概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC3巻収録「きせかえカメラ」。
カメラの中に服の写真や絵を入れ、その状態のまま人を撮影すると、被写体となった人物はカメラに入っている写真・絵の服を着せられた状態となる。
ドラえもん曰く「積み木を分解したり組み合わせて色々な物を作る仕組みと同じ」とのことで、被写体がこれまで着ていた服が分子レベルで分解され、デザイン画の服に再構成される。
ただし、カメラに絵や写真を入れていない状態や故障した状態で撮影すると、被写体となった人物は全裸になる。上記の初登場エピソードの作中では、スネ夫がこの道具を使用してジャイアンの服装を変化させようとした際、事前にドラえもんがカメラの中の絵を抜き取っていた為、撮影されたジャイアンは裸になってしまった。
参考として『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』では、この道具は「分子分解装置」、「分子再合成装置」、「デザイン解析機」、「分解(再生)ビーム照射レンズ」、「電池」、「デザイン微調整ボタン」、「シャッター」、「写真(絵)入口」で構成されており、分解装置が着物を構成している分子を分解し、定着装置がそれを組み立てて別の服に変化させると解説されている。
派生作品
2005年版「きせかえカメラ」(水田わさび版アニメ)では、サイズ調整機能を使用しなければ、被写体の体型と合わせない服が出現してしまう様子が描かれている(原作版にはそのような描写はない)。
2007年版「魔女っ子しずちゃん」では、リボンやウィッグ等といった頭の装飾品を付けることも出来る上に、手に何かを持っている場合はそれを変化させることも出来る様子が描かれている。
『恐竜2006』では、複数人の服装を変更する場合、人数分のデザイン画を入れた状態で一度に全員を撮影しても問題なく効果を発揮する様子が描かれている(『恐竜』とは違い、こちらでは水着のデザインが1人1人違っており、しずかが着るはずだった水着はドラえもんの手違いでジャイアンに着せられていた)。
映画版『ひみつ道具博物館』では、鈴を盗まれたドラえもんの為に、のび太がこの道具を使用して代わりの鈴を付けようとした際、バナナ、ゆで卵、ひよこといった食べ物や生物を出現させる様子が描かれている。
それだけでなく、ひみつ道具博物館には「初期型きせかえカメラ」が展示されており、ドラえもんがそのカメラを使用してしずかの服装を変化させる様子も描かれている。
関連タグ
空中元素固定装置:原理がほぼ同じ道具。