もしかして→仮面ライダーセイバー
「いいだろう…これが最後の試練だ」
『ザクロ!』『ブラッドオレンジ!』
『ロックオン!』
「変身…」
『ハッ!』
『ブラッドザクロアームズ!狂い咲き・サクリファイス!』
『ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道・オンステージ!』
CV:鳥羽潤
スーツアクター:藤井祐伍
変身者
・狗道供界
概要
Vシネマ『鎧武外伝』第2弾「仮面ライダーデューク」編に登場する謎のアーマードライダー。
変身者は戦極凌馬の前任者にしてカルト集団『黒の菩提樹』のリーダー的存在である狗道供界。
ジンバーアームズと同じようにゲネシスコアをセットした戦極ドライバーで2つのロックシードを使用している。
その実力は劇中最強クラスの実力者である呉島貴虎をして「手強い」と言わしめる程で仮面ライダー斬月メロンアームズと仮面ライダーデュークレモンアームズの2人を同時に相手にして互角以上に立ち回れるかなりの実力の持ち主。
戦闘スタイルはブラッド大橙丸とセイヴァーアローの二刀流による近接戦闘、もしくはセイヴァーアローによる遠距離攻撃。
ちなみにドライバーを操作しての必殺技は劇中未使用。小説版ではセイヴァーアローにロックシードを装填して必殺技を発動していた。
変身ツールとして最初からゲネシスコアの付いた戦極ドライバーを使用している。このため、鎧武に登場するアーマードライダーの中で唯一フェイスプレートが最初から存在していない。
この仕様のドライバーが初めて確認されたのは戦極凌馬がゲネシスドライバーを完成させる前であり、戦極および貴虎にとっても「我々の知らないシステム」と驚愕されている。この存在より後に同型で運用可能となったジンバーアームズへの技術的な関連性は不明。
ベルトの出自は不明であるが、戦極の分析ではこの特殊な戦極ドライバーは肉体を失った供界(個別記事参照)がこの世に留まるためのキーアイテムであり、セイヴァー最大の弱点となっている。
変身シーケンスも従来のアームズではなく、先にライドウェアを纏った後展開済みのアームズを徐々に装着するというアーマードライダーの変身にしてはかなり異質なものとなっている。
劇中では変身待機音は鳴らなかったが、出自の特異性やキャラクターの立ち位置からCSM版にて新たな専用待機音が設定された。こちらはバロン等の洋風待機音を神々しくアレンジしたものとなっている。
ザクロロックシードの出自は不明で供界が変身に用いるもの以外にも大量に生産されているが、手にした人間の洗脳やドライバー無しで一般人が起動すると爆発する機能を持つ自爆テロ用のロックシードという極めて異質なものであり、戦極凌馬の逆鱗に触れている。
ブラッドオレンジロックシードは小説にて、「武神の世界」と呼ばれるところに迷い込んだ際にDJサガラと遭遇してゲネシスコアと共に与えられたものだと判明した。
形態
- ブラッドザクロアームズ
セイヴァーの基本形態。使用ロックシードは「ザクロロックシード」と「ブラッドオレンジロックシード」(※ドライバー本体にザクロ、ゲネシスコアにブラッドオレンジ)。
外見は赤くなった仮面ライダーマルス(スーツ自体もマルスと武神を改造し組み合わせたもの)。口元や体の所々にボロ布があったり色が変わっていることも相まって雰囲気は全く異なるもののほとんどがマルスのまま。
ただ、マルスの変身者であるコウガネとは、「(供界は最終的にではあるが)人工的な黄金の果実である」、「目的は神になること」などといった共通点があり、供界はサガラに「人類にとってのコウガネ」と評されるほどに似通った存在であるため、マルスと同じような姿なのはある意味当然ともいえる。
なお、アーマー部分は新世代ライダーのように左右非対称になっており、
- 前のプロテクターと右肩の部分がザクロ(というか形はほぼリンゴアームズ)。
- 左肩と背面のアーマー部分がブラッドオレンジ。
となっている。つまり、新世代ライダーのシステムを取り入れていると思われる。
武装
- 大橙丸(ブラッドオレンジ)
ブラッドオレンジロックシード側のアームズウェポン。武神鎧武が使用していた物と同じ。
- セイヴァーアロー
ザクロロックシード側のアームズウェポンである黒いソニックアロー。
余談
柘榴はしばしば人肉の暗喩として用いられる果実であり、「ブラッド」(血)オレンジと合わせて人間の肉体を表したアームズだと思われる。
変身アイテムの1つである「ブラッドオレンジロックシード」は『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』にてキーキャラクターである武神鎧武が使用したアイテムであり、劇場版限定ライダーのアイテムが全く別のライダーに使用された珍しいケースである。
作中では変身時にゲネシスコア側に装着したブラッドオレンジロックシードが自動展開しているが、玩具ではこの自動展開はエナジーロックシード特有の機能で、通常のロックシードであるブラッドオレンジは自動展開できない。
これは構造上どうしようもないことで、CSM版の戦極ドライバーとロックシードでも設計段階で匙を投げられており再現は不可能である。
セイヴァーの変身プロセスは、ほとんどのアーマードライダーが「果実を模した鎧を頭から装着し、それが展開してアーマーになる」方法なのに対し、セイヴァーは「先にライドウェアが出現し、そこに展開済みの鎧がそのまま装着される」方式となっている。
その様子は次回作である「仮面ライダードライブ」に登場するライダーの変身プロセスと似通っており、この辺りもこれまでと比べて全く異質なライダーである。
前述の通りスーツとアームズはマルスと武神鎧武の物を組み合わせて改造したものであるが、度重なる改造によりボロボロになってしまったのか左肩のブラットオレンジのアーマーがテープで止められているのが確認できる。
後に名前が似ている『仮面ライダーセイバー』がタイトル及び主人公として登場。
当然ながらこちらより圧倒的にウェブでのページ数や検索数は超えられてしまうが、あまりにも言葉が似ている都合上、検索除けせずにセイヴァーを検索しようとしてもセイバーの記事ばかりが出てしまうという悲劇に見舞われている。
そのため鎧武系ライダーの呼称に則り「アーマードライダーセイヴァー」で検索するとよい。
外部リンク
- 販売関連の情報まとめ
第1次受注期間 | 2015年8月7日金曜11時~同年9月10日木曜17時 |
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第1次受注分発送時期 | 2015年11月予定 |
第2次受注期間 | 2015年8月21日金曜11時~同年11月27日金曜23時 |
第2次受注分発送時期 | 2016年1月予定 |
関連タグ
ジンバーアームズ アーマードライダー 戦極ドライバー ロックシード ゲネシスコア 狗道供界
仮面ライダーエデン:カルト宗教の終末思想を持ったリーダーが変身するダークライダー繋がり、ボディカラーが赤、追加ユニットが装着された変身ベルトを使用する、変身者が既に人間としての肉体を捨てている、疑似的な不死身の身体を持つ等の点が共通。
Vシネマ限定ライダー
古代王オーズ/ゴーダ → イドゥン/タイラント/セイヴァー/ブラックバロン/シルフィー → ハート/ブレン
更なる暗躍(小説版のネタバレ注意!)
以下、2016年3月より発売中の『小説仮面ライダー鎧武』のネタバレにつき閲覧注意!!
鎧武外伝第2弾『仮面ライダーナックル』以後の話でもまだ生きている(厳密には疑似オーバーロードインベスとなって生死を超越し、ザクロコアとザクロロックシードの力で存在を保っており、デュークのソニックボレーで砕かれたロックシードとコアを信者に再生産させる事により現世に再臨した)。
黒の菩薩樹を利用して生み出したセイヴァーシステムを使って生み出した黄金の果実の力(時系列的にはこれ以前になるが、DJサガラに「人類にとってのコウガネ」と称された)によりイナゴ怪人やウツボカズラ怪人、さらには虚無の世界を生み出し、斬月や龍玄、ナックルらと幾度となく戦いを繰り広げた。
終盤では鎧武関連の劇場版などに登場した様々な敵を模し、菩提樹と一体化した蓮華座偽神セイヴァーとなるもジンバーメロンアームズとなった斬月によって一度は撃破される。その後セイヴァーシステムの力で作り出した黄金の果実の力によりゴールデンアームズ、ダークネスアームズに変身。
更には(ファイナルステージに登場した仮面ライダー魔蛇と別個体と思われる)魔蛇アームズへとアームズチェンジした末に骸骨恐竜にまで成り果てた。その後現れた鎧武との戦いの中で供界としての悲しい本音を語った後に自我を失い暴走。
倒される直前に一瞬正気に戻り始まりの男に「生きて死ね」という言葉を残して消滅した。
恐らくこれで完全に消滅したと思われる。