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乙事主

おつことぬし

「乙事主」とは、アニメ映画『もののけ姫』に登場する イノシシの名。
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CV:森繁久彌

概要

鎮西(九州)を領く、巨大イノシシの王。齢500歳という高齢もあって目は見えないが、嗅覚がそれを十分補って余りあるほど優れているため、とてもそうとは思えない。更に劇中初めて姿を見せた時には、崖の上から渓谷を挟んだ隣の山の森中にいた人間(ばれない様にクマやイノシシの毛皮を纏い、顔に獣の血を塗って匂いを消していた)に気付くなど、察知能力も高い。
モロの一族とは森を侵す人間を憎んでいる点では意見が一致しているものの、シシ神を巡って意見が対立しており、またイノシシの一族が弱体化している事に焦燥感を募らせている。
シシ神の森(多分中国地方の山奥らしい)を破壊せんとするエボシ御前を激しく憎み、その横暴をくい止めるため、一族を率いてやってきた。
最後は石火矢を食らって負傷、錯乱してタタリ神に変貌する寸前、シシ神の力によって命を落とした。

性格

猪神全体に言えることだが、よく言えば誇り高い、悪く言えば頑固で融通が利かない性格の持ち主である。とは言え、年の功もあって他の猪たちより器が大きく、他者の意見をちゃんと聞くことも出来る。人間であるアシタカに対しても良い印象こそ持っていないものの彼の言葉に耳を傾けるなど、王としての度量はきちんと持っている。モロの君曰く「少しは話のわかりそうな奴」「馬鹿ではないのだが、猪族の誇りの方を優先してしまう」とのこと。モロとの別れ際には、そんな性格を表すかのように、「たとえ我が一族が悉く滅ぼとも、人間に思い知らせてやる」と呟いている。
タタリ神に変じてしまった同族・ナゴの守のことを悲しんでいたが、最終的に彼もまた死への恐怖からタタリ神になりかけたところは、己の死をも悠然と受け入れたモロの君と比べると対照的と言える。皮肉な話だが、どこか人間臭さのある性格の持ち主であったとも言えるだろう。

余談

監督の宮崎駿は、黒澤明から「時代劇やるんならシェイクスピアがいいよ」と言われていたが、「それは無視しよう」と思っていたらしい。(日本にはシェイクスピアに頼らなくてもいいくらいのお話がある、という理由による)しかし乙事主がシシ神の森で悲劇的な跋渉をする際、声優を務めた森繁に、「全体的に『リア王』のアレでやってください」とお願いしたとの事。
劇中で呟いた「わしの一族を見ろ!みんな小さくバカになりつつある。このままではわしらはただの肉として人間に狩られるようになるだろう…」という言葉は猪に限らず、現代の若い世代へ向けた皮肉という解釈もある。

こんな時代もあったねと


なお、監督によると「山犬の長・モロと乙事主は、かつて好い仲だった」そうで、アフレコにてそれを匂わせて演じるよう指示している。

名前のモデルは、宮崎が山小屋を作っている、長野県諏訪郡富士見町の地名から。

関連イラスト

鎮西の主
白いもののけ



関連タグ

もののけ姫
モロの君 シシ神

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