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概要

かつて古代中国インドの音写として用いられていた語。現代中国語ではTiānzhú(ティエンチュー)と発音されるためイメージが湧きにくいが、この語の使用が最も古く確認されている2世紀頃には「リーントゥク」に近い音で発音されていたと推測されている。なお、現代一般的な表記となっている「印度」は7世紀になって玄奘が用い始めたものとである。

日本では元来のインドを指す用法のみならず、転じて以下の意味にも使われる。

  1. 日本、中国以外の世界。
  2. 舶来もの、或いは遠方。
  3. 空。高い所。
  4. 「辛過ぎる」の隠喩。「唐(から)過ぎる」の洒落。

歴史用語としての天竺

天竺は、仏教が伝来した5世紀から6世紀の日本や中国にとっては釈迦の国であり仏教の最大の聖地であった。
しかし、6世紀にバクティ運動という改革運動を経たヒンドゥー教の攻勢によって仏教は次第に衰退しつつあり、12世紀にはイスラム教を奉じるゴール朝の侵入によって偶像崇拝として徹底的な寺院破壊と僧侶殺戮が繰り広げられ、壊滅してしまった。

なお、現代でもインドに仏教が残っていない訳ではないが、ミャンマーとの国境に近い東部のベンガル地方に僅かに残っている他は近代になってスリランカなどから逆輸入されたものとなっている。

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