概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC1巻収録「一生に一度は百点を…」。
コンピュータが頭部についた鉛筆型の道具で、紙に書かれた問題をコンピュータが読み取り、鉛筆が自動的に動いて答えを完璧に記入する。
参考として『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』では、この道具は「エネルギータンク」、「コンピューター」、「問題読み取りアイ」、「重力コントローラー」(重力をコントロールすることで、微妙な動きを作り出して文字を書く装置)、「ペンシル安定機」、「形状安定芯」で構成されており、ペンシル安定機がこの道具を安定させ、問題読み取りアイで問題を読み取り、コンピューターが回答を導き出した後、自動書記システムで(使用者が眠っていたとしても)問題を解いていくと解説されている。ただし作中では、ドラえもんが「問答形式の問題には使用出来ない」と説明している。
作中での活躍
のび太が宿題に苦戦している様子を見たドラえもんは、ポケットから「コンピューターペンシル」を取り出し、のび太に手渡して宿題を瞬時に終わらせる。
のび太はこの道具を使用し、翌日のテストで百点を取ることを考える。しかし当日、テスト用紙を前にしたのび太は良心が痛んだことで、この道具を使用せず実力でテストに臨むことにした。
テスト終了後、のび太からこの道具を返却されたドラえもんだったが、いつの間にか偽物にすり替わっていることに気がつく。変だと訝しむのび太だったが、テスト返却日になるとジャイアンが百点を取っていた。
当然のび太はジャイアンを問い詰めるが、彼は「何のことだ?知らないな」としらを切る。その後、ジャイアンが父親(2005年版「一生に一度は百点を…」〈水田わさび版アニメ〉では母親)に百点の答案を見せた所、「いつも落第点のお前が、急に百点取れる訳がないっ。出来の悪いのは仕方がないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!」と、不正を見抜いて怒りを露わにした父親から折檻を受けてしまう。
後日、ジャイアンは傷だらけの顔で「百点なんかこりごりだい!!」と言いながら、ドラえもんにこの道具を投げ返すのだった。