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台風のフー子

たいふうのふーこ

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。
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概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。TC6巻収録。

台風の子供・フー子を中心としたエピソードであり、大長編及び映画ふしぎ風使い』の原案にもなっている。


あらすじ

しずかの家に遊びに来ていたドラえもんのび太は、彼女が卵から育てたというカナリヤを見せてもらっていた。

手慣れた様子に感心するドラえもん達に、しずかは「どんな生き物でも心から可愛がればきっとなつく」と語る。


帰り道、のび太から「自分も何か卵から育てたい」と頼まれたドラえもんは、呆れながらも大きな卵を取り出した。

ドラえもんはこの卵から何が生まれるかを忘れてしまっていたのだが、のび太はそのまま布団に入り、卵を温めることにする。それ以降、ずっと布団にくるまったのび太を見たママは反対するも、パパが「生き物を飼うのは素晴らしいことだ」とママをたしなめた。


やがて卵の中から、一つ目を持ったつむじ風のような生物が誕生した。直後、卵の正体を思い出したドラえもんが「その卵をかえしちゃダメだ!」と駆け付けるも時すでに遅し。その生物はのび太に懐いていた。

ドラえもん曰く「22世紀の気象台の科学者が、気象実験の為に開発した人工台風」とのこと(作中では明言されないが、この卵の名称は「台風のたまご」)。ドラえもんは「危ないから捨てた方が良い」と言ったのだが、のび太は可愛がって育てることを決意する。のび太はその人口台風の鳴き声を聞き、「フー子」と名付ける。


その後はフー子に餌として熱い空気を与えたり、「タケコプター」を使って一緒に空を飛んだり、虐めて来たジャイアンスネ夫をフー子が吹き飛ばしたりと、ドラえもんやのび太はフー子と楽しい日常生活を送っていた。


しかし、そんな日々は長く続かなかった。ドラえもんとのび太が帰宅すると、の中が滅茶苦茶になっていた。いくら人に懐く友好的な生物とはいえ、フー子はやはり台風なのだ。成長するにつれて、家の中でのイタズラが酷くなっていくばかり。

パパとママから「捨てて来なさい!」と叱られた為、のび太は仕方なくフー子を捨てて来ることにする。しかしフー子はどうしてもついて来てしまう為、のび太はパパとママに泣きながら土下座し、フー子を押し入れに閉じ込めておくことを条件に家で飼い続けることを許してもらった。


だが、追い打ちをかけるように大型台風が日本に接近し、野比家も暴風に晒されていた。パパ曰く「屋根の傷んだところがまだ修理できておらず、このままでは屋根を吹き飛ばされてしまう」らしい。おまけに停電が発生し、風がますます強くなってくる。

その時、フー子が押し入れの扉を吹き飛ばし、そのまま外へと飛び出して行く。テレビのニュースで「日本から飛び出した小型台風が大型台風にぶつかった」と報道されたことで、ドラえもん達はフー子の目的に気が付く。


「フー子、負けるな!」

「頑張れ!」


ドラえもん達や野比家を守る為に必死で戦うフー子を応援するドラえもんとのび太。やがて風が収まったが、台風は2つとも消滅してしまった。パパとママが安心している隣で、のび太はフー子の死を悲しみ、ドラえもんはその様子を静かに見つめていた。


後日、道で発生していた小さなつむじ風を見たのび太は「小さな風がまっていると、つい思い出しちゃうんだ。フー子のことを」と呟き、その様子を見たドラえもんは優しく微笑みながら見守るのだった。


備考

本作はたびたびテレビアニメでも放映されているが、2022年4月23日に放映された回では東山奈央がフー子の声を担当している。


関連項目

ドラえもん ドラえもんのエピソード一覧

フー子


ポプテピピック:原作サードシーズンで「それ以来私はつむじ風を見るとポプ子ちゃんを思い出すのです…」という、本エピソードのパロディが存在する。


ケロロ軍曹:第三期アニメで、超大型台風にケロロ自身が台風になりぶつかりに行くというパロディが存在する。しかし、こちらでは台風にかなわず一瞬でやられてしまっている。

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