この物質は金属の一種である。また、アメリカにおいては貨幣の一種の意味も存在する。
金属に関して
この金属は通常の状態では白銀色を示す。また、磁力を持つことも可能である。結合エネルギーが鉄と同じ程度に安定した物質であるとされ、ある種の隕石の中には大量に(数%の単位で!)含まれているとされる。
この金属は通常空気中では安定であるものの、微粒子の状態では自然発火する可能性があり、注意が必要である。
用途
この金属は単体としてはめっき及び貨幣の材料として用いられる。
むしろ合金として用いられ、形状記憶合金(チタンとの合金)や磁性体(鉄やレアメタルなどを加えたもの)、特殊鋼、そのほか各種合金として用いられる。その名前が知られている合金としては洋銀(洋白、亜鉛、銅との合金、ニッケル黄銅とも呼ばれる)、白銅(銅との合金)などが見られる。
貨幣として
この金属は軍需物資として貨幣に用いられる例がある。有名な例としてはドイツ及び日本の少額貨幣に関してである。
また、アメリカにおいては5cent貨幣において小さな銀貨だったものを、ニッケルに置き換えた。そのため、材質が白銅に変わった現在でもこの貨幣種を「ニッケル」と呼びあらわすことがある。