植木耕助
うえきこうすけ
7月4日生まれ。血液型はA型。火野国中学の1年生。
実は天界人であり、生まれて間もない頃に確実に神になろうとした実父であるパグの策略で地上に落とされたという経歴を持つ。パグ自身は自分が神候補に選ばれたら迎えに行くつもりだったが、神様にその行いがばれていた為に神候補には選ばれなかったので、植木本人はそのまま自分の正体を知らずにずっと人一倍頑丈なだけの普通の人間として育っていたが、天界獣テンコと知り合った際に自身が天界人であることを自覚する。
義父・源五郎と義姉・翔子の三人暮らし。義母・春子は赤ん坊の植木が地上に降り立つ前に他界している。
無印版
普段はボーっとしているが、要所では自己を顧みず正義を貫く。
その理由は、幼い頃に捨て身で自分のことを助けてくれた、小林先生ことコバセンに出会い、そのときから彼のような人間になりたいと思ったからである。 故に彼のことを慕っている。
彼の言う「正義」とは、ロベルトの「人間は弱虫で臆病だ」という言葉に対する反論の「人間は弱いかもしれない、でも他人の為に自分の中の弱さに打ち勝って強くなれる」である。その言葉通り危機に陥った他人に対しては(その瞬間戦っていた敵ですらも)自分の危険を顧みず助けてしまう。
バトル参加者の平均的な才の数は大体160程度なのに対して、始めの時点で植木はなんと10しか持っていなかった。「能力を持たない人間を傷つける毎に1つ才を失う」という劇中のシステムの下では、この上ないほど不利な状況である。
そのため、一時期は一部の能力者から倒しやすいカモ扱いや、辛辣な発言を受けることもあった。(ただ、才の多寡に強く拘らず、救助活動や敵対者観察などを行っていた者や、ある理由で才の数に関係なく能力者に殺意をむけていた者、才の増減とタイミングによる反則発覚のリスクを考えず無駄口を叩いていた者などもいたため、一時期はその不利はわかりづらくなった。)
おまけに、コバセンの後に神候補として就任した淀川は、あくまでロベルトやマーガレットを勝たせて自分が神補佐になろうと画策しようとしていたため、能力者バトルに役立つ情報提供者不在というハンデまで背負・・・っていたようにみえた。だが、この人物は、二人以上の脱落者が出た後となって、ロベルト十団団員にモバイルによる位置特定などの仕方を見せる、わが身可愛さのあまり団員の士気を下げるような行動をとる等、十団やマーガレットにとっても迷惑な存在でもあったらしく、本編の途中でマーガレットにざっくりしているようで丸い形で追い出された後、話の流れで味方に光落ちしたため、解決した。
戦いの最中以外はいつもボンヤリしており、無意識のうちに森をよく引っ張りまわしている。その性格ゆえにやはりボケることが多々あるが、主人公らしく核心をついたことを言ったり、敵を冷静に分析する力がある。
また、動物やクラスの女子などに好かれる才能を悪用せずに過ごしたのが幸いしたのか、希少な生物を観ても、「"現実は小説よりも奇なり"だ」などと言うばかりで、侮蔑や全否定するような態度を見せない家族と接したためか、種族や文化の異なる人や、特異な生物に対する偏見がかなり少なく、それがテンコの心の傷の払拭などに繋がったこともある。
恩師のコバセンが地獄に行くきっかけをつくったロベルトに対しては、カムイの敵味方に対する浅薄な態度と雑な立ち回りで、十団の印象がかなり悪くなったこともあって、しばらく否定的であったが、それもロベルトに負けず劣らず性質の悪いカルパッチョの問題児ぶりや、ロベルトの過去を知った後は鳴りをひそめている。
うえきの法則プラス
前作から2年が経過して、中学3年で15歳になっている。
天界人だが、戦いが終わってからも変わらず地上で生活している。
「自分のことより他人のこと」な性格は相変わらず。2年の間に通販好きになったようで、胡散臭い通販グッズを使用多数持っている。人間界で唯一、大切な者との記憶(キューブ)を奪われなかった為、新しい相棒のウールと共に異世界「繁華界」へと旅立った。
前作の能力や神器は使えない為、繁華界で紆余曲折の末に職能力を習得する。
前作で見せた観察力の他、口より先に手が出がちな困った一面も健在だが、自分以上に軽はずみな発言が多めなうえに反省の余地があるのかどうか怪しかった、強烈な反面教師達を見たからか、後先考えずに悪意のない発言を言う描写は少なめになった。また、髪やワックスに関する能力者との対峙時に発せられた、仲間に関する問いかけに対して言いよどむ描写や、自分に良からぬ感情があるのではと、暗い表情で仲間に悩みを打ち明けるなど、複雑な心境も多少見せるようになっている。
掌で包めるサイズのゴミを木に変える事ができる。出せる木は植木のイメージによって様々な種類、形状になる。
植木は能力者との戦闘が無くとも、公園に落ちているゴミなどを小さな苗木に変えて積極的に緑化運動を行っていた。
植木の能力はゴミを木に変えるだけでなく、「その木の一部をゴミにしてまた木にできる」と言う特性を持つ。これはすなわち他の「AをBに変える」という「一方通行の能力」とは違い、サイクル(アニメではリサイクルと呼ばれた)しているということである。この特性を生かし、通常一度に一つしか出せない神器を、自身の能力と組み合わせた「木の神器」として出し、「手の中で一つのゴミから生まれた神器をゴミとして別の神器を出す」という方法で複数同時に神器を出すということもできた。
”木”という丈夫さや破壊力に乏しいイメージを与えるものに変換するため、過小評価される描写が度々あったが、前方から太い丸太状の木を発生させ注意を反れている間に、横から枝を発生させて側面攻撃する・木を滑り台状にして球体攻撃を受け流すといった応用力もある。
なお、一部のゲーム等の影響で火に弱いように映りがちだが、実際は強すぎず弱すぎず。VS平戦では炎に瞬時に焼き払われてしまい、佐野に相性最悪と思われていたが、実際は初戦故の練度不足や耐火性のある樹木の知識不足による所も小さくなかったようで、アニメではロベルト十団のマルコのマグマに、木の盾でかろうじて耐えている描写が見られた。
また、平戦では炎攻撃を逆手にとって栗で反撃する頭脳プレイも見せている。
ただし、この能力がカルパッチョ・グラノの手に渡った場合の危険度は底知れない。
理由は後述のレベル2……ではなく、使用の際の素材指定の緩さと名前にある。
実は、この能力は使用の際に、樹木化できるか否かは両手で覆えるか否かだけでなく、ゴミであるなしを分別する感性や倫理観にも大なり小なり左右されるため、使用者によっては大きさの問題さえクリアすれば他者の誕生日プレゼントや結婚指輪、形見などの大切な物までゴミの烙印を押したうえで別物にできてしまうのである。
そのため、悪い意味でガジェットリョナと相性抜群で、1度でも故意に行えば持ち主に甚大な精神的ダメージを与えてしまう。
コバセンがどこまで、このリスクに気づいていたかは不明だが、とても才能ありきで相手を判断して渡していい代物ではなく、内面を重要視して植木に託したのはベターな判断だったといえる。
レベル2:BをAに変えるサイクルを「相手の能力にも及ぼす」ことで、木に「相手の能力を元に戻す超能力=リバース(回帰)」を付属させる。
自分が出した木にさえ触れさせられれば、どんな能力もAに戻すことが可能(ただしロベルトの能力『理想を現実に変える能力』によって徹底的に「神器維持という理想」を貫いた神器は戻せず、相殺される。ちなみにアニメでは神器に能力を付与していない状態での相殺に変更されている。)。
非常に有用であるが、習得した時期があまりにも遅かったため劇中でも数回しか使用されなかった。
使用限定条件:上記の通り「両掌で覆える大きさのゴミ」だが、本来は大きさは関係なく(何かの物質の破片など)、ゴミでなくとも本人がそうであると認識したものなら何でも良い。
ただ、手で物を包む予備動作などを観察され、大きな布や金属塊、氷などで妨害されるリスクはある。
プラス版の舞台・繁華界にて使用。能力によって目前に用意したモップによる打撃や、モップの毛の長さを伸縮させ、目標を捕縛するといったことが行える能力。物語が進行するに従い、モップの毛同士をつかみ合わせ、強度の高い球体などにして相手にぶつけるといった応用法も見せている。
限定条件:自身の目で視認できないものは、直接捕縛できない。
その他
半ば強引にコバセンにバトルに参加させられたこともあり、植木は当初は戦いに消極的であったが、ロベルトとの戦いで自分を助けて地獄に落ちたコバセンの遺志を継ぐ為、又大勢の悪人が「空白の才」を狙っている事を知り、それを阻止する為に戦いに身を投じる。
本編・プラス版終了後は、サイケまたしてもの番外編に、ゲームキャラやコラボ編ゲストとして登場。こちらでは職能力でなく神器を使用した他、本編と変わりないマイペースな言動を見せた。
コメント
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