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藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。

ここでは原作版・アニメ版について記述する。映画版については「おばあちゃんの思い出」を参照。


概要

概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。TC4巻収録。

のび太おばあちゃんが初登場したエピソードで、ファンの間でも『ドラえもん』屈指の感動エピソードとして語り継がれている。


ストーリー

ストーリー

ママが物置を片付けていると、のび太はくまのぬいぐるみを見つける。それは昔おばあちゃんが繕ってくれた人形で、のび太はおばあちゃんがいた頃を懐かしむ。ドラえもんが「おばあちゃんがいたの?」と尋ねると、のび太はアルバムを取り出し、昔の思い出をドラえもんに語る。


小さい頃から泣き虫で、ジャイアンスネ夫にいじめられたり、おねしょをしてしまったり、近所の野良犬に追いかけられて泣いていると、必ずおばあちゃんがやって来て慰めてくれたという。


一通り思い出を語り終えたのび太は、感極まって泣き出してしまう。「もう1度おばあちゃんに会いたい」と言いながら涙を流すのび太を見たドラえもんは「流石にそれは…」と言うが、直後にのび太が「そうだ!タイムマシンで昔へ行けば良いんだ!」と言い出す。


しかし、ドラえもんはすぐにのび太を止め、「やめた方が良い。いきなり大きくなった君を見たらおばあちゃんはどう思う?びっくりしてひっくり返るかもしれない。それどころか、そのショックで…」と説得する。それでも、のび太は「だったら物陰からこっそり見るだけなら良いでしょ?」と提案し、ドラえもんは気が進まないと思いつつも、のび太を連れて「タイムマシン」に乗り込み、のび太が3歳だった頃の時代へ向かう。


過去の野比家に着いたドラえもんとのび太は早速おばあちゃんを探すが、家の中にはいない。途中で若い頃のママに見つかって家から追い出されるトラブルがあったものの、ドラえもん達は今度は家の周辺を探すことにする。

すると3歳の頃ののび太を発見するのだが、過去ののび太は幼い頃のジャイアンとスネ夫にいじめられ、泣きながら走り去ってしまう。現在ののび太は思わず「僕をいじめるなんて許せない!昨日だって2人には学校でいじめられたんだ!」と言いながら、過去のジャイアンとスネ夫に仕返しする。ドラえもんが慌てて「昔と今をごっちゃにするな」と言いながら現在ののび太を宥め、おばあちゃん探しを続行する。


そしてドラえもんとのび太は、ついにおばあちゃんを発見する。現在ののび太は懐かしさのあまり「おばあちゃんだ!生きてる!歩いてる!」と言いながら涙を流す。その後、おばあちゃんは過去ののび太の元へ向かうのだが、おばあちゃんは謝りながら「町中のおもちゃ屋さんを探したんだけど、花火は夏しか売ってないんだって」と言う(なお、当時の季節は秋が終わる頃であるため、花火は完全に季節外れである)。すると過去ののび太は花火の欲しさに泣き出し、おばあちゃんに「おばあちゃん嫌い!あっち行け!」と言ってしまう。

その様子を見た現在ののび太は激怒し、過去の自分に対しておばあちゃんに我儘を言ったことを叱ろうとする。だが過去ののび太は泣き出してしまい、ママがやって来て「うちののび太をいじめないでちょうだい!」と言いながら、事情を話そうとする現在ののび太のことは相手にもせず、過去ののび太を自宅へ連れ帰ってしまった。


ドラえもんは「ほら、信じてくれないでしょ?そろそろ帰ろう?」と言いながらタイムマシンの出入り口に戻ろうとする。しかし現在ののび太は諦め切れず、もう一目だけおばあちゃんを見ようと家の中へ入るが、過去ののび太に見つかってしまう。咄嗟に近くの部屋に隠れようとすると、そこにはくまのぬいぐるみを縫い直すおばあちゃんがいた。

ママが過去ののび太に連れられ、おばあちゃんに「変な子が来ませんでしたか?」と尋ねるが、おばあちゃんは「いいえ、来ていませんよ?」と言い、現在ののび太を匿ってくれた。


現在ののび太は偶然にもおばあちゃんと2人きりになることが出来た。現在ののび太は過去の自分が可愛いかを尋ねると、おばあちゃんは「ええ、そりゃあもう」と答えるが、同時に「いつまでもあの子の傍にいて世話をしてあげたいけど、私ももう歳だから」と言う。

現在ののび太が泣きながら「そんな寂しいこと言わないでよ」と言うと、おばあちゃんは「せめて小学生へ行く頃まで生きられれば良いんだけどね」と呟く。それを聞いた現在ののび太は急いでタイムマシンで現代へ戻る。先に現代へ戻っていたドラえもんは現在ののび太から「ランドセル!」と頼まれ、そのままランドセルを渡すと、のび太はすぐに過去へ戻った。


現在ののび太はランドセルを背負い「信じられないかもしれないけど、僕、のび太です」と言いながら、再びおばあちゃんの前に現れる。するとおばあちゃんは「やっぱりそうかい。さっきから何となくそんな気がしてましたよ」と答える。

驚いたのび太は「信じてくれるの?疑わないの?」と言うが、おばあちゃんは微笑みながらこう答えた。


誰がのびちゃんの言うことを疑うものですか

おばあちゃん!


その後、嬉しさのあまり泣き出したのび太をあやしつつ、おばあちゃんは「のびちゃんの小学生姿を見たら欲が出ちゃった。あんたのお嫁さんを一目見たいねえ」と言い、のび太はもう1度現代へ戻り、しずかに「ねえ、今すぐ僕と結婚してよ。ダメ?」と言うのだった。


余談

余談

原作は連載時からてんとう虫コミックスへの収録時に加筆されているが、実は「藤子不二雄自選集」に再録された際にさらに加筆されており、「藤子・F・不二雄大全集」では後者を作者による最終版として収録している。

具体的にはラストでのび太がランドセルを背負った姿を見せるシーンで、おばあちゃんの目の前で歩いてみせるコマ等が追加されている。

しかし後者の加筆は執筆時期が離れていたので画風がかなり異なっており、またコマの繋がりを無視している(上の例では、「のび太がおばあちゃんに膝にすがりつく」→「そのまま膝にいるのび太とおばあちゃんが話す」というコマの間に歩くコマが追加されている)ので少々違和感がある。


このエピソードは上記の通り映画化されており、大山のぶ代版及び水田わさび版アニメでも複数回映像化されている。基本的にはどのアニメ版でも原作通り感動的なエピソードとして描かれているが、2011年版は細かい所でギャグが挟まれている。


例えば序盤でおばあちゃんと過去ののび太が家の中で会話しており、その際に現在ののび太が我儘を言って泣き叫ぶと、おばあちゃんがその泣き声に少し押されながら苦笑いで現在ののび太を頑張って宥めようとしていた。

その後、現在ののび太がランドセル姿で現れた際もすぐに信じるのは原作通りなのだが、そのまま当たり前のように「今、お茶を入れるわね」と言い出したり、現在ののび太が「不思議に思わないの?」と言った際も「本当、不思議だね。ふふ…」とにこやかに微笑み、現在ののび太は少し困惑していた。


また、ドラえもんは原作だと先に現代へ帰ってしまう為に、終盤では物語の蚊帳の外になってしまっている。しかし主人公である為か、アニメ化する際は出番を増やすアレンジがなされていることが多い。特に2011年版では先に現代へ帰ることはせず「透明マント」を被った状態でのび太の様子を窺っていたり、ラストのオチでも源家へ急ぐ現在ののび太を追いかけ、彼が上記の台詞を言った際はしずかと共にドラえもんも驚くという展開にアレンジされている。


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ドラえもん ドラえもんのエピソード一覧

のび太のおばあちゃん

パパもあまえんぼ…これの後日談エピソード。

ここでは原作版・アニメ版について記述する。映画版については「おばあちゃんの思い出」を参照。


概要

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藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。TC4巻収録。

のび太おばあちゃんが初登場したエピソードで、ファンの間でも『ドラえもん』屈指の感動エピソードとして語り継がれている。


ストーリー

ストーリー

ママが物置を片付けていると、のび太はくまのぬいぐるみを見つける。それは昔おばあちゃんが繕ってくれた人形で、のび太はおばあちゃんがいた頃を懐かしむ。ドラえもんが「おばあちゃんがいたの?」と尋ねると、のび太はアルバムを取り出し、昔の思い出をドラえもんに語る。


小さい頃から泣き虫で、ジャイアンスネ夫にいじめられたり、おねしょをしてしまったり、近所の野良犬に追いかけられて泣いていると、必ずおばあちゃんがやって来て慰めてくれたという。


一通り思い出を語り終えたのび太は、感極まって泣き出してしまう。「もう1度おばあちゃんに会いたい」と言いながら涙を流すのび太を見たドラえもんは「流石にそれは…」と言うが、直後にのび太が「そうだ!タイムマシンで昔へ行けば良いんだ!」と言い出す。


しかし、ドラえもんはすぐにのび太を止め、「やめた方が良い。いきなり大きくなった君を見たらおばあちゃんはどう思う?びっくりしてひっくり返るかもしれない。それどころか、そのショックで…」と説得する。それでも、のび太は「だったら物陰からこっそり見るだけなら良いでしょ?」と提案し、ドラえもんは気が進まないと思いつつも、のび太を連れて「タイムマシン」に乗り込み、のび太が3歳だった頃の時代へ向かう。


過去の野比家に着いたドラえもんとのび太は早速おばあちゃんを探すが、家の中にはいない。途中で若い頃のママに見つかって家から追い出されるトラブルがあったものの、ドラえもん達は今度は家の周辺を探すことにする。

すると3歳の頃ののび太を発見するのだが、過去ののび太は幼い頃のジャイアンとスネ夫にいじめられ、泣きながら走り去ってしまう。現在ののび太は思わず「僕をいじめるなんて許せない!昨日だって2人には学校でいじめられたんだ!」と言いながら、過去のジャイアンとスネ夫に仕返しする。ドラえもんが慌てて「昔と今をごっちゃにするな」と言いながら現在ののび太を宥め、おばあちゃん探しを続行する。


そしてドラえもんとのび太は、ついにおばあちゃんを発見する。現在ののび太は懐かしさのあまり「おばあちゃんだ!生きてる!歩いてる!」と言いながら涙を流す。その後、おばあちゃんは過去ののび太の元へ向かうのだが、おばあちゃんは謝りながら「町中のおもちゃ屋さんを探したんだけど、花火は夏しか売ってないんだって」と言う(なお、当時の季節は秋が終わる頃であるため、花火は完全に季節外れである)。すると過去ののび太は花火の欲しさに泣き出し、おばあちゃんに「おばあちゃん嫌い!あっち行け!」と言ってしまう。

その様子を見た現在ののび太は激怒し、過去の自分に対しておばあちゃんに我儘を言ったことを叱ろうとする。だが過去ののび太は泣き出してしまい、ママがやって来て「うちののび太をいじめないでちょうだい!」と言いながら、事情を話そうとする現在ののび太のことは相手にもせず、過去ののび太を自宅へ連れ帰ってしまった。


ドラえもんは「ほら、信じてくれないでしょ?そろそろ帰ろう?」と言いながらタイムマシンの出入り口に戻ろうとする。しかし現在ののび太は諦め切れず、もう一目だけおばあちゃんを見ようと家の中へ入るが、過去ののび太に見つかってしまう。咄嗟に近くの部屋に隠れようとすると、そこにはくまのぬいぐるみを縫い直すおばあちゃんがいた。

ママが過去ののび太に連れられ、おばあちゃんに「変な子が来ませんでしたか?」と尋ねるが、おばあちゃんは「いいえ、来ていませんよ?」と言い、現在ののび太を匿ってくれた。


現在ののび太は偶然にもおばあちゃんと2人きりになることが出来た。現在ののび太は過去の自分が可愛いかを尋ねると、おばあちゃんは「ええ、そりゃあもう」と答えるが、同時に「いつまでもあの子の傍にいて世話をしてあげたいけど、私ももう歳だから」と言う。

現在ののび太が泣きながら「そんな寂しいこと言わないでよ」と言うと、おばあちゃんは「せめて小学生へ行く頃まで生きられれば良いんだけどね」と呟く。それを聞いた現在ののび太は急いでタイムマシンで現代へ戻る。先に現代へ戻っていたドラえもんは現在ののび太から「ランドセル!」と頼まれ、そのままランドセルを渡すと、のび太はすぐに過去へ戻った。


現在ののび太はランドセルを背負い「信じられないかもしれないけど、僕、のび太です」と言いながら、再びおばあちゃんの前に現れる。するとおばあちゃんは「やっぱりそうかい。さっきから何となくそんな気がしてましたよ」と答える。

驚いたのび太は「信じてくれるの?疑わないの?」と言うが、おばあちゃんは微笑みながらこう答えた。


誰がのびちゃんの言うことを疑うものですか

おばあちゃん!


その後、嬉しさのあまり泣き出したのび太をあやしつつ、おばあちゃんは「のびちゃんの小学生姿を見たら欲が出ちゃった。あんたのお嫁さんを一目見たいねえ」と言い、のび太はもう1度現代へ戻り、しずかに「ねえ、今すぐ僕と結婚してよ。ダメ?」と言うのだった。


余談

余談

原作は連載時からてんとう虫コミックスへの収録時に加筆されているが、実は「藤子不二雄自選集」に再録された際にさらに加筆されており、「藤子・F・不二雄大全集」では後者を作者による最終版として収録している。

具体的にはラストでのび太がランドセルを背負った姿を見せるシーンで、おばあちゃんの目の前で歩いてみせるコマ等が追加されている。

しかし後者の加筆は執筆時期が離れていたので画風がかなり異なっており、またコマの繋がりを無視している(上の例では、「のび太がおばあちゃんに膝にすがりつく」→「そのまま膝にいるのび太とおばあちゃんが話す」というコマの間に歩くコマが追加されている)ので少々違和感がある。


このエピソードは上記の通り映画化されており、大山のぶ代版及び水田わさび版アニメでも複数回映像化されている。基本的にはどのアニメ版でも原作通り感動的なエピソードとして描かれているが、2011年版は細かい所でギャグが挟まれている。


例えば序盤でおばあちゃんと過去ののび太が家の中で会話しており、その際に現在ののび太が我儘を言って泣き叫ぶと、おばあちゃんがその泣き声に少し押されながら苦笑いで現在ののび太を頑張って宥めようとしていた。

その後、現在ののび太がランドセル姿で現れた際もすぐに信じるのは原作通りなのだが、そのまま当たり前のように「今、お茶を入れるわね」と言い出したり、現在ののび太が「不思議に思わないの?」と言った際も「本当、不思議だね。ふふ…」とにこやかに微笑み、現在ののび太は少し困惑していた。


また、ドラえもんは原作だと先に現代へ帰ってしまう為に、終盤では物語の蚊帳の外になってしまっている。しかし主人公である為か、アニメ化する際は出番を増やすアレンジがなされていることが多い。特に2011年版では先に現代へ帰ることはせず「透明マント」を被った状態でのび太の様子を窺っていたり、ラストのオチでも源家へ急ぐ現在ののび太を追いかけ、彼が上記の台詞を言った際はしずかと共にドラえもんも驚くという展開にアレンジされている。


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藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。

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しかし、ドラえもんはすぐにのび太を止め、「やめた方が良い。いきなり大きくなった君を見たらおばあちゃんはどう思う?びっくりしてひっくり返るかもしれない。それどころか、そのショックで…」と説得する。それでも、のび太は「だったら物陰からこっそり見るだけなら良いでしょ?」と提案し、ドラえもんは気が進まないと思いつつも、のび太を連れて「タイムマシン」に乗り込み、のび太が3歳だった頃の時代へ向かう。


過去の野比家に着いたドラえもんとのび太は早速おばあちゃんを探すが、家の中にはいない。途中で若い頃のママに見つかって家から追い出されるトラブルがあったものの、ドラえもん達は今度は家の周辺を探すことにする。

すると3歳の頃ののび太を発見するのだが、過去ののび太は幼い頃のジャイアンとスネ夫にいじめられ、泣きながら走り去ってしまう。現在ののび太は思わず「僕をいじめるなんて許せない!昨日だって2人には学校でいじめられたんだ!」と言いながら、過去のジャイアンとスネ夫に仕返しする。ドラえもんが慌てて「昔と今をごっちゃにするな」と言いながら現在ののび太を宥め、おばあちゃん探しを続行する。


そしてドラえもんとのび太は、ついにおばあちゃんを発見する。現在ののび太は懐かしさのあまり「おばあちゃんだ!生きてる!歩いてる!」と言いながら涙を流す。その後、おばあちゃんは過去ののび太の元へ向かうのだが、おばあちゃんは謝りながら「町中のおもちゃ屋さんを探したんだけど、花火は夏しか売ってないんだって」と言う(なお、当時の季節は秋が終わる頃であるため、花火は完全に季節外れである)。すると過去ののび太は花火の欲しさに泣き出し、おばあちゃんに「おばあちゃん嫌い!あっち行け!」と言ってしまう。

その様子を見た現在ののび太は激怒し、過去の自分に対しておばあちゃんに我儘を言ったことを叱ろうとする。だが過去ののび太は泣き出してしまい、ママがやって来て「うちののび太をいじめないでちょうだい!」と言いながら、事情を話そうとする現在ののび太のことは相手にもせず、過去ののび太を自宅へ連れ帰ってしまった。


ドラえもんは「ほら、信じてくれないでしょ?そろそろ帰ろう?」と言いながらタイムマシンの出入り口に戻ろうとする。しかし現在ののび太は諦め切れず、もう一目だけおばあちゃんを見ようと家の中へ入るが、過去ののび太に見つかってしまう。咄嗟に近くの部屋に隠れようとすると、そこにはくまのぬいぐるみを縫い直すおばあちゃんがいた。

ママが過去ののび太に連れられ、おばあちゃんに「変な子が来ませんでしたか?」と尋ねるが、おばあちゃんは「いいえ、来ていませんよ?」と言い、現在ののび太を匿ってくれた。


現在ののび太は偶然にもおばあちゃんと2人きりになることが出来た。現在ののび太は過去の自分が可愛いかを尋ねると、おばあちゃんは「ええ、そりゃあもう」と答えるが、同時に「いつまでもあの子の傍にいて世話をしてあげたいけど、私ももう歳だから」と言う。

現在ののび太が泣きながら「そんな寂しいこと言わないでよ」と言うと、おばあちゃんは「せめて小学生へ行く頃まで生きられれば良いんだけどね」と呟く。それを聞いた現在ののび太は急いでタイムマシンで現代へ戻る。先に現代へ戻っていたドラえもんは現在ののび太から「ランドセル!」と頼まれ、そのままランドセルを渡すと、のび太はすぐに過去へ戻った。


現在ののび太はランドセルを背負い「信じられないかもしれないけど、僕、のび太です」と言いながら、再びおばあちゃんの前に現れる。するとおばあちゃんは「やっぱりそうかい。さっきから何となくそんな気がしてましたよ」と答える。

驚いたのび太は「信じてくれるの?疑わないの?」と言うが、おばあちゃんは微笑みながらこう答えた。


誰がのびちゃんの言うことを疑うものですか

おばあちゃん!


その後、嬉しさのあまり泣き出したのび太をあやしつつ、おばあちゃんは「のびちゃんの小学生姿を見たら欲が出ちゃった。あんたのお嫁さんを一目見たいねえ」と言い、のび太はもう1度現代へ戻り、しずかに「ねえ、今すぐ僕と結婚してよ。ダメ?」と言うのだった。


余談

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原作は連載時からてんとう虫コミックスへの収録時に加筆されているが、実は「藤子不二雄自選集」に再録された際にさらに加筆されており、「藤子・F・不二雄大全集」では後者を作者による最終版として収録している。

具体的にはラストでのび太がランドセルを背負った姿を見せるシーンで、おばあちゃんの目の前で歩いてみせるコマ等が追加されている。

しかし後者の加筆は執筆時期が離れていたので画風がかなり異なっており、またコマの繋がりを無視している(上の例では、「のび太がおばあちゃんに膝にすがりつく」→「そのまま膝にいるのび太とおばあちゃんが話す」というコマの間に歩くコマが追加されている)ので少々違和感がある。


このエピソードは上記の通り映画化されており、大山のぶ代版及び水田わさび版アニメでも複数回映像化されている。基本的にはどのアニメ版でも原作通り感動的なエピソードとして描かれているが、2011年版は細かい所でギャグが挟まれている。


例えば序盤でおばあちゃんと過去ののび太が家の中で会話しており、その際に現在ののび太が我儘を言って泣き叫ぶと、おばあちゃんがその泣き声に少し押されながら苦笑いで現在ののび太を頑張って宥めようとしていた。

その後、現在ののび太がランドセル姿で現れた際もすぐに信じるのは原作通りなのだが、そのまま当たり前のように「今、お茶を入れるわね」と言い出したり、現在ののび太が「不思議に思わないの?」と言った際も「本当、不思議だね。ふふ…」とにこやかに微笑み、現在ののび太は少し困惑していた。


また、ドラえもんは原作だと先に現代へ帰ってしまう為に、終盤では物語の蚊帳の外になってしまっている。しかし主人公である為か、アニメ化する際は出番を増やすアレンジがなされていることが多い。特に2011年版では先に現代へ帰ることはせず「透明マント」を被った状態でのび太の様子を窺っていたり、ラストのオチでも源家へ急ぐ現在ののび太を追いかけ、彼が上記の台詞を言った際はしずかと共にドラえもんも驚くという展開にアレンジされている。


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のび太のおばあちゃん

パパもあまえんぼ…これの後日談エピソード。

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ママが物置を片付けていると、のび太はくまのぬいぐるみを見つける。それは昔おばあちゃんが繕ってくれた人形で、のび太はおばあちゃんがいた頃を懐かしむ。ドラえもんが「おばあちゃんがいたの?」と尋ねると、のび太はアルバムを取り出し、昔の思い出をドラえもんに語る。


小さい頃から泣き虫で、ジャイアンスネ夫にいじめられたり、おねしょをしてしまったり、近所の野良犬に追いかけられて泣いていると、必ずおばあちゃんがやって来て慰めてくれたという。


一通り思い出を語り終えたのび太は、感極まって泣き出してしまう。「もう1度おばあちゃんに会いたい」と言いながら涙を流すのび太を見たドラえもんは「流石にそれは…」と言うが、直後にのび太が「そうだ!タイムマシンで昔へ行けば良いんだ!」と言い出す。


しかし、ドラえもんはすぐにのび太を止め、「やめた方が良い。いきなり大きくなった君を見たらおばあちゃんはどう思う?びっくりしてひっくり返るかもしれない。それどころか、そのショックで…」と説得する。それでも、のび太は「だったら物陰からこっそり見るだけなら良いでしょ?」と提案し、ドラえもんは気が進まないと思いつつも、のび太を連れて「タイムマシン」に乗り込み、のび太が3歳だった頃の時代へ向かう。


過去の野比家に着いたドラえもんとのび太は早速おばあちゃんを探すが、家の中にはいない。途中で若い頃のママに見つかって家から追い出されるトラブルがあったものの、ドラえもん達は今度は家の周辺を探すことにする。

すると3歳の頃ののび太を発見するのだが、過去ののび太は幼い頃のジャイアンとスネ夫にいじめられ、泣きながら走り去ってしまう。現在ののび太は思わず「僕をいじめるなんて許せない!昨日だって2人には学校でいじめられたんだ!」と言いながら、過去のジャイアンとスネ夫に仕返しする。ドラえもんが慌てて「昔と今をごっちゃにするな」と言いながら現在ののび太を宥め、おばあちゃん探しを続行する。


そしてドラえもんとのび太は、ついにおばあちゃんを発見する。現在ののび太は懐かしさのあまり「おばあちゃんだ!生きてる!歩いてる!」と言いながら涙を流す。その後、おばあちゃんは過去ののび太の元へ向かうのだが、おばあちゃんは謝りながら「町中のおもちゃ屋さんを探したんだけど、花火は夏しか売ってないんだって」と言う(なお、当時の季節は秋が終わる頃であるため、花火は完全に季節外れである)。すると過去ののび太は花火の欲しさに泣き出し、おばあちゃんに「おばあちゃん嫌い!あっち行け!」と言ってしまう。

その様子を見た現在ののび太は激怒し、過去の自分に対しておばあちゃんに我儘を言ったことを叱ろうとする。だが過去ののび太は泣き出してしまい、ママがやって来て「うちののび太をいじめないでちょうだい!」と言いながら、事情を話そうとする現在ののび太のことは相手にもせず、過去ののび太を自宅へ連れ帰ってしまった。


ドラえもんは「ほら、信じてくれないでしょ?そろそろ帰ろう?」と言いながらタイムマシンの出入り口に戻ろうとする。しかし現在ののび太は諦め切れず、もう一目だけおばあちゃんを見ようと家の中へ入るが、過去ののび太に見つかってしまう。咄嗟に近くの部屋に隠れようとすると、そこにはくまのぬいぐるみを縫い直すおばあちゃんがいた。

ママが過去ののび太に連れられ、おばあちゃんに「変な子が来ませんでしたか?」と尋ねるが、おばあちゃんは「いいえ、来ていませんよ?」と言い、現在ののび太を匿ってくれた。


現在ののび太は偶然にもおばあちゃんと2人きりになることが出来た。現在ののび太は過去の自分が可愛いかを尋ねると、おばあちゃんは「ええ、そりゃあもう」と答えるが、同時に「いつまでもあの子の傍にいて世話をしてあげたいけど、私ももう歳だから」と言う。

現在ののび太が泣きながら「そんな寂しいこと言わないでよ」と言うと、おばあちゃんは「せめて小学生へ行く頃まで生きられれば良いんだけどね」と呟く。それを聞いた現在ののび太は急いでタイムマシンで現代へ戻る。先に現代へ戻っていたドラえもんは現在ののび太から「ランドセル!」と頼まれ、そのままランドセルを渡すと、のび太はすぐに過去へ戻った。


現在ののび太はランドセルを背負い「信じられないかもしれないけど、僕、のび太です」と言いながら、再びおばあちゃんの前に現れる。するとおばあちゃんは「やっぱりそうかい。さっきから何となくそんな気がしてましたよ」と答える。

驚いたのび太は「信じてくれるの?疑わないの?」と言うが、おばあちゃんは微笑みながらこう答えた。


誰がのびちゃんの言うことを疑うものですか

おばあちゃん!


その後、嬉しさのあまり泣き出したのび太をあやしつつ、おばあちゃんは「のびちゃんの小学生姿を見たら欲が出ちゃった。あんたのお嫁さんを一目見たいねえ」と言い、のび太はもう1度現代へ戻り、しずかに「ねえ、今すぐ僕と結婚してよ。ダメ?」と言うのだった。


余談

余談

原作は連載時からてんとう虫コミックスへの収録時に加筆されているが、実は「藤子不二雄自選集」に再録された際にさらに加筆されており、「藤子・F・不二雄大全集」では後者を作者による最終版として収録している。

具体的にはラストでのび太がランドセルを背負った姿を見せるシーンで、おばあちゃんの目の前で歩いてみせるコマ等が追加されている。

しかし後者の加筆は執筆時期が離れていたので画風がかなり異なっており、またコマの繋がりを無視している(上の例では、「のび太がおばあちゃんに膝にすがりつく」→「そのまま膝にいるのび太とおばあちゃんが話す」というコマの間に歩くコマが追加されている)ので少々違和感がある。


このエピソードは上記の通り映画化されており、大山のぶ代版及び水田わさび版アニメでも複数回映像化されている。基本的にはどのアニメ版でも原作通り感動的なエピソードとして描かれているが、2011年版は細かい所でギャグが挟まれている。


例えば序盤でおばあちゃんと過去ののび太が家の中で会話しており、その際に現在ののび太が我儘を言って泣き叫ぶと、おばあちゃんがその泣き声に少し押されながら苦笑いで現在ののび太を頑張って宥めようとしていた。

その後、現在ののび太がランドセル姿で現れた際もすぐに信じるのは原作通りなのだが、そのまま当たり前のように「今、お茶を入れるわね」と言い出したり、現在ののび太が「不思議に思わないの?」と言った際も「本当、不思議だね。ふふ…」とにこやかに微笑み、現在ののび太は少し困惑していた。


また、ドラえもんは原作だと先に現代へ帰ってしまう為に、終盤では物語の蚊帳の外になってしまっている。しかし主人公である為か、アニメ化する際は出番を増やすアレンジがなされていることが多い。特に2011年版では先に現代へ帰ることはせず「透明マント」を被った状態でのび太の様子を窺っていたり、ラストのオチでも源家へ急ぐ現在ののび太を追いかけ、彼が上記の台詞を言った際はしずかと共にドラえもんも驚くという展開にアレンジされている。


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