ビッグライト
びっぐらいと
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC21巻収録「恐竜が出た!?」。初期の名称は「デカライト」だった。「スモールライト」の対に位置する道具である。
このライトから照射される光を当てると、どんな物でも大きくすることが出来る。また、スモールライトには時間制限が存在するが、ビッグライトにはそのような描写はない。拡大出来るサイズに制限が存在するかは不明。
時間制限がない設定を上手く活用したエピソードも存在する。TC22巻収録「デビルカード」では、身長を減らす代わりにお金を得られる「デビルカード」の使い過ぎ(のび太だけでなくパパやママも無断で使ってしまった)で消滅の危機に陥ったのび太を、ドラえもんがビッグライトで彼を巨大化させることで解決している。
『魔界大冒険』では銀のダーツを巨大化させることでデマオンを撃退しており、『夢幻三剣士』では剣を巨大化させることでオドロームを撃破している。
派生作品
水田わさび版アニメオリジナルエピソード「日食を見よう」では、ドラえもんの頭を地球に日食が出来るサイズまで大きくしており、同アニメオリジナルエピソード「巨大スネ夫あらわる!」では、のび太が自分達の住む街をビッグライトで巨大化させている。
スピンオフ作品『ザ・ドラえもんズスペシャル』では、上記の時間制限が存在しない仕様が災いし、昆虫や動物が巨大化してとんでもない騒ぎになったことがある。巨大化させた昆虫が大き過ぎるせいで、スモールライトの光が全体に当たらず元のサイズに戻せないということもあった(ただし原作版では『海底鬼岩城』にて、巨大なバトルフィッシュの一部分にスモールライトの光を浴びせた際、バトルフィッシュ全体を縮小させている)。
『宇宙漂流記』では「フエルミラー」を使用してビッグライトを4個に増やし、同時に照射して巨大化させた「ひらりマント」で惑星と宇宙船の衝突を回避しており、『ワンニャン時空伝』ではけん玉を巨大化させてラスボスを倒す為の武器にしている。
このように、映画ドラえもんにおいては度々クライマックスなどで使用されており、ドラえもんの道具における切り札の役割を果たしている。
- 大きくなる虫めがね
「ビッグライト」の虫眼鏡版と言えるひみつ道具(メイン画像左下)。
この虫眼鏡で見た物は何でも大きくなる。見ている時間が長くなるほど物もどんどん拡大していく。
大きくした物を元に戻す方法は原作版では描かれていない(漫画版『奇跡の島』ではドラえもんが「逆に見れば元に戻る」と述べている)。
- アットグングンS
上記の「巨大スネ夫あらわる!」で登場したアニメオリジナルひみつ道具。
調味料のような容器に入っており、これを生き物に振りかけると、その生き物を巨大化させることが出来る。
ただし、振りかけ過ぎると山を上回るサイズまで巨大化してしまう。それだけでなく、この道具単体では巨大化させた生き物を元の大きさに戻すことが出来ない(元のサイズに戻すには「スモールライト」等を併用する必要がある)。
また、アットグングンSが「生き物を物理的に大きくする」道具であるのに対し、原作版に登場するアットグングンは「生き物を一瞬の内に成長させる」道具となっている。