概要(ネタバレ注意)
漫画『うえきの法則』の登場人物の1人。本編ではカルパッチョと呼ばれているが、実際はベッキー・ウォルフ曰く「(スケベ変態頭)軽パッチョ」らしい。(理由は、プラス版などを参照)
アロハシャツと乱杭歯、ハイライトの無い三白眼が特徴的な中学生で、一応、賑やかでユニークと取れなくもない男子。口癖は「~だべ」。女好きなところもあり、「十団には(ほとんど男しかいなくてむさ苦しいから)女の子要員がもっといてもいい」と言っている(数少ない女子の一人である鈴子はロベルト以外の団員には興味がないから仕方がないかもしれないが、下記の素行からして自業自得である)。アニメでの趣味は「レース編み」。
本性はキモオタといじめっ子の気質を併せたような悪辣な性格である。
ロベルト十団の参謀役や、新規メンバーのスカウトなどを行っている。他者のバトル中の分析や、バトルが始まる前の奸計などには頭が回るが実際のところ、十団メンバーのなかでも非常に口が悪いうえに仲間割れに繋がりかねない言動も少なくないため、頭脳担当としては微妙。あけすけ…というよりは、オープンスケベで自重しない発言もする困り者(本編では、あくまで男子同士の無駄話や単なる軽口の域を出ていたなかったため、セクハラ行動まで起こしているかどうかは微妙だったが、バトル終了後に後述の行動が描かれた)。
性根に関しては他の十団のメンバー(一部を除く)もよくはないが、このキャラに至っては反省の余地も少ないため、ある意味、真の中ボスともとれる。そもそもロベルトに従順であるのを除けば十団自体、我の強い者が大半で互いに利用し合う関係が基本となっており、団結力や協調性は殆どないロベルト十団は彼の人間性を表していると言っても過言ではないだろう。
自分が闘う際は、自分の首を絞めるような失言や行動を連発しているうえ、能力の手際も良くないため、植木には冷淡な口調で自滅行為を呆れられている。
他の十団と別行動になりがちだった佐野が、セクハラ問題についてどこまで知っているかは不明だが、犬丸への酷な仕打ちや薄情な発言などにカチンときていたからか、彼に対し、カールなど無難な呼び名を使わず、“カルパ”・“カルパッチョ”と呼んでいた。カリスマ性溢れるロベルトと違い、どこまでも人望の軽い……。
一応、ロベルトへの忠誠心だけは本物だがあまりにも問題児な為、哀れにもロベルトも内心では彼を見下しており、(植木とは違う理由ではあるが)レベルが低いと評している。というかロベルトはロベルトで何故、彼を参謀にしたのか理解不能である。
(一応、交渉失敗した時の能力回避や移動に役立つ能力を持っている他、参謀は鈴子で間に合ってるため、スカウトのため等と理由をつけて遠ざけただけかもしれない…が、アニメスタッフから見ても理解不能だったのか、放送当時はプラス版の情報が公開されていなかったのか、下記の性的な問題行動は明かされなかった。)
ただ、上記の色欲や悪意の強さが耐久力として反映されているのか、下記の能力によって生成した影人形が緩衝材代わりになっているのか、そこそこしぶとい。
また、限定条件などを反芻しつつ妥協策を練るのが早い。そして、その妥協策を自分の無駄口や杜撰な立ち回りで台無しにするのも早い。
おまけに、プラス版では植木が直接関わってない場所でセクハラ行動を実際に行っていたことが判明しただけでなく、自分の問題点を、本編終了後も全く反省していなかったことが明かされており、悪人だが危険性が少ない小物として、ぞんざいな扱いを受けるようになった(ロベルトはロベルトで犯した前科は決して軽くないがルックスも悪人な彼と違い、美男子な為か、アノンの行動が突飛すぎて軽く見えてしまったのか何事もなかったかのように許されている)。
もっとも、幼少時代のロベルトの起こしたトラブルについては、きっかけを作った大人達の所業も有耶無耶にされたまま月日が経ってるうえ、カルパッチョが受けた罰らしい罰は、植木とハイジの鉄拳くらいなので、寿命のある程度減ったままのロベルトより重いものかどうかは人による。
能力
- 他人の能力を自分の能力に変える能力
アニメでは他人の能力をコピーする能力に言い換えられた。
「コピーする対象能力者の半径10メートル以内に24時間いること」の条件を満たすことで、味方や第三者の能力を、自分ひとりのものとして扱える能力。ただ、自分のものとした能力の発動条件も、そのまま受け継がれる。本人曰く「参謀司令官になればそれぞれの能力の限定条件を聞き出せる。まさに一石二鳥」とのこと。
また、この能力を持って「ロベルト以外の能力者には絶対負けない」と豪語しており、型にはまれば非常に強力(特に口笛レーザーだの影人形だの、依り代がいくらでも手に入る能力は使い放題)だが、持ち主の使い方次第では相手を有利にすることも、自滅同然の出来事が起こることもしばしば。また、限定条件の都合か、ただ単に頭の問題か、上記のレーザーへの依存度が大きいうえ、単調だが予備動作は少なめの隕石発射などによる攻撃の頻度は少なめで大雑把。
一応、敵味方も関係なく、広範囲な破壊行動に走るリスクがあるという危険要素ともとれるが、最終的に植木とテンコの連携で攻略されたため、この能力による脅威は消去。持ち主はろくに反省しなかったものの、悪事を働く手段も減ったようだ。
- 相手の思考を電子メールに変える能力
カルパッチョが十団以外にコピーした能力の1つ。
ケータイのメール着信で相手の思考を文面で見ることができる能力。相手に触れる、もしくは触れられることが限定条件だが、その対象は能力者に限らず、一般人や動物も含まれていることがネックである。
また、メール着信で一度に得られる情報の量は少ないが、攻撃のタイミングを知るだけであれば、メール着信の合図だけで、ある程度予測することが可能。
十団メンバーから得た能力の使い方が拙い割に、この能力による読心と下記の能力の練度は妙にいいが、自身の失言癖が災いし、能力の癖と条件を悟られてしまった。
- 自分の位置と相手の位置を逆の位置に変える能力
カルパッチョが十団以外にコピーした能力の1つ。
限定条件は不明だが、相手の技が自分に命中しそうになった瞬間に発動することで逆に相手にダメージを与えられるトリッキーな能力。上記の電子メールの能力と組み合わせることで植木を苦しめた。
生物の位置を変えるため、ロベルトにとっても迷惑になりかねない代物であったが、植木とテンコの連携によって、上記の能力ともども利用された挙句、潰された。
余談
・恐ろしく難しい限定条件をクリアして複数の能力をコピーする事に成功していたが、能力を使いこなそうとしなかった事実や姿勢のおかげでレベル2になるのに必要な条件である「天界力のコントロール」と「強くなりたいという強い想い」をクリア出来なかった為、能力者の中では一番の宝の持ち腐れかもしれない。
・加えて言えば、もし植木がレベル2に至った状態で戦っていた場合、借り物の能力頼りでしかないカルパッチョは完封されていたと思われる(レベル1のコピー能力がレベル2までコピー出来るかは不明であるが、制約である限定条件までコピーする能力である以上、仮に植木の能力をあらかじめコピーしていたとしてもコピー能力者本人がレベル2の条件を満たさなければ一方的に無力化される可能性が高い。)
関連タグ
うえきの法則 ロベルト十団 小悪党 カルパッチョ 全部乗せ 問題児
※ただしイケメンに限る:これが彼とロベルトの作中における扱いの差である。