「どうだい、僕の操縦ぶりは! 12チャンネルで4機バラバラに動かせるんだ。」
「このプラモのどこに金属メカの質感がある!? まるっきりペンキぬりたてのおもちゃじゃないか!?」
概要
多趣味な青年で、ラジコン・プラモデル・ジオラマ・アニメ・スーパーカー、アウトドア、サーフィンなど、あらゆる遊びに精通している。
そのこだわりはかなりの物で、スネ夫にジオラマ製作の手解きをした際も一切の妥協を許さず、ジャイアン達には普通に評判の良かった作品ですら「なさけない…これでもジオラマかね?」とバッサリ切り捨て、情け容赦なくダメ出し、更に子供向けの雑誌にも拘らず、ジオラマのイロハを3ページにわたって解説している。
- 大山版アニメではプロ顔負けの背景デッサンをフリーハンドでサラサラ描いていた。
- 漫画では、自力で等身大のロボットや疑似的なタケコプターを製作している。
骨川一族らしく資金力があるので、趣味のために金を湯水のように使うことも辞さない。車は作中で3台(うち1台はカウンタック)も登場している。なお、初登場時はフォルクスワーゲンのビートルに乗っており、骨川一族は基本的に欧州贔屓なようだ。
また、オシャレやレジャー(主にマリンスポーツ)などもちゃんと豪華に金を使えるリア充であり、小型船舶の免許持ちであり(スネ夫達を乗せて操船している)、サーフィンの名人とされているなど、決してキモオタではない。真の意味でのエリートオタクである。
- 自室も万力が備わった工作机などかなりクリエイターらしさが見て取れ、あの時代で電話線が引いてあるなど、かなりのガチである。
作中ではスネ吉がスネ夫に「友達と一緒に遊びにつれてってあげる」といったとき、スネ夫は「3人用だから」とか言って、のび太をわざと仲間外れにするという流れが定番。だけどこれはスネ夫が意地悪なだけであってスネ吉兄さんは悪くないんですよ?自動車の定員の都合というケースもありましたし…。
と言ってもスネ吉側が「1人多いよ!!」と言ったケースもあり、一概にスネ吉兄さんに非がないケースもある様だが…(てんコミ18巻『ドライブは掃除機に乗って』)
自分の知識で改造したラジコンでドラえもんのひみつ道具と真正面から勝負した『ラジコン大海戦』、従弟の骨川スネ夫にジオラマのイロハを3ページにわたって解説した『超リアル・ジオラマ作戦』のエピソードはスネ吉ファン必見の名作である。時代が時代ならば超が付く程の有名人になれたのは確実である。もしかしたら、1980年代以降は自作PCにも手を出していたかもしれない。
以上のことから、ネット上ではスネ吉を「出木杉と同じく劇場版出禁レベル」のハイスペックを持っていると評されている。
モデル?
スネ吉のモデルは藤子不二雄A氏ではないかと思われる。
スネ吉の趣味は確かにスネ夫やのび太と言った小学生も惹かれるものだが、現実的に考えると金と技術と時間をとにかく要求する“大人の趣味”が多いのである。
なお、趣味のひとつである「アニメ」は鑑賞ではなく製作であり、少なくともスネ吉が登場した時代はアマチュアがアニメーション製作をするには設備かれこれかつ資金的にも困難であり、やるにしてもセル画ではなくペーパーアニメがやっとだった(スネ吉に限りなく近い事をやったのは岡田斗司夫らのアマチュアが集ったDAICON FILMである。それでもDAICON3オープニングアニメは赤字だった)。
A氏はカーリーヘアーではないが、常にサングラスを掛けたファッションをしており、スネ吉に通じるところがある。
A氏は「自分は大人の付き合いを覚えてしまったが、藤本はそんなことがなかった」と言っているが、逆にF氏から見れば「安孫子は大人の遊びを楽しんでいたが、自分は漫画家として多忙だし、家族も背負っていたのでそんな余裕がなかった」のではないだろうか。
スネ吉と言うキャラはそんなA氏との境遇の違い、そして常に自分をモデルにしたのび太と対極に位置に立つ、という状況を表しているかのように思える。
また、F氏も細かい所にこだわるところがあり、ジオラマに関する技法等を3ページに渡って解説したあたりにも窺える。つまり、スネ吉は互いの拘りの偶像化(擬人化?)とも考えられる。もっと辿るとトキワ荘の盟友達も揃いも揃って趣味に拘りを持っていたので言うならば理想の趣味人像であろう。
関連項目
ミクロス:『のび太と鉄人兵団』に登場するスネ吉の最高傑作である。
所ジョージ:ある意味でリアルでスネ吉の趣味人っぷりを体現しちゃった人と言える。
絶体絶命でんぢゃらすじーさん:じーさんが跳び箱を孫に教える際、助走の重要さのたとえ話になぜかスネ吉の存在を助走と同列にしていた。