似たリーゼントヘアーに、網目模様のセーターを着た青年。一方でリーゼントの側面の刈り具合は虹村億泰にも似ている。そしてセーターにはこれまた仗助と同じピースマークとハートの装飾が施されている。
名前は第2部主人公・ジョセフ・ジョースター、第3部主人公・空条承太郎、第4部主人公・東方仗助を、それぞれ意識したものが使われている。回想の中でカレラが持っていた彼の携帯にラメられていたスペルも「josephmi」とよりジョセフを彷彿とさせる名前になっている。奇しくも「ジョジョ」と呼べるような名前になっている。
余談だが、第4部には仗助、ジョセフ、承太郎の3人が登場している。もしかすると、荒木先生はそれを意識して、この3人のジョジョの名前を混ぜたのかもしれない。また、父が「貞文」・母が「聖美」と、どこか承太郎の両親「貞夫」と「聖子(ホリィ)」を思わせる名前をしている。
幼少時から母親の空条聖美から育児放棄同然の扱いを受けており、夏の海水浴で仗世文が溺れた時も助け出すまで躊躇していた。その時瀕死の自分を助けてくれたのが吉良・ホリー・ジョースターおよびその息子たる吉良吉影である。
それから10数年後に吉影と再会し、吉影からホリーを助けるために「等価交換を起こす果実:ロカカカ」を大年寺山愛唱から奪う計画を聞く。仗世文は「あの時ホリーが助けてくれなければ今の自分は存在していない」と言い、計画に協力することになるが…。
「ソフト&ウェット」
仗世文の時点で定助のものと同じスタンド名で同じ容姿をしている。
能力は吉良曰くしゃぼん玉を使って「吸い上げる能力」とされており、食べる前に誤って大量に胡椒が入ってしまったラーメンから胡椒だけをしゃぼん玉に入れて取り出すほか、枝の切断面にしゃぼん玉を付着させ別の枝を「吸い上げて」継ぎ木させることもできる。
ただし、吸い上げるだけで、しゃぼん玉を攻撃に用いることが出来なかった模様。
しゃぼん玉に星マークも無かったのだが、瀕死の吉良にロカカカの実を細分して食べさせた後から星マーク付きのしゃぼん玉を出すようになった。おそらく吉良との融合が始まったせい。
ラッシュの掛け声はオラオラ。
この先さらにジョジョリオン最終巻の大幅なネタバレが含まれるため注意
本編後のエピローグにあたるラヂオ・ガガ事件では仗世文の名前の由来が判明。
その由来とはなんとジョセフ・ジョースターの名前そのものである。
第8部におけるジョセフ・ジョースターは祖母の東方理那と共に暮らす日本での生活で仗世文と書いてジョセフと読ませる和名を用いており、自分の所持品の下駄にもその名前を書いていた。ラヂオ・ガガ事件のどさくさの中脱ぎ捨てられた仗世文の名前が書かれた下駄の一足を偶然拾った空条仗世文の祖父の提案で、ジョセフこと仗世文の名前はジョセフミに受け継がれることになった。
なお「ジョセフミの名前は拾った下駄に書かれていた文字からつけられた」という断片的な情報をペイズリー・パークの能力によってたまたま知った広瀬康穂は、「仗世文は下駄メーカーの名前かもね」と推測している。
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