モミの木
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もみのき
マツ科モミ属の常緑針葉樹。クリスマスツリーに使われることで知られる。
マツ科モミ属に属する常緑針葉樹。日本固有種で、暖帯と冷帯の境界付近(岩手県・秋田県以南の山間部)を中心に分布し、広葉樹に混ざって生育する。
幹がまっすぐ立ち、樹形は円錐形で、樹高25mを超える大木になることからよく目立つ。神社の神木となっているモミも多いが、大気汚染に弱く、大都市圏ではほとんど見られない。
本種はモミ属(英語ではFirと総称される)樹木の中ではもっとも南部に分布する。日本に自生する他のモミ属としては、シラビソ(本州と四国の高山帯に分布)、トドマツ(北海道に分布)などがある。
花言葉は高尚、昇進、時間、時、永遠、向上、高くそびえるなど。
古くは「モムノキ」と呼ばれており、風に揉み合う様子の「揉むの木」が語源と言われる。
材は白色や淡い黄色で、柔らかくて加工しやすい。白い木材の好きな日本人の嗜好に合うため、内装材や家具材としてしばしば用いられる。強度はかなり弱く、比重の値が近いスギと比べても脆く腐りやすいので建築材としてはあまり使われないが、姫路城の天守閣の心材はモミとツガを継ぎ合わせたものであった(本来はヒノキを使いたかったが適材がなくモミを代用した模様。傷みが激しく昭和の大改修時にヒノキに入れ替えられている)。
モミはクリスマスツリーに使われる樹木として知られるが、クリスマスツリーはモミ属樹木と決まっているわけではない。欧州ではコーカサスモミのほかオウシュウトウヒ(トウヒ属)などの利用が多い。北米ではバルサムモミのほかヨーロッパアカマツ(マツ属)などがよく利用される。
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