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概要

映画ドラえもん劇場版第3作目の作品。1982年公開。

前作及び今作の監督は西牧秀夫が務めたが、藤子・F・不二雄は今作について、「作品の出来はいい」としたものの、「私の世界を理解していない。監督を変えてほしい」とシンエイ動画の楠部三吉郎に指示し、次作より監督が芝山努に変更された。

2014年3月には、リメイク版の『新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~』が公開された。

あらすじ

のび太の町に現れたペコと名付けられた白い、そしてジャイアンの発案でアフリカの秘境「ヘビースモーカーズフォレスト」に冒険に行くことになったドラえもん一行は、猛獣に襲われたりしつつ辿り着いた犬の王国「バウワンコ王国」の王子クンタックと、王位の強奪をもくろむ悪大臣ダブランダーとの戦いに巻き込まれる。

登場人物

ゲストキャラクター

大魔境


ある日ののび太と出会い彼にくっ付いて追い回したが玉子が無くしていたバッグを見つけたことにより動物嫌いの彼女に野比家に飼うのを認められ堂々と飼われるようになる。出会った時腹ペコだったことからのび太に「ペコ」と名付けられる。
その正体はバウワンコ王国の王族バウワンコ108世の息子。謀反を企てた国の大臣ダブランダーに父を暗殺され自身も捕まり親子揃って病死と偽装され生きたまま棺桶に入れられ埋められそうになった。しかし途中で国の外へと通じる地下水路に繋がる湖に落下し(リメイク版では暗殺は彼の贈り物の杯に塗られた毒によるもので濡れ衣を着せられ追われた末にサベールの戦いにより湖に転落した)人間の世界の街に漂着、日本行きの船へ流れ着き帰国の術を求めていたところをのび太に拾われ一行のヘビースモーカーズフォレストへ向かう探検に同行し帰国。国を取り戻す戦いに挑む。

  • ブルスス
バウワンコ王国の守備隊長。ダブランダーの謀反により捕らえられていたが国奪還の協力者として救出され一行に同行する。クンタックに国で一番頼れる男と評されており木を引き抜いて振り回し十数人の兵士を食い止め取り押さえられるのを免れたほどの実力者。
  • スピアナ姫
クンタックの婚約者。ダブランダーに実質の軟禁状態にされ妻になるのを迫られていたが彼の独裁者としての振る舞いとクンタックの生存を信じていたため決して屈しようとしなかった。
  • チッポ
両親を強制的に兵器製造の労働者として駆り出されたため路頭に迷い空腹で兵士の弁当を無断で食べてしまったため追い回されていたがクンタックに助けだされる。一行の協力者となりバウワンコ神像の麓ギリギリまで連れていった。リメイク版では更に両親達を解放しクンタックの生存を伝え民衆を立ち上がらせるのを促した。
  • ダブランダー
バウワンコ王国の大臣。古代兵器を再現し外界を侵略しようという野心を抱きバウワンコ108世を暗殺、新たな王として就く。古代兵器の製造で民衆を強制的に駆り出すなど横暴なため民衆からの人望はなく兵士からもはっきり口に出されてしまう程。
  • コス博士
ダブランダーの参謀である科学者。古代兵器の資料を分析・再現までの研究を行った。兵器部隊の指揮官も兼ねている。
ダブランダーに仕える現在の軍隊長。クンタックと互角以上の剣の腕を持つとされる。

舞台

バウワンコ王国

から進化した獣人が治める王国。
アフリカの奥地、コンゴボンゴの秘境の奥深く、数百万年前の火山活動が伴った地殻変動により絶壁の地帯と化して外界と切り離された盆地に存在する。それに加え遙か昔から「ヘビースモーカーズフォレスト」と外界から呼ばれる雲に常に覆われた土地であるため長らく人間界から隔絶されつつひっそりと繁栄を果たしてきた。ドラえもんの雲に遮られない衛星カメラで「バウワンコ神像」を撮影されたことにより一方はその正体を探りに探検に出発した。近辺の原住民に神の地という伝承で伝わっているが前述の環境に加えライオンが多くいるサバンナが立ち塞がっており原住民には王国までの道のりで一つずつ命を落とすため三つの命が失われなければ辿り着けず生きては帰れぬ場所として語り継がれている。バウワンコの住民もほぼ外界の事を知らず(後述も参照)クンタックも迷い込むまで人間が暮らす世界を本当の話と思っていなかった。
王国の風俗文化ギリシャ文明圏の文化によく似ていてツチブタを外界の馬と同じ様に利用している。

本来はクンタック王子が王位継承するはずだったが、大臣のダブランダーがクーデターを起こして父王バウワンコ108世を殺害、王位を乗っ取って独裁体勢を誇示している。
驚くべきことに、現代から5千年も前に戦車「火を吐く車」やヘリコプターの様な「空飛ぶ船」、そして巨大ロボット「バウワンコ神像」を開発するほどの科学力を有し、人間界の支配を企んでいる(何気にドラえもんシリーズで初めて世界征服を目論んだ敵である)。
しかし当時の王バウワンコ1世の兵器を発達させ続ければ世界を破滅させるという考えにより兵器の研究や開発が禁止されたためにそれ以降一切の発展をしていない。

ドラえもんギガゾンビの逆襲・魔境編



そのため現代の科学力の前には無力と言わざるを得ない。
バウワンコ神像はともかくとして、火を吐く車も空飛ぶ船も木製、空飛ぶ船に至っては搭乗員が爆弾を手で投下するという有り様である。歩兵の主兵装も弓矢で銃器は無い(リメイク版では火を吐く車は金属製、空飛ぶ船は爆弾は機械式らしきもので下部を展開し投下し傘のような簡易パラシュートで脱出できる。音波の大砲を持つ大型飛行艇と幾らかマシになっている)
もっとも、明らかに現代地球を超える科学力で生み出され、ニムゲの円盤や鉄人兵団の兵士などを撃ち倒すひみつ道具で武装したのび太達4人を苦戦させて一時撤退に追い込んだりもしているので、あれで案外侮れない性能を持っているようだが(尤も、ドラえもんが持つひみつ道具の中には全知全能の力が身に付く道具も多々あり、これはあくまでものび太達4人が通常の武器・防具しか使用しなかった結果であるが)。

これはバウワンコ王国は前述の通りヘビースモーカーズフォレスト内にあり、外界と隔絶された状態の狭いコミュニティでの繁栄・および長らく戦乱がなかったために科学技術が発展する必要がなかった国家だった事も大きい。
ダブランダー大臣の世界征服という野望も、外部の発展を知ることが出来ないため仕方がないとも言える。

むしろ戦乱を起こすことなく5000年も過ごしてきたバウワンコ王国の人々は、人類よりはるかに精神性が優れていたともいえる。
更に、その技術力は5000年前に築かれたものであり、現代技術でも不可能な、空飛ぶ巨大な船、バウワンコの動く石像、立体映像を投射できるクンタック王子のペンダント、日本語をわずかな期間で完全に習得したクンタック王子など、その知能等は人間を上回っているともいえる(人間を超える技術力・平和性を持った異種族は『のび太と竜の騎士』『のび太とアニマル惑星』『のび太の創世日記』にも登場)。クンタック自身も自分たちの知能レベルは人間たちより高いようだと推測している。従って彼らの本当の脅威は、外界の文化や技術、そして人間たちの兵器を知った後であるといえる。日本の戦国時代鉄砲の存在を知った日本人が研究を重ね、瞬く間に本場欧州以上の性能を持つ火縄銃の量産化に成功したなどの事例を思えば、人間たちより高い知能を持つ獣人たちがより優れた兵器の存在を知ればどうなるかは容易に想像出来るはずである。

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