概要
マツ目ヒノキ科ヒノキ属樹木として、日本には固有種の「ヒノキ」と「サワラ」(「椹」)が自然分布。
ヒノキは福島県から鹿児島県屋久島町の屋久島にかけて自生し、漢字表記では「檜」と「桧」となる。
英語では、「Japanese cypress」、「Hinoki」、「Hinoki cypress」。
台湾には近縁種のタイワンヒノキが自然分布する。
風媒花であり、日本国内ではスギ類と同じく春先に花粉を飛散させて花粉症の主たる原因となる。
木材としては軽量かつ柔軟で、弾力性、耐湿性、耐水性に優れており、加工がしやすい上に長期間保存でも劣化がしにくいため、日本においては古代より非常に実用的で最高級の建材とされてきた。
精油成分のヒノキチオールを含み長期にわたって芳香が発せられるので、木造の浴槽用としても好まれている。
近縁種として、同じく日本固有種で外見が酷似しているアスナロ属の「アスナロ」(「翌檜」・「翌桧」)があり、北海道西南部から九州まで自然分布。
その北方系の変種(形態が少し異なる個体群)である「ヒノキアスナロ」(「ヒバ」(「檜葉」))は、本来ヒノキが自生していなかった東北地方や北海道で木材として重宝されていた。
俗称としてこれを「檜」と呼ぶ慣習が生まれ、北海道南西部の檜山地方の名はヒノキアスナロに由来するものである。
関連項目
創作関連