インドといえば、世界四大文明の一角だとか、ヴィシュヌ神が三歩で世界を踏破したりシヴァ神が大暴れしたり色々ぶっとんでる神話とか、ブッダが一人あたり三千大千世界(1000^3=10億の世界)を管轄するとか、国旗がキリスト教以外の世界宗教を包括しているだとか、映画で頻繁に踊り出すとか、アラビア数字がインド数字を元にしているばかりかゼロを発明したりとか、ポケモン図鑑のインドぞうとか、とにかくスケールが大きくガチにもネタにも事欠かないことで有名である。
何といっても万能食カレーの祖国である。
たぶん「インドさん」のさんはサンスクリットのサン。
そもそもバーラタとは何ぞや
バーラタ(भारत:Bhārata)とは、「バラタ族」、すなわちバラタ王という伝説的な王様の子孫・後継者であることを意味している。ここらへんの事情はインドの叙事詩『マハーバーラタ』(主題そのものが「偉大なるバラタ族」の意)とかに詳しい。
実は現代の我々が普段からインドインド言っているインド共和国の正式名称(ヒンドゥー語)も「バーラト共和国」だったりする。国名からしてマジでバーラタなのだ。
ただしこちらはバーラタではなくバーラト(भारत:Bhārat)。字は同じなのに発音が違うとかややこしいことになっている。
余談だが単に「インド」と言った場合、インド共和国としてのインドは狭義のインドであり、広義のインドはインダス文明圏や南アジアのほぼ全域のことを指す。そもそもインダス川が分離独立したとはいえパキスタン領にあることを考えれば当然であるといえよう。