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『風のドラえもん、はじまる。』

『風が友だちを運んできた。』


概要編集

映画ドラえもん」シリーズ第24作、大長編シリーズ第23作目。

2003年3月公開。


登場するキーキャラクターである「フー子」は、小学館〈てんとう虫コミックス〉『ドラえもん』第6巻に収録の短編「台風のフー子」が原案である。

一方、作品の舞台や設定などは完全なオリジナル。舞台となる「風の村」の地形はチベット、服装や文化はモンゴルをモチーフにしていると思われる。


大長編では人間的な弱さが描写されがちなスネ夫だが、本作では彼が敵勢力を率いてドラえもんたちと敵対するという意外なストーリーが展開される。


2002年10月をもってこれまでのシリーズの製作には不可欠であったセル画の使用が終了した事により、本作からはデジタル画での製作となった。それと同時に、作画監督もそれまでの富永貞義から渡辺歩に変更された事により、作画が近代化している。

  

声優を務めた小原乃梨子女史は、長年飼っていた猫が危篤に陥っており、のび太がフー子を失う場面では、小原はフー子に愛猫の姿を重ねて号泣していたという。その後、飼い猫は本作の初日の舞台挨拶の後に亡くなったため、本人曰くフー子を愛猫と連想されるとのことであり、本作と『のび太の恐竜』は彼女にとって思い出深い作品となっている。

 

ストーリー編集

台風が一過した日の朝、のび太は台風の子供と出会い、「フー子」と名付けて可愛がる。

ある日、広い草原でフー子と遊ぼうとドラえもん達とどこでもドアで出かけた矢先、崖の不思議な洞窟に吸い込まれて、見た事のない生き物が住む土地に迷い込んでしまう。そこは現代文明から隔絶された秘境「風の村」であり、住人であるテムジン少年によると、風と共に生きる「風の民」と、風の力を悪用する「嵐族」が対立しているという。

ドラえもんたちは風の民と交流を深めるが、そんななか突然スネ夫が豹変、なんと嵐族の陣頭に立って風の村を襲撃し、フー子を捕らえて連れ去ってしまう。

スネ夫の身に一体何が起きたのか。そして嵐族が狙うフー子の秘密とは……。


登場人物編集

レギュラーキャラクター編集

ドラえもん

CV:大山のぶ代


のび太

CV:小原乃梨子

フー子と兄妹や親子のような関係になる。ジャイアンほどではないが、有能な隠密行動を見せた場面もある。


しずか

CV:野村道子


ジャイアン

CV:たてかべ和也

ウランダーに憑依されたスネ夫に度々「ブタゴリラ」呼ばわりされたり「雑魚」呼ばわりされたが、敵の軍団の一瞬の隙をついて長距離を追跡し、敵に気づかれずに高度な隠密行動を長期的に独行、酔っぱらいの相手も落ち着いて行ない、皆の危機に合わせて何度も登場するなど、映画版ジャイアンの本領を発揮していた。


スネ夫

CV:肝付兼太

「黄色い玉」を最初に発見したのは彼だったのだが、そこから生まれたフー子がのび太に懐いてしまった事で強い執着心を抱き始める。ジャイアンを唆してフー子の奪取を目論むなど不穏な行動が目立ち、その心の闇をウランダーに利用されてしまう。

ウランダーが抜けた後も嵐族に崇拝されていたが、それを利用して彼らに風の民との共存を促した。また、フー子を喪ったのび太をそっとしておいてやろうと提案する(大長編ではドラえもんの言葉に変更されている)など、前半で一行と敵対していたことに対するフォローと言える描写がなされている。



ゲストキャラクター編集

フー子

フー子

声 - かないみか

「黄色い玉」から生まれた台風子供。台風であるため、高温の空気や熱風が好物で、逆に冷気が苦手。力が暴発しないようフリーサイズぬいぐるみカメラで作ったドラコッコというキャラクターの着ぐるみに入って行動している。


テムジン

センシティブな作品

声 - 愛河里花子

風の村に住む風使いの少年で、村の少年たちのリーダー的存在。ブンブンの名手で嵐族数人が姿を見ただけで敵わないと退散するほど。


スン

声 - 西原久美子

テムジンの妹。


テムジンとスンの母

声 - 山口奈々


トムジン、ヤムジン、クンジン

声 - 佐藤ゆうこ北川悠仁岩沢厚治

テムジンの友人達。名前はトムヤムクンから。

ゆずの北川と岩沢がゲスト出演している。


カンジン

声 - 秋元羊介

長老の付き人


長老

声 - 穂積隆信

風の村の長老。


ストーム

声 - 屋良有作

風の村の侵攻を企む嵐族のリーダー。ドラえもんを一目見て「猫型ロボット」と見抜いたり、四次元ポケットを奪い取るなど、22世紀の技術を知っているような言動を見せる。その正体は・・・。


嵐族

声 - 田中一成高戸靖広堀之紀広瀬正志小関一稲葉実

ストームの手下たち。風の力を悪用するいわば風の民の無法者


ウランダー

声 - 小林清志

ストームが復活させた嵐族の邪悪な呪術師。現在は実体を持たず霊魂の姿となっている。墓を暴かれ封印から目覚めた当初は村のオオカミに憑依し、その後新たな体としてスネ夫に憑依した(この状態をスネンダーと呼称されている)。


ゴラド

竜の頭のような形をしたフー子と同じ台風の子供(フー子が黄色っぽいのに対しこちらは青っぽい)。しかし彼女とは異なり凶暴でジメジメとした気配を持つ。


ヤーク

声 - 小林修

テレパシーで人語を話す、白い毛を生やした人面のヤクに似た巨大な生物で、ヤクのような生物を率いている。風の村では山神と崇められている。


マフーガ

ヤークがのび太に見せた夢の中で登場する嵐族のウランダーが生み出した風の怪物。かつて風の民に封印されたが・・・


TVアナウンサー

声 - 渡辺宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)



用語編集

風の民編集

地球のどこかにある風が吹き続いている峡谷「風の村」に住んでいる民族。強い風が外界の存在を寄せ付けないため世界からその存在を知られていなかった。現代文明に頼らず風を操る技術で生活する「風使い」でもある。モンゴルのデールを思わせる民族衣装を身に纏っており、ドラえもんたちもこれを着る事になった。


嵐族編集

風の民を襲撃して略奪を働く悪の風使い。ストームやウランダーに率いられている。暗色でマント付きの民族衣装を着た者が多く、モンゴル帝国を思わせる。


ブンブン編集

見た目は木のおもちゃのようなものであり、紐の先に玉が付いている。これを振り回すことで風を操ることができる。


カゼスビー編集

輪っかに膜を張ったような道具で発生させた風の上に置いてで浮かせることで飛ぶ乗り物となる。



登場するひみつ道具編集

フリーサイズぬいぐるみカメラ

なんでも分析機

どこでもドア

タケコプター

ドラ・で・カイト

風がっせんてぶくろ(漫画版のみ)

竜巻ストロー(映画のみ)

風がっせんバット(漫画版のみ)

お祭り団扇(映画のみ)

こけおどし手投げ弾(映画のみ)

お化けつづら

四次元ペットボトル

タイムマシン

空気砲

ビッグライト












主題歌編集

オープニングテーマ「ドラえもんのうた」編集

作詞 - 楠部工 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 山野さと子(コロムビアミュージックエンタテインメント)

エンディングテーマ「またあえる日まで」編集

作詞 - アドベンチャーキャンプの子供たちと北川悠仁 / 作曲 - 北川悠仁 / 編曲 - 寺岡呼人・ゆず

歌 - ゆず(セーニャ・アンド・カンパニー)


関連タグ編集

映画ドラえもん

ドラえもん

のび太 フー子


スネ夫


ノアの方舟


Pa-Pa-Paザ★ムービーパーマン:同時上映の映画。


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