概要
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
壁の目で右足首に謎の歯型の傷を負ったことで発現した遠隔操作型スタンド。
地図を全身にボディペイントした隻眼の女性のような姿で、本体である康穂と同じ髪型をしている。人型としての立体だけでなく、影のように平面化したり、電子機器に潜むという形でビジョンが現れることもある。
名前の由来は、アメリカのミュージシャン「Prince」(正確には当時彼が組んでいたバンド「プリンス・アンド・ザ・レボリューション」名義)によるアルバム「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」に収録された楽曲「ペイズリー・パーク」だと思われる。
ちなみに東方定助のスタンド「ソフト&ウェット」もおそらく同じプリンスが元ネタである。
能力
自分や他人を行くべき方向や場所に導く能力を持っており、その能力はケータイのナビ機能やネットの地図、第三者の知覚に干渉する等して発現する。
ただし、最短ではなく最『善』、しかも刹那的なもののため、選択肢の回答期限が5秒しかない、コロコロと指示が変わったり、「3回連続で右折させる」「上方向に進ませる」などといった本体の康穂も戸惑うような珍妙な指示をされたりすることもしばしば。
それでも逆らわない方がいいだろう。それが最善なのだから。
また、本来の最善行動が不可能な時に「別の方法が無いか」尋ねられた時にすぐさま代替案を提示するなど、基本持ち主に対しても中立で時には毒舌になるこの手の予知スタンドとしては非常に協力的である。
破壊力はあまり無いとされているが、大年寺山愛唱のドゥービー・ワゥ!に対し拳による攻撃を行った事もあり、また少なくとも人間の足を捻り折る程度の腕力は持っているようだ。
37話(単行本9巻)までは康穂自身もその存在を自覚しておらず、無意識に能力を使用している状態だった。
康穂がスタンドを自覚してからは、スマホやPCの画面に「選択肢」が現れ、制限時間以内に康穂がそれを選択することによって何らかの事象を起こせる能力を習得。
また電子機器に介入することで機器を稼働させ操る・その情報を読み取るなど、康穂のハッキリとした“意思”を反映させることも可能となった。
さらには侵入した電子機器の能力をスタンドにも使えるようにするという事実上無限の汎用性を持ち、作中ではパソコンの中からCTスキャナーへ侵入し、その透視能力で本体の体内を検査した。
電子機器への超高度ハッキングに、手がかりさえあれば突然襲って来た敵スタンドの本体の情報だろうと探り出せるなど、現時点でジョジョシリーズ屈指のチート能力と化している。
ただ、電子機器に介入している際にその機器ごと水没させられたりするとスタンドが崩壊し始め、本体もダメージを喰らうという弱点がある。
もっとも、あくまで導くことや情報を集めることに重点が置かれたスタンドであるため、近接戦闘に秀でていないこともあって、情報を活かす間もない速攻や不意打ちなどを無防備に受ける描写はある。非常に便利な反面、荒事には全く向かないスタンドと言える。
ちなみに、このスタンドがハッキリと発現したのは壁の目に赴いてからだが、幼少期の康穂は無意識のうちにこの能力の片鱗を使っており、元より素質を持っていたようである。
関連タグ
- ハーミットパープル...同様に高い情報収集能力を持つが、地力はそう強くないスタンド。
- トト神...自分などに関わる、ごく近い未来を予知するスタンド。漫画を通して珍妙な内容の情報を伝える。
- レッド・ホット・チリ・ペッパー...同じく電気・電子機器関係のスタンド。ただし物理現象としての電流に依存しており、情報収集能力も地道な盗聴が精々。
- ドラゴンズ・ドリーム...こちらも使い手に良い未来や悪い未来を示すスタンド。ただしこちらはあくまで「中立」の立場をとる。