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のび太のパラレル西遊記

のびたのぱられるさいゆうき

映画ドラえもん第9作。本作のみ、コロコロコミックにおける漫画原作が存在しない。
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概要

映画ドラえもん第9作。1988年3月12日公開。

昭和に公開された最後の作品でもある。

本作の製作時、藤子・F・不二雄が体調不良で入院していたため、存命時のドラえもん映画作品の中では唯一、原作漫画の大長編ドラえもんが描かれていない。
その代わり、フィルムコミックが初めて発売され、上下巻とも表紙絵は藤子が描いている。

本作は西遊記がモチーフであり、の時代の中国を舞台としている。脚本はもとひら了が担当したが、「西遊記の世界」というアイディアは藤子・F・不二雄本人から出されたものである

この作品は道具の出しっぱなしが原因でドラえもん達の住む世界が妖怪に支配された世界になっているため、恐怖演出が強く描かれているのが特徴である。

ドラミちゃんが終盤でドラえもん達を助けに現わるが、このデウス・エクス・マキナに関しては、賛否両論が激しい。

あらすじ

小学校の新入生歓迎会に際し、のび太のクラスは、のび太の案で「西遊記」の劇をやることになり、孫悟空役は出木杉がやることになった。

そんな中、孫悟空が実在すると信じるのび太は、タイムマシンで7世紀のシルクロードへ向かう。そこでのび太そっくりの孫悟空を目撃し、自分を悟空と呼ぶ謎の少年と出会い、その事を他の者に告げるも、そもそも架空のキャラクターであるはずの孫悟空の目撃談など誰も信じない。

引くに引けなくなったのび太は、皆を連れて、の時代に赴き、ドラえもんのひみつ道具・ヒーローマシンでのび太自ら孫悟空に成りすましたものの調子に乗ってボロを出し、結局ばれてしまう。

このことでのび太は嘘つき扱いされ、その罰としてドラえもんの道具を使い放題の約束を引き受けてしまう。ところが現代に帰るが、現代は妖怪の支配する世界に変わっていた。原因は唐の時代でヒーローマシンの出入り口を開けっぱなしにしていた為、西遊記の敵役である妖怪たちが飛び出し、現実世界を荒らし周って三蔵法師を殺した上に人類を滅ぼし、人間に成り代ったためであった。
元の世界に戻すには、唐の時代へ戻って、妖怪たちを1匹残らず倒すしかない。ドラえもんは、ヒーローマシンでのび太を孫悟空、ジャイアン猪八戒スネ夫沙悟浄しずかを三蔵法師とし、再び唐の時代へ向かう。

しかし、その時すでに本物の三蔵法師一行には、じわじわと妖怪達の手が忍び寄っていた。

レギュラーキャラクター

ドラえもん
彼の不注意が基で今回の事件が起きてしまうが、一行の参謀役として活動。
のび太の夢の中ではお釈迦様だったぞよ。

のび太
孫悟空のポジションにつく。
珍しく自分の提案が認められたものの主役に選ばれずに不満に思い、孫悟空を探し、偶然歴史修正のため、孫悟空になった自分を見つけ、その事を知らずに大喜びする。当初は誰かも孫悟空だと認めて貰えなかったが最終的にしずかに認めてもらえる。

しずか
三蔵法師のポジションにつく。
他の三人とは事なり、冷静で三蔵法師を演じるがヒロインらしく、真っ先に敵に捕らわれてしまう。

ジャイアン
猪八戒のポジションにつく。
牛魔王と対峙した際には「牛丼にしてやりてぇ」と啖呵を切るシーンも。

スネ夫
沙悟浄のポジションにつく。
恒例の「ママ~」もあるなどヘタレさを見せるが、母親が妖怪化してしまっているので重々しさもある。

ドラミ
三蔵法師から観世音菩薩と呼ばれていた。
エンディング映像では、兄妹水いらずが描かれている。

ゲストキャラクター

リンレイ

(CV:水谷優子)
悟空を探しに来た時にのび太が助けた少年。その正体は牛魔王と羅刹女の子・紅孩児である。
原作の西遊記の様な炎の槍や超能力は持たない。


三蔵法師

(CV:池田勝)

実在する唐の時代の仏教の僧侶陳玄奘」。経典を手に入れるため天竺への旅をしている。
リンレイの正体をわかっており、あえて彼を弟子として同行させていたり、行き場を失ったリンレイを自ら引き取るなど、誠実で心が広い人物。
三蔵法師は中性的な美青年僧のイメージが強いが、この作品では実在の三蔵法師にのっとった中年男性的な風貌で登場する。

ドラえもん劇場版において初の実在した歴史上の人物である。 キャラクターデザインは、藤子・F・不二雄作品『T・Pぼん』のエピソード『白竜のほえる山』に登場する三蔵法師に基づいている。
自分達を助けに来てくれたドラミちゃんを「観世音菩薩様(観音菩薩)」と呼んでいた。

牛魔王

(CV:柴田秀勝)
火焔山に棲む妖怪たちの王でリンレイの実父。
自身の身体の大きさを自由自在に変えることが可能で、ヒーローマシンから出た時は部下達とほとんど同じ大きさで最終決戦では身長35m、体重2万トンと化した。
この巨体でヒーローマシンを踏みつけて壊し、妖怪達の封印方法を封じたことで、ドラえもん、のび太、ドラミちゃんを追い詰めた。

しかし、のび太が最後の力を振り絞って巨大化させた如意棒で壁に叩きつけられた際に心臓が停止して息絶える。
これにより全ての妖怪達は力を失い、自身の亡骸は噴火を起こした火焔山の溶岩に居城もろとも飲み込まれた。
捕らえたドラえもんたちを食べようとした際、最初にドラえもんを「まずはそこの太った青ダヌからだ!」と言って食べようとした。ロボットなのに。
のび太を「悟空」と呼んでいて、その時にのび太は「えっ!?僕の事知ってるの!?」と驚き興奮していた。
ゲームギガゾンビの逆襲にも出ている。

羅刹女

(CV:栗葉子)
牛魔王の妻でリンレイの実母。
白肌と青い髪と同色の鋭い目が特徴的で人型のの妖怪。
空を自在に飛ぶ妖力を牛魔王から与えられており、強風を巻き起こす芭蕉扇を持っている。その力でのび太を苦しめた。
リンレイの裏切りで捕らえていたドラえもん達を解放されてしまうが、最終決戦の最中にしずかちゃん、スネ夫、ジャイアン、三蔵、リンレイを再度捕らえることに成功する。
しかし、牛魔王がのび太に倒され、夫の死を悲しむ間に自身も力を失い、火焔山の溶岩の中に落下して最期を迎えた。
形見となった芭蕉扇はスネ夫とジャイアンが火焔山の炎を消すために使用した。
夫には従順で部下には厳しく失敗して戻って来た銀角を「このドジ!」と罵った。
息子に対して冷たく見えるが、「この裏切り者!」と罵倒しながらも少し躊躇う様子を見せたりフィルムコミックでは死ぬ時に気にかけていたり母親らしい一面が出ていた。
夫と共にゲストキャラの家族が悪役という複雑な設定はのび太の宇宙漂流記のリアンの実父のリーベルト司令官や、のび太とロボット王国のチャペック先生の双子の弟のデスターなどと同じである。

金角

(CV:石森達幸)
牛魔王の子分。名前を呼ばれた相手が返事をするとその相手を吸い込んでしまうというヒョウタンを持つ。幾度となく三蔵法師を狙うが、結局はヒーローマシンに戻される。
牛魔王と違って悟空の事は知らないようである。
一部VHS版などでは、作画ミスで銀角になっているシーンがある。

銀角

(CV:加藤精三)
牛魔王の子分。金角の。金角がヒーローマシンに戻された後に敵討ちのためにドラえもんたちを狙うが、降参したふりをしたドラえもんの機転でヒーローマシンに戻される。
リンレイが自分に立ち向かってきた時は正体に気づいたのか躊躇う様子を見せ、立ち去った。

モトヒラくん

(CV:難波圭一)
のび太たちのクラスメートで眼鏡をしている少年。
冒頭における劇の練習シーンで登場。クラスの演劇の脚本と演出を担当して細かく丁寧である。彼のモデルは、この作品の脚本を担当したもとひら了。

ヒーローマシンのコンピューター

(CV:石井敏郎)
物語の登場人物になりきり、自由に遊ぶことができる22世紀の最新ゲームマシンのヒーローマシンの中でプレイヤーに音声で説明を行う。

(CV:原えりこ)
本名「ピーチ姫」(某ゲームの姫では無い)。ドラえもんがプレイしたヒーローマシンの「バイキング」中の登場人物。ドラゴンに捕らえられていた。

タイムマシン(音声)

(CV:三ツ矢雄二)
この映画ではタイムマシンに音声制御装置が付けられており、ナビゲーションの役割をする。
声を認識し、その指示に従って自動操縦となりナビゲートしてくれるのはいいのだが、
自動操縦の精度が低い上に操縦がやや乱暴で融通がきかないという欠点を持ち、結果的にのび太の約束を果たすことが出来なかった上、騒動の原因にも繋がってしまう。
このような事もあって最終的にドラえもんに「役立たず」呼ばわりされ音声制御装置をオフにしてしまった。

主題歌

オープニングテーマ「ドラえもんのうた」
作詞 - 楠部工 / 補作詞 - ばばすすむ / 編曲·作曲 - 菊池俊輔 / うた - 大杉久美子 / セリフ - 大山のぶ代(ドラえもん)

エンディングテーマ「君がいるから」
作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 山木康世 / 編曲 - 都留教博 / うた - 堀江美都子、こおろぎ'73

表記揺れ

パラレル西遊記

関連タグ

ドラえもん:この作品のメインタイトルであり、主人公の名前でもある。
西遊記:この作品の元になった作品
飛べ!孫悟空:こちらの三蔵も事実に基づきゴツい男性に描かれてる

ギガゾンビの逆襲:この作品が出ているゲームである。
トカゲのスープ:のび太のパパ、のび助が食べようとしていた料理。
TVアニメ版・不動明(ふどうあきら):のび太達の目の前でわざわざメガネを飛ばし、スーツやネクタイを破きながら牛魔王のような半人半牛の妖怪に変身した先生の中の人繋がり。


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