CV:千葉進歩
「…ボクを………メガネ好きにしてください…」
概要
神候補によって能力を与えられた能力者。中学二年生。
バロウ・エシャロット率いるバロウチームの一員で、他メンバー共々、植木耕助やロベルト・ハイドンと同じく神を決めるバトルのため地上に落とされた天界人。
IQ179の頭脳を誇る天才で「計算の才」も有する。口癖は「予定内」。
本人は自身の頭脳を自負しているが、所謂打算で安全を培った自分の生活環境に対しては、心のどこかで虚しさを抱えている節もある。
その為かバロウチームのメンバーのことは、計算の才抜きで向き合ってくれる友人として、悪態をつきつつも本人なりに大切に思っている。
このように少々口が悪いと思われかねない発言があるが、基本的には大人しい人物で、回想内でも、上記の才を活かして知人と波風のたたない交流をすることはあっても、神器や才などを悪用して他者を蔑ろにするような行いも見せる様子はなし。
おまけに邪念や物欲の種類も少なめで、敵チーム妨害の為などと称して、下記の能力での金品や衣類などの奪取はおろか空白の才すら盗難しようとしなかった。
しかし、その少欲で大人しい性質と、下記の不意の大声などによる驚愕と無縁の能力の弊害で、不測の事態への対応が苦手で、突発的に湧き上がる恐怖や執着などにも不慣れ。
森あいの能力によってメガネ好きにされた犠牲者の一人。
メガネの名前はビアンカで、死別した際はマジ泣きしていた。2度メガネ好きに洗脳された後遺症か、選考会終了後の別れ際に「メガネ…メガネ…」と呟いている。
余談
又、作者福地翼によると、ギャグ要員であり、「描いてて楽しいキャラ3位」とのこと。
一部の読者にもなんだかんだで好かれていたらしく、当時小規模だったネットでも「ノートン先生」という不名誉とも取れる相性が付けられた。
アニメでは口癖の「予定内」が「想定内」になっており、これは放送当時、社会現象にもなったホリエモンが連呼していた「想定の範囲内」に由来するもの。
後に原作者が手がけた別作品「サイケまたしても」は、世界観こそ無関係だが本作以上に能力者の蛮行や差別対立が激しかった為、これまた無関係ながら隠遁に徹した彼の人柄が再評価されたこともある。
能力
まさかの不明。
天界人としての神器ランクは六ツ星まで行っているが、劇中では一切の能力・武力を見せることなく森あいに洗脳され、惨敗。アノン戦においても瞬殺される。
バン・ディクート、ディエゴスターの能力と組み合わせると無敵の合体神器が生まれるらしいが、作中で披露することもなかった。
ある意味、作中、劇中で最も可哀相なキャラクターである。
【以下、うえきの法則エキシビションのネタバレ】
“音”(トーン)を“無音”(ノートーン)に変える能力
2024年末に書き下ろされた後日談、「うえきの法則エキシビション」によりまさかの能力発覚。
自身の周囲で発生する音を完全に消せる能力で、作中では大勢の観客の"野次のみ"を指定して変換していることから、かなり細かく調整が利く模様。
ただし効果範囲は自身を中心とした半径20m以内に限られ、おそらくこれが限定条件。
劇中で何度も行われたような一対一の正面対決ではパッとしない能力だが、仮にマリリンチーム戦のような多対多の乱戦においては、攪乱や奇襲に応用できるため有用性が跳ね上がる。
三次選考でのメタ性能もかなり高めで、公式ならびに暫定リーダー格のカプーショ、ムーニンといった、実力派の声や言葉に依存する能力を大いに妨害できる。
そしてこの能力を彼の神器と組み合わせた場合、死角から放っても気づかれにくい無音の神器となり、憶測に過ぎないが神器発動時の宣言も無音にできる可能性がある。
ただし、森戦直前にヒデヨシが提案した紙と文字を利用しての誘導を単独で防げないなど、抜け穴もちらほら。
アノン戦にてバンとディエゴとの連携が実現できていた場合、"無音"かつ"無色透明"の"自動追跡する生きた"神器という強力なシロモノが完成した筈なのだが……前述の通り、残念ながら陽の目を見ることはなかった。
もっとも、ディエゴスター共々カルパッチョにコピーされると、盗撮・覗きに悪用され放題になること確定な能力のため、守人一族の情報共々、漏洩せず終いで済んだ点は不幸中の幸いである。