概要
空気の湿り具合を比率で表したもの。空気の含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)に対する、現在の水蒸気量の割合を「湿度」として表現する(相対湿度)ことが多い。
「湿度=空気中の水分の割合」と誤って理解されることもあるが、これだと「湿度100%=水中」ということになってしまう。大気中の水蒸気の割合は通常0.2~2.5%、最大でせいぜい4%くらいである。
解説
飽和水蒸気量は気温によって大きく変化する。通常、摂氏20度の空気中には1立方メートルあたり最大で17.3グラムの水蒸気を含むことができるが、気温10度だと9.39グラムに減り、気温30度では30.3グラムにまで増加する。したがって同じ「湿度50%」といっても気温により空気中の水蒸気量には大きな差がある。
室内で快適な湿度は一般に40~60%とされており、これより湿度が高くかつ気温が高い場合は害虫や細菌の活動が活発になるし、蒸し暑さを感じ不快である。一方でこれより湿度が下がると、のどを痛めたり皮膚が乾燥したりウイルスから体を守る働きが低下したりする。夏など高気温の場合は湿度が低い方が快適だし、冬は湿度を高めに保つよう心掛けたい。
湿度が100%を超えると空気中の水蒸気が凝結し細かい水の粒(湯気や霧、雲)に変化する。放射冷却や寒冷前線の通過などで気温が急に下がると湿度が100%を超え霧が発生しやすくなる。
キャラクターに対しての用法
近年ではヤンデレの気質を感じられる人物やキャラクターに対して「湿度が高い」「しっとり」と言い表す用法でも使われている。