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盆栽とは、日本古来の園芸の一つである。

概説

樹木を小さな植木鉢に植えてこぢんまりとしたサイズに育てる園芸。またそうして育てた樹木。「小さな植木鉢」といっても片手におさまる程度のごく小さなものから、一抱え以上あるかなり大型なものまである。
木ばかり注目されがちだが、苔も土壌の保湿と見栄えの観点から重視される。
また枯れ果てた枝さえ、作品の美観を引き立てるアクセントとして残されることも珍しい話ではない。

こうした「生と死」「動と止」といった「禅の精神」を内包する高い美意識により、ただ立派に育てるだけに終わらない無限の可能性を引き出している。

中国の「盆景」が日本で独自に発展した園芸文化のひとつでもあるが、現在では海外にも広がっている。歴史は古く、鎌倉時代には既に盆栽の技術が確立されていた。都市化が進んだ江戸時代には大いに流行した。

なぜかお年寄り、それも男性おじいさん)の典型的な趣味というイメージがあるが、これは1960年頃に流行したからというのが理由である。それから数十年経ち当時の若者もお年寄りになった。その結果「盆栽といえばお年寄りの趣味」というイメージになった。しかし、さらに数十年経って盆栽ブームより後の世代のお年寄りが増えていった。現在では海外での日本ブームに乗って盆栽も注目を集め、このイメージは実態と合わないものになっている。

盆栽を趣味とする人は、たとえ小さい木であっても、懇切に世話をすることで大きい木に劣らないような立派な樹勢を作り出すことに喜びや楽しみを見出す。

大きくなるはずの木を無理やり矮小化して育てるのは不自然と言ってしまえばそれまでだが、大自然を掌中に収めるというコンセプトでもって作られた数々の秀麗な盆栽は、園芸ファンでなくとも思わず息を呑んでしまう。
そうした傑作の中には、江戸時代から生きる作品も存在する。その中でも至高の盆栽と呼ばれるもの中には、2億円という「国宝級」の価値を叩き出す老木もある。
まさに日本の自然観と美意識が生み出した「生きた財宝」と言えよう。

余談
近年ではソーシャルゲームの中でも、プレイ用のリソース(いわゆるスタミナ制)をやりくりしながらキャラクターをじっくり育成していくようなタイトルを指して「盆栽ゲーム」と称する向きもある。
“戦国時代”にも例えられるソーシャルゲーム界で、目玉となるストーリーやイベントの実装にかかるコストも上昇していく中、ユーザーの目的意識をキャラクターの育成や強化に向けてもらうことで継続的なサービス利用を促すという、ある種の必然として生まれた概念と言えるだろうか。
課金等の要素で育成リソースを大量に入手するのでもない限りは、毎日のログインと地道な収集や貯蓄が基本となるため、ハマる人はハマる一方で、まとまった時間を使って没頭するようにやり込むタイプのゲーマーにはとことん合わなかったりするのも特徴である。

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