「キ レ イ な 空 だ な ー」
プロフィール
未来編より登場した暗殺部隊ヴァリアーの新米幹部。
一人称は「ミー」で大きなカエルの被り物をしており、目の下のマークと隊服の下にネイビーのタートルネックを着用しているのが特徴。
誕生日 | 6月6日 |
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血液型 | B型 |
身長 | 174cm |
体重 | 60kg |
好きなもの | 言ってもいいけど言わない |
嫌いなもの | 言えないけど言いたい |
属性 | 霧 |
CV:國立幸
概要
初登場回は標的219(アニメ版では標的136)。初めて発したセリフは「レヴィさーん、だったら一人で造作もなくやっちゃってくださーい」である。
そのように喋り言葉は一貫して間延びした口調であり、毒づく際に敬語が抜けることがあるなどといった所謂毒舌キャラ。アニメでは故意的に感情の読めない棒読みで喋るなど、作品中盤の新キャラクターの中でも強い特徴を持つ。数字は「26」、「666」。
カラー絵が未発表であった当初は髪の色が不明だったため当時はピンク髪や金髪での創作イラストも存在した。しかし、単行本24巻の表紙によりエメラルドグリーンの瞳と髪色が公表され、追ってイラストレーションブック365にて一切不明であった上記の誕生日などの項目も発表された。
露出の少ない服装だが、単行本25巻の中表紙・背表紙ではラフなタンクトップ姿も描かれている。
身長に関しては174cmとあるが、アミューズメントパークコラボでの等身大パネルのサイズからこれはカエルを含めた身長であると推測する。
出身はフランスの秘境ジュラ地方が有力ではあるが「祖母の家に預けられているらしい」(標的347より抜粋)とのことから生まれ育ち自体がフランスであると確立されているわけではない。
また他の幹部同様、この名が本名であるかも不明のままである。
親交関係
・同僚にして先輩のベルフェゴールとは登場初期から犬猿の仲のような描写が数多くあり、本人も「あいつイヤなタイプですのでー」と直言するほか「堕王子」など特徴的なアダ名で呼ぶなど神経を逆撫でするような行動が多い。基本的な呼び方は「ベルセンパイ」(他幹部へのアダ名はスクアーロ→アホのロン毛隊長、ルッスーリア→クジャクオカマ、レヴィ・ア・タン→変態雷親父、など。ボスであるXANXUSへは「本当に強いのか気になる」といった発言から多少尊敬の念ないしは興味があるのか、おこりんぼのボス とやや毒のない呼称である)。
ベルフェゴールには前任の霧の幹部マーモンのかわりだとしてファンタズマを模した手製のカエルのかぶりものを強制的に被せられており、その怨みが強いようだ。
・六道骸とは師弟関係に当たることが白蘭戦の後半にして公表された。
ジル戦で既に「師匠も結局最後は勘だって(言ってたし)」など存在を仄めかす発言はあったが、その相手が六道骸だということへの読者の驚きと共に二人並んで大ゴマを飾る。
その際には六道を「あれー?師匠今なにげに一歩前に出ましたねー」と揶揄していた。骸からは「おチビ」と呼ばれているが本人がそれを気にしている描写は無い。
その繋がりから黒曜の面々とも面識があることも発覚。城島犬を「犬ニーサン」、クローム髑髏を「クロームネーサン」等と呼んでいることから、上記のベルフェゴールしかり敬称がカタカナ表記されている点は、心にもないものを取ってつけているからという説などが浮上している。
六道に対しても態度は変わらず、パイナッポー頭と呼び頭に槍を刺されるなど相変わらず。
そしてベルフェゴールのナイフ同様、彼は刃物を背中や頭に刺されても涙を浮かべこそするが流血・負傷は一切しない。
どこまでが幻術の力なのかは定かではないが、復讐者の牢獄にいる六道骸を幻術の力を用いて救い出したことに対し「我々の目を欺く術士など世界に3人といない」と言われていたことから、師の存在もあってか相当な実力者であることが分かる。
しかし「ポーズが決められなくて開匣できませんでした」などと茶化し真の匣兵器を披露することは最後まで無く、白蘭戦にて使用したものもベルフェゴールを模したビックリ箱のような物と、自身でも言っていたようにミステリアス極まりないキャラクター。
・沢田綱吉とはドラマCD「そしていつもの日常へ…」にて二人で会話をしている。原作内で「どこいってもガキ扱いかよ」と過去に発言していたことから、自身を新米や子供扱いしてこないツナのことは弄りがいがあり接しやすいのか「師匠、就活中なんです」などと嘘を多発して楽しむ。
さらに雲雀恭弥とも会話があり「スズメさん」「ツバメさん」など命知らずな呼び方をしツナに厄介認定をされていた。
ヘルリング
発揮されずじまいだった彼の真価を表すアイテムが「セーイ・セーイ・セーイのヘルリング」だ。
高レアのヘルリングシリーズの中でも『666回の不運の先に、それらを帳消しにするほどの幸運がやってくる。不運を物ともしない、または不運を不運と思わない人が身につけることが多い』といった一見するとおぞましいリングを所持しており、それを見たラジエルの執事オルゲルトが一瞬の怯みを見せるほど強力な代物であるようだ。
単行本にて公表されたそのリングの内容も、フランという人物の謎めいた部分をより濃くするものとなった。
10年前フラン
アルコバレーノ戦前、即戦力とすべくヴァリアーと黒曜が過去のフランを獲得しにフランスへやってくる展開があり10年前の姿が公開された。
幼少期のフランはカエルではなくリンゴの被り物をしており、川の上流で独り言を漏らしながら一人遊びに興じていた。おばあちゃんの弁当がまずかった、など毒舌はこのころから健在な様子である。
しかし他のキャラクターと違い彼のみ受け取った記憶を失っており、曰く「チーズに頭を打った」らしい。そののち、アミダクジで引き取り先が決められる寸前に自身で行先を黒曜へ決定する。
その後は虹の代理戦争にてヴェルデの代理として六道とともに幻術のコンビプレイを決めるなどして脅威となるも、クロームに頬へのキスを求める・復讐者を見て赤いリンゴを青ざめさせる・肝心な場面でグッスリ寝てしまう、など子供らしい一面を見せた。(最終的に六道との合わせ技はクロームが代わりに務めた)
まとめ
謎多きキャラクターではあるが不思議な個所に人間味があったり、アニメオリジナルの「良い子はマネしちゃいけないよー」と茶の間へ声をかける言葉や「はーい本番いきまーす!」とメガホンを持つ行為、ドラマCDでの「巻きでお願いしまーす」など、まるで自身が作品の中の作りモノに過ぎない登場人物であることを理解しているかのような印象を持つ。
このことからも七つの大罪がモチーフのヴァリアーの中で、失われた8つ目の罪『虚飾』を担っているという説は濃厚だと言えよう。(⇒「八つの枢要罪」)。