キウイフルーツ
きういふるーつ
別表記⇒キウイ
果肉は黄緑色や黄色で中心部に細かな種がたくさんあり、甘酸っぱい。
温帯から亜熱帯にかけてが栽培適地で、イタリア、中国、ニュージーランドで大規模に栽培されている。
1906年、ニュージーランドで中国のActinidia deliciosaや日本のオニマタタビ(シマサルナシ)など、毛の生えたサルナシの仲間から作出された。Actinidia deliciosa系は果肉が黄緑色、オニマタタビ系は果肉が黄色。
1959年、アメリカへの輸出を始める際に、ニュージーランドの国鳥・キウイに似ている事から「キウイフルーツ」と名付けられた。
中国での呼び名は「獼猴桃」。
日本でも人気の園芸植物で、鉢植えで低い苗としても、庭植えの落葉樹としても育てられる。雄木と雌木があり、基本的に二本一組で植える必要がある。
栽培は容易で、日当たりが良くある程度の肥料と、鉢植えなら水はけの良い土があれば割と簡単に結実する。つる植物のため、巻き付く支柱などを用意する必要がある。
庭植えならたっぷりの日当たりと巻き付く場所さえあれば育つ。ただし力がもの凄く強いため、例えばカーポートの支柱に巻き付けさせると、柱を曲げてルーフを傾けさせることもある。結実は恐らく気候を要因として当たり年と外れ年があるため、やはり適切な水や肥料を与えて間引きや選定もしたほうが無難。
落葉樹のため、冬になると葉は落ちてしまう。
収穫期は10月末から11月上旬。収穫しても直ぐには食べられず、エチレンガスを発するリンゴや収穫時に傷ついた実と一緒にビニール袋などの中に密閉して、追熟させる必要がある。追熟の期間は2~3週間程度だが、収穫時期や環境によって結構変動があるので、一個一個手にとって熟しているか見たほうが良い。
熟しているか見分ける方法には、縦方向に押して柔らかい場合、ヘタから伸びる茎を長めに残して収穫し指先で簡単に取れる場合、表面が固くシワが寄ってきた場合など幾つかある。