概要
(CV:水谷優子)
悟空を探しに来た時にのび太が助けた少年。
三蔵法師の旅のお供をしていて、黒い被り物に、緑の服に、茶髪に青い瞳をしていて可愛らしい顔と声をしている。
華奢な体格で身長や体重はのび太や出木杉君より少し高く少し重い。
大人しく健気だが三蔵法師を守るために棒で立ち向かう勇敢な一面もある。
その正体は妖怪であり牛魔王と羅刹女の実の息子で本当の名は紅孩児。
三蔵を捕らえるためのスパイとして送り込まれたが、三蔵は初めからそれを見抜いており、その上でお供として連れていた。
元から両親や他の妖怪達と違って控えめな性格なのと、三蔵の優しさや誠実な心にのび太との交流から罪悪感に苦しみ、最終的には両親の残酷なやり方に耐えきれず、捕らわれたのび太達を助ける。
そのため、母から罵倒された時は「母さん!もうやめてよ!」と泣き叫ぶが、その想いは届かず三蔵やしずかちゃん達と一緒に捕まる。しかし、父がのび太に倒されて死んだ時に母が妖力を無くして溶岩に落ちて死ぬのを見て叫ぶ。
悪党だが彼にとっては牛魔王と羅刹女は両親であるため、両親の死を悲しみ三蔵に泣き付いた。
両親を失った後は三蔵に引き取られ、そして正式に三蔵の弟子となった。
なお、のび太は当初からほんやくコンニャクなどの翻訳デバイス無しで彼と会話が出来ており、その事を「のび太くん、君っていつから中国語が分かるようになったの?ほんやくコンニャクも使わないでさ」とドラえもんに指摘された時は驚いた。しかし彼は本来22世紀の体感型ゲーム機『ヒーローマシン』のソフトから登場した存在であり、最初からマルチリンガルであったと考えられる(この構造のソフトウェア設計は20世紀中にWindows2000より実現されている)。
姿は人間と変わらぬ容姿をしているが、元々の姿なのか、妖怪としての姿があるのかは不明。
両親との関係も含み、ドラえもん映画のゲストキャラの中で最も薄幸である。
なお、彼と同じように味方と思っていたゲストキャラが実は敵側の組織のスパイであるキャラはのび太の宇宙漂流記のフレイヤ、のび太のワンニャン時空伝のシャミーも同じで、彼女達も良心を持ち最終的にドラえもん達の味方になるところは同じである。