概要
アタールガンとは、藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。
初登場エピソードは1970年に小学二年生に掲載され、藤子・F・不二雄大全集2巻に「アタールガン」のタイトルで収録された。
名称はTC11巻収録「ドラえもん大事典」にて設定されたもので、上記の初登場エピソードではタイトルがなく、道具の名称も不明である。
ドラえもん自身が紙とハサミと糊を使用して作った手作りの拳銃に「かならず当たる眼が付いた弾」を装填したもので、厳密には銃そのものはひみつ道具ではないらしい。
発射された弾は野球ボールくらいの大きさで、ゆっくりと飛んでいくため殺傷力は低いものの、意志を持って標的を追尾し続け、見失っても他者と会話したり目から映像を投影して情報を集め、確実に当たるまで追跡する。
本編ではスネ夫を追尾して一度は蹴り返されるものの、その後もしつこく追跡を続けて最後は服の中に入ってスネ夫をくすぐって悶絶させていた。
「ひみつ道具大事典」の使用例では、ドラえもんがネズミに狙いを付けるが、弾を発射した瞬間にネズミが「ドラえもんが描かれた大きな紙」を広げたため、ドラえもん自身が標的にされていた。
派生作品の扱い
原作では一回限りの登場だが『ドラえもん』を題材としたゲーム作品には度々登場している。
銃はドラえもんが紙で作った工作という設定はなかったことにされており、眼の付いた弾を連射できるようになっていることが多い。
関連動画
関連道具
- 必中ゴムパチンコ
『ブリキの迷宮』に登場したひみつ道具。
この道具を使用して弾(作中ではコンピュータウイルスが仕込まれたディスク及びミニドラ)を放つと、標的に必ず命中させることが出来る。
- 手なげミサイル
『夢幻三剣士』に登場したひみつ道具。
ドラえもん曰く「必ず命中する」とのことだが、作中では未使用に終わっている。
威力については、大長編版では具体的に説明されていない為不明。映画版ではドラえもんが「必ず当たる手なげミサイル」と言いながらこの道具を取り出しており、威力についても「竜なんか簡単に退治出来る」と説明している。
派生作品を含めれば『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』では、ドラえもんが泥棒に対しこの道具を投げ付けた際、泥棒はミサイルを回避し続けたのだが、最終的には命中して黒焦げになってしまった。ドラえもん曰く「どれだけ避けても必ず当たる」とのこと。