ビタミンC(スタンド)
びたみんしー
本体は田最環。
二つの角が生えた悪魔のようなデザイン。顔には大きく左手がデザインされ、額と角の先端そして肩のあたりには「C」の文字が見て取れる。胸部より下は無数の手が伸びており、明確な形はない模様。
正直あの本体には不相応なほどのイカした外見。第5部の彼を思い出す。
(ただ、田最は本性を露わにすると、時折風格ある面構えになるため、第5部の彼よりは本体とスタンドとのギャップが少ないといえる)
元ネタはドイツのバンド「CAN」の楽曲「Vitamin C」である。
スタンドの指紋に触れた生物を極限まで柔らかくすることができる。また結界を張るように指紋を残せば、直接指紋に触れずともその内部にいる相手をドロドロにできる。効果は相手のスタンドにまで及ぶ。結界の外や射程距離外に出れば軟化は解除される。(ただし、射程距離には抜け道があるらしく、本編では屋根の上から攻撃を仕掛けようとした鳩に対し、えげつなさ混じりの方法で、疑似的に射程距離を伸ばして軟化させようとした。)
“ドロドロ”になった物体、スタンドは物理強度が極端に低下するため、紙などでいともたやすく切断されてしまったり、投げられた5円玉すら押し返せなくなる。当然ながら自立する(脚部で自重を支える)ことは夢のまた夢となる。このルール下では“対象を永遠に追跡する”はずのシアー・ハート・アタックさえも、キャタピラを虚しく空回りさせる姿を晒すこととなった。
それでも感覚(痛覚)などはそのままのため、田最はこれを利用して肝臓を切り取る、体内で熱帯魚を泳がせるなどの残忍な拷問をして楽しんでいた。
第5部に登場するスパイス・ガールというスタンドと似たような能力だが、あちらは生物以外の物体を柔らかくするのに対して、ビタミンCは生物のみを柔らかくするという特徴がある。
パワーとスピードについて明確な記述はないが、作中でキラークイーンのラッシュを完璧に捌き切っているのでかなりある模様。
また術中に嵌めれば相手のスタンドを完全に無力化できる数少ないスタンドでもあり、かなりぶっ飛んだ性能。本体の容貌・風格も合わさって、まさに中ボスにふさわしい能力であったと言える。