曖昧さ回避
- ヤシ目ヤシ科シュロ属に分類される植物の総称→本記事で解説
- 『ブルーアーカイブ』の登場人物。→箭吹シュロ
- 『破壊神マグちゃん』に登場人物。→シュロ=シモー
- 『灰と幻想のグリムガル』に登場人物。→シュロ・セトラ
概要
ヤシ科シュロ属に分類される植物の総称。
日本国内にはワジュロが自生する。常緑高木。
温暖で排水良好な土地を好み、乾湿、陰陽の土地条件を選ばず、耐潮性も併せ持つ強健な樹種である。
生育は遅く、管理が少なく済むため、手間がかからない為、ワジュロ、トウジュロともに庭木や街路樹としてよく植栽されている。
属名のTracbycarpusはギリシャ語でデコボコの果実という意味で、粒状の花の姿に由来している。
幹の先端に扇状に葉柄を広げて数十枚の熊手型の葉をつける。葉柄の基部は幹に接する部分で大きく三角形に広がり、幹を抱くような形になっている。
この部分の下端から下に30~50cmにわたって幹を暗褐色の繊維質が包んでおり、これをシュロ皮という。
シュロ皮の繊維は、腐りにくく伸縮性に富むため、縄や敷物、タワシ、ホウキなどの加工品とされる。又、シュロの皮を用いて作られた化粧品も発売されている。
樹皮の毛は火が付きやすい。
「棕櫚の花」は夏の季語。家紋にもなっている。
ワジュロ
和名 | ワジュロ |
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漢字表記 | 和棕櫚 |
英名 | Chusan Palm, Windmill Palm |
学名 | Trachycarpus fortunei |
分類 | 単子葉類 ツユクサ類 ヤシ目 ヤシ科 タリポットヤシ亜科 シュロ連 シュロ属 |
分布域 | 日本(九州南部)、中国湖北省~ミャンマー北部 |
開花期 | 5~6月 |
樹高 | 3~7m |
花言葉 | 「勝利」「不変の友情」「祝賀」「戦勝」「殉教」 |
日本に在来分布するシュロで、葉が垂れ下がるという点で近縁種のトウジュロと見分けられる。
雌雄異株だが稀に雌雄同株も存在する。
雌株は微細な粒状の黄色い花を密集して咲かせ、黒い果実は晩秋に熟す。
ヤシ科としては珍しい温帯性の種の為耐寒性が高く、東北地方や北海道でも生育可能。