アーアー(曖昧さ回避)
- 「ドラえもん」に登場するひみつ道具の一つ。本記事で詳述。
- 「小林さんちのメイドラゴン」のショートアニメ。
- 「VIPRPG」のキャラクター。ドラゴナスの息子(甥)である子供のワイバーン。
ガーガー(概要)
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品「ドラえもん」に登場するひみつ道具の一つであり、主人公・ドラえもんを小型化したキャラクター。初登場エピソードは「幼稚園」誌1973年3月号(藤子・F・不二雄大全集18巻に収録)の「はりええほんドラえもん」で、手紙を出しに行くお使いの途中で風に飛ばされた手紙を捜す際に5体が登場。その後1986年に「月刊コロコロコミック」誌上で行われた「読者が考える道具コンテスト」にて、応募入選作という形で復活・本格的登場となった。
登場人物として紹介されることが多いが、ドラえもんが「四次元ポケット」から取り出すひみつ道具の一つでもあり、正式名称は「ミニドラえもん」。
映画「2112年ドラえもん誕生」にて、ドラえもんがドルマンスタイン一味を捕まえた功績で作成・一般販売されたという設定が追加された。
トートー(特徴)
大きさ及び体重がドラえもんの約10分の1と小さく軽い(ただし作品によって変わることもあり、大長編「のび太とブリキの迷宮」では10分の1よりもさらに小さい手のひらサイズのミニドラが登場している)。
原作に登場したのはメイン画像のように赤一色で首輪が水色だが、のぶドラ版及びわさドラ版版アニメでは黄色や黄緑色など他の色のミニドラたちが複数存在する。ザ・ドラえもんズのドラリーニョが率いるミニドラサッカーチームは、ヒゲの代わりにフェイスペイントをしているドラリーニョに合わせて緑色でヒゲがなく、全員に耳がついている。
ちなみにわさドラ版アニメにおける設定(2007年11月30日放送の「ぼくミニドラえもん」、わさドラ版アニメオリジナルエピソード「ちこくストップ大作戦」)では、尻尾を引っ張るとパワーアップして興奮状態になり暴走する(ドラえもんのように尻尾を引っ張るとスイッチが切れる機能はついていない)。
性格
原作版では基本的に冷静沈着で、感情豊かなドラえもんと違って泣いたり怒ったりもせず、指示されたことを確実にこなし、ひみつ道具も頼まれた物やその場に適した物を正確に取り出して使うなど、ドラえもんやのび太らを的確に助けている。2017年7月28日放送のわさドラ版アニメ「ぼくミニドラえもん(リメイク版)」の作中では、のび太たちが「ドラえもんよりずっと頼りになるかもね」と評している(実際にドラえもんは頼まれたひみつ道具を出し渋ったり、慌てる・正気を失うなどで違う道具や危険な道具を取り出すことも多い。しかしミニドラは一切そんなことはなく、頼まれた道具を素直に出して使わせてくれる上に、間違った道具を出してしまうこともない)。
のぶドラ版及びわさドラ版アニメのオリジナルエピソードでは、「狸呼ばわりされると怒る」点が追加されたほかいたずら好きなトラブルメーカーとして描かれることが多く、ドラえもんやのび太らを巻き込んで騒動を起こすこともしばしばある。ただしこの性格は赤いミニドラ特有の物で、他のミニドラは少し違うようである。
発声機能
ちゃんとした言葉を話すことはできず、原作では言葉の各文節の頭文字のみをつなげた話し方をしている(例えば「スースーシーシーワーワーナーナー」であれば「スっかりシらべてワるい所をナおした」となる)が、のぶドラ版及びわさドラ版アニメでは「ドララ~」などと話すことが多い。また、これでも一応周囲との意思疎通は普通にできる模様。
ただし前述の「はりええほんドラえもん」では、5体とも体色がドラえもん同様の青色なのに加えて(絵本という性質上、吹き出しにセリフが記載されている訳ではないものの)「どこにあるのかな」「きっとあっちだぞ」などと普通の言葉を話している。また、参考として「ドラえもん最新ひみつ道具大事典」でも、のび太と普通に会話する様子が描かれている。
ちなみに声優については、のぶドラ版は初代が北川智絵、2代目が佐久間レイであり、わさドラ版は初代があかいとまと、2017年版「ぼくミニドラえもん」や映画「のび太の宝島」における2代目は金元寿子が担当している。
特技
ドラえもん同様、四次元ポケットからひみつ道具を取り出すこと。TC41巻収録「ぼくミニドラえもん」の作中では、ドラえもんが「ポケットから一応なんでも出てくる」と明言しているので、レンタル品や使い捨ての道具が多いために必要な道具を出せないことがあるドラえもんに対し、ミニドラは全てのひみつ道具を所持していると考えられる。
ただし、取り出す道具はどれも10分の1以下のミニサイズのため、非常に使いにくい(例えばどこでもドアの場合、子供の身長でもくぐるどころか手を入れることしかできないサイズになっている)。空気砲などの武器も威力がサイズ相当であり、「決定版ドラえもん大事典」にてジャイアンに近距離で撃った際は「くすぐったい」と言われる程度のダメージしか与えられなかった。
また、同型のロボットであるドラえもんの修理も得意としており、TC45巻収録「ドラえもんが重病に?」ではドラえもんの内部の故障を直しており、映画「のび太とブリキの迷宮」では高圧電流の拷問によりメインシステムが焼損して動かなくなってしまったドラえもんを修理して完全復活させている。
普通の人間がミニドラのひみつ道具を使用するにはスモールライトやガリバートンネルで自身の体のサイズをミニドラに合わせるか、逆にビッグライト(ミニドラが所持している物は指でつまめる豆粒のようなサイズ)で道具を大きくする必要がある。
なお、作中の描写を見る限り、どこでもドアやスモールライトなどのひみつ道具は、道具の大きさこそミニサイズであるが、効果自体はオリジナルサイズと同等の模様(ただしスモールライトは通常のスモールライトを使用した時よりも遥かに小さくなる効果となっている)。
派生作品を含めれば、「コロコロイチバン」誌掲載作品「ミニドラにおまかせ!」の作中でミニドラが取り出したひみつ道具のうち、きせかえカメラ、ほんやくコンニャク、お天気ボックス、ムードもりあげ楽団、変身リングとカード、エスパーぼうし、フエルミラーはミニサイズ故に効果が弱くなったり使いづらくなってしまっている。それに対しタイムテレビ、魔法事典、コエカタマリンはオリジナルと同等の性能であり、ころばし屋はオリジナルとほぼ同性能でありながら1円玉を入れるだけで相手を転ばせてくれるが、ターゲット以外の人物を3回転ばせた場合も機能停止してしまう(オリジナルについては、原作でターゲット以外の人物を3回転ばせた描写はない)。
また、ドラリーニョは四次元ポケットを持っていないため、ミニドラから道具を借りて使用しているらしい(スピンオフ作品「ザ・ドラえもんズスペシャル」では敵が発射したプラズマキャノンをドラえもんズの四次元ポケット収納道具を使用して打ち返すシーンで、ドラリーニョはミニドラのポケットからプラズマキャノンを放っていた)。ただし、上記の「ザ・ドラえもんズスペシャル」ではロボット養成学校時代からミニドラを連れ回しており、原作及びわさドラ版アニメはもちろん、のぶドラ版アニメとも異なる設定になっている。
近年の活躍
ドラえもんのマスコットキャラとしての愛らしさを持ち、前述の通り様々な活躍をしてきた。のぶドラ版アニメではほぼレギュラーキャラとして出番が多かったが、現在のわさドラ版でも登場はするものの、レギュラーキャラとして多く登場することはなくなってしまった。原作公認キャラだがのぶドラ版時代での活躍がほぼアニメオリジナルだったせいか、版権の都合で扱いが難しくなってしまったらしい。
好物
原作では不明。前述のアニメ版及び派生作品などでは、ドラえもんと同様にドラ焼きが大好物とされている。
苦手
原作では不明。前述のアニメ版及び派生作品などでは、ネズミに耳をかじられたドラえもんと違い、ミニドラには最初から耳がついていないので、ネズミを見ても怖がることはない。