概要
CV:皆口裕子(『2112年ドラえもん誕生』) → 野中藍(2005年版)
ドラえもん関連作品に登場するネコ型ロボット。ドラえもんの(元)彼女。
原作では設定はあまり詳しく決められていなかったようで、媒体ごとに容姿も大幅に違う。
体色が黄色だった時代のドラえもんの彼女であったが、耳を齧られたドラえもんのまんまるになってしまった頭を見て大笑いし、ドラえもんがフラれた(と思ってしまう)という設定は共通している。
pixivでは変換のしやすさからか、「子」もカタカナになった「ノラミャーコ」というタグが付けられていることが多い(後述する通り公式で使われたことがあるので誤字ではない)。イラスト検索の際には注意したい。
原作のノラミャー子
初登場は1975年の『ドラとバケルともうひとつ』で、ドラえもんたちをそのまま縦長にしたような二頭身の姿で、おまけに釣り目。
ノラミャー子という名前もこの時点で登場している。
また、青くなる前のドラえもんの体色もこのころは決まっておらず、ノラミャー子も不明。
ほかにも紹介シーンはあったようだが、てんとう虫コミックス未収録である。
単行本ではてんとう虫コミックス11巻のドラえもんの回想にわずか2ページの登場をするのが唯一のシーンで、現在における登場はない。
名前の記載がなかったため、長らく読者に知られていなかった。
方倉陽二の『ドラえもん百科』の紹介では「みんな知ってるね」と言われるものの、もちろんほとんどの読者には知られていない状況であった。
このころはすでに青くなる前のドラえもんの体色は黄色と決まっていたようだが、ノラミャー子は不明。
この頃は「スマートな人が好き」と言ったり、現在の姿を見て笑うなど性格は少し難ありである。
TVアニメ(大山のぶ代時代)のノラミャー子
TVアニメ(大山のぶ代時代)では3パターンのノラミャー子が登場する。
『ドラえもんのガールフレンド』のミィちゃん
大山時代の1パターン目。
1988年11月27日放送『ドラえもんのガールフレンド』に登場。
ドラえもんそっくりの雪だるま体型にされて、名前も「ミィちゃん」と変更されている。
体色はその後にも踏襲されるピンクである。
過去については原作準拠であるものの、そこからアニオリの現在の話となる。
ドラえもんと同様にお世話ロボットとしていったカオリちゃんの家で、故障してしまい放置されてしまっていた。
その後、ドラえもんとのび太の手により修復されるものの、その過程で記憶の一部を失ってしまい、ドラえもんのことは忘れてしまった。
映画『2112年ドラえもん誕生』のノラミャー子
大山時代2パターン目のノラミャー子は映画『2112年ドラえもん誕生』で初登場している。
名前の表記は『2112年ドラえもん誕生』ではノラミャー子、漫画『ザ☆ドラえもんズスペシャル』ではノラミャーコとなっている。
別紙壮一プロデューサーの「新しいテイストを盛り込みたい」という意向を汲んだ米谷良知監督によりデザインされたため、ほかの媒体と比べても大幅に容姿が異なっているのが最大の特徴。「セクシーな人間の美女を猫型ロボット化した」といった風貌で、顔がドラえもんと比べて小さくなり、体格も非常に長身でスレンダーな八頭身になっている。「ノラミャー子」としてはこの姿がもっとも有名で、Pixivに投稿されているイラストもこれに準拠したものが多い。
腹部のポケットは過去や未来のものを取り出せるタイムポケットになっている。
本作ではネコ型ダンシングロボットとして活動している。ダンスの腕前は一流であり、オーディションでは多数のスカウトが来た。
焼却炉に落ちそうになったドラえもんを助けたのが運命の出会い。尻尾だけでドラえもんを楽々と持ち上げられる。
ロボット養成学校で、同じクラスメイトだったことからドラえもんのガールフレンドに。
失敗続きで落ち込むドラえもんを、どら焼きをあげて励ます。
これがドラえもんがどら焼きを好きになったきっかけである。
耳を齧られたドラえもんのお見舞いに来るも、まんまるになってしまった彼の頭を見て耐えられず、吹き出してしまい、 そのショックでドラえもんは病室を飛び出してしまう。
描写されていないが、その後彼女は笑い過ぎでロボットなのに顎を外してしまう。
大笑いしたことを反省して、最終的にはドルマンスタインらの逮捕に協力したドラえもんにお祝いの場で「笑ったりしてごめんなさい」と謝って仲直りした。
ちなみにこの時、ガラガラになったドラえもんのダミ声をセクシーと評している。
これらのことにより、他のバージョンと異なり、現在においてもドラえもんとの関係は良好で今も関係が続いているのか不明である。
2000年代に公開された着ぐるみショー「ザ・ドラエティショー」ではのび太たちと共演している。
3DOゲーム『友情伝説ザ☆ドラえもんズ』のノラミャー子
大山時代3パターン目のノラミャー子は、『2112年ドラえもん誕生』の1か月後に発売された3DOゲームソフト『友情伝説ザ☆ドラえもんズ』に登場。
こちらでは回想シーンのみの登場だが、デザインはそれまでのいずれとも異なっており、関係性も原作準拠であり、今でもドラえもんのトラウマとして残っている様子。
TVアニメ(水田わさび時代)のノラミャー子
TVアニメ(水田わさび時代)では、原作の設定を取り入れて見た目もそれに合わせているが、目の形はドラミのような柔らかい印象のものに変更されている。
性格も原作同様きついものになっている一方、『2112年ドラえもん誕生』からネコ型ダンシングロボットという設定を踏襲している。
ドラえもんとは別れているはずだが彼のことを忘れたわけではなく、現在もたびたび登場している。
この姿のイラストはこちらを参照(3、7枚目)。
関連イラスト
非公式擬人化