概要
初登場は第7部「スティール・ボール・ラン」。
スティーブン・スティールの主催した、北米大陸横断レースの参加者の中に、仙台藩出身の老人男性:ノリスケ・ヒガシカタとその娘である東方理那が登場した。
ノリスケは途中、聖人の遺体を巡るスタンド使い同士の抗争に巻き込まれて負傷するというアクシデントに見舞われながらも、世界各地から3852名の参加した同レースで堂々の2位入賞(準優勝)を果たすという結果を残し、100万ドルの賞金を獲得。日本に帰国後、賞金を元手にフルーツの輸入事業を始めてこちらも大成功を収め「東方ふるうつ屋」を経営し、今日に至る東方家の礎を築いた(このことから、東方家の長男は代々「憲助」という名前を受け継ぐことが慣例となっている)。
また、レース中に知り合ったジョニィ・ジョースターと娘の理那が結婚したため、ジョースター家とも関わりを持つことになる。
時は流れて21世紀(作中では第8部)、東方家はS市杜王町を代表する資産家となっており、フルーツの輸入事業と並行して、「社会奉仕と、国と地域への恩返し」を標榜として様々な慈善活動を行っているとされる。
『岸辺露伴は動かない』のエピソードの1つである「密漁海岸」にも「東方一族」という言葉が出てくるが、同一の存在かは不明。作者の荒木氏は、同作の舞台は「ジョジョリオン」とは別の世界が舞台になっていることを仄めかしているが…?
一応、「ジョジョリオン」における杜王町にも「密漁海岸」の舞台であるヒョウガラ列岩があり、最終盤ではある人物が「東方フルーツパーラーの果樹園の海岸ではデカいアワビが取れる」という発言をしている等、関連性を匂わせる台詞はある。
謎の奇病
順風満帆に思える東方家だが、実は一族の長男には、10歳になると決まってある奇妙な病が発症することが知られている。
初期症状では記憶が少しずつ無くなっていき、やがて皮膚に折り紙のような線が入り、最終的に体が岩のように固くなって死に至るという。
このため、東方家の長男は10歳になるまで女の子として育てられるという風習があるが、もちろんこれはただの迷信であり、根本的な解決にはならない。
東方家の人間にいつごろからこの症状が現れるようになったのかは定かではないが、作中では過去に理那が似たような病に侵されている描写がある(このため、ジョニィは厳重に保管されていた聖人の遺体を使って彼女を治療しようとし、結果命を落とすことになる)。
この病気を治療できる可能性を秘めているのが、同作のキーアイテムでもある「ロカカカの実」であり、東方家が定助を引き取ったのも、ロカカカに関して何らかの情報を握っている可能性があるためである。
東方家の人間
家族の何人かは、トランプのマークをモチーフとした名前になっている。
家族の多くがスタンド使いである(そのことが明らかとなる前から、定助は東方家の家族全員がスタンド能力者だと確信していた。ただし、常秀以外は、どのような経緯でスタンド能力を持つにいたったかは不明)。また、スタンド名には必ず「キング」というフレーズが入るという共通点がある。
第7部に登場
ノリスケ・ヒガシカタ(初代:東方憲助)
北米大陸横断レースの準優勝者。68歳(当時)。
ノリスケの娘。ジョニィの妻。
第8部に登場
現在の東方家の家長。59歳。スタンド:キング・ナッシング
憲助の妻。52歳。スタンド:スペース・トラッキング
常敏の妻。31歳。スタンド:アウェイキング・Ⅲリーブス
憲助の長女。24歳。スタンド:ウォーキング・ハート
憲助の次男。18歳。スタンド:ナット・キング・コール
憲助の次女。16歳。スタンド:カリフォルニア・キング・ベッドちゃん
常敏と密葉の長男で、憲助の孫。9歳。スタンド:ペーパー・ムーン・キング
その他の関係者
東方家の家政婦。22歳。実はジョニィの子孫で、東方家とは遠い親戚関係にある。
つるぎの飼い犬。東方家の病と似たような病気で瀕死になっていた所を、八木山夜露にロカカカを与えられ復活した。