針葉樹
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しんようじゅ
球果植物門(マツ門)に属する樹木のこと。コニファー。葉が針のように細い種が多いことからこの名がある。
裸子植物のうち、球果植物門(マツ門)に属する樹木。マツやスギなどが属する。
広葉樹と対置される存在であるが、イチョウ(裸子植物イチョウ綱)やソテツ(裸子植物ソテツ綱)、ヤシやシュロ(いずれも単子葉植物)など、針葉樹にも広葉樹にも属さない樹木もある。
「"針葉" 樹」の名の通り、細く針のように尖った葉を持つ種が多いが、ナギのように幅広の葉の種。ヒノキのように鱗状になる種もある。
多くは常緑樹だが、カラマツなど落葉樹もある。
成長が早く幹がまっすぐな樹種が多い傾向があり、このため林業上の利用価値が高い。
2万種以上もの樹種がある広葉樹に対し、針葉樹は全世界合わせても500種くらいしかない(本記事と広葉樹の記事の「広葉樹の一覧」を比べたらその数の差は一目瞭然)。もっとも針葉樹は高緯度地域や強風・乾燥・貧栄養・潮風など条件の厳しい場所を中心にタイガやマツ林などの単一樹種による純林を作る傾向があり、地上の存在量(バイオマス)的にはそこまで極端な差がついているわけではない。
また木材利用のため針葉樹の単一樹種で植林された人工林(日本だとスギ林やカラマツ林)も多く、生態系の単純化を招いたとして批判も高まっている。
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