概要
藤子・F・不二雄原作のアニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。水田わさび版アニメ「ネズミ年だよ!ドラえもん」(2019年12月28日放送)に登場したアニメオリジナルひみつ道具。
家にネズミが出てパニックになったドラえもんが、ネズミを退治する為に取り出した対銀河級の最終兵器(ただし作中では未使用に終わり、その後は「にが手タッチバトン」の効果によりドラえもんとネズミが和解するという奇跡が起きているが)。
ファンの間では「ラグビーボールのような外見は『トップをねらえ!』に登場するブラックホール爆弾『バスターマシン3号』が元ネタでは?」という意見も存在する。
性能
「地球破壊爆弾」の完全上位互換と言えるひみつ道具。その名の通り銀河を破壊することが出来る爆弾。
作中ではドラえもんが「天の川銀河諸共吹き飛ばしてくれる!」と発言しており、アニメ版『ドラえもん』公式サイト「ひみつ道具カタログ」では「銀河全てを破壊する程の威力を持つ爆弾」と説明されている。いや、説明されてしまった。
地球破壊爆弾は同サイトや『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』でも「ネズミを怖がるドラえもんが追い詰められて取り出した道具」と説明されており、道具の効果が明確に述べられた訳ではない。それに対し、こちらの銀河はかいばくだんは公式により「銀河を破壊することが可能」と明言されている。
これにより、銀河はかいばくだんが文字通り「銀河を破壊する威力を持つ道具」であることはもちろん、水田版アニメにおける地球破壊爆弾が「地球を破壊する威力を持つ道具」であることにかなりの説得力を持たせてしまった。
余談
このような物騒過ぎる道具、果たして何の為に開発されたのだろうか?
「地球破壊爆弾」に関しては、2009年版「未来世界の怪人」の作中にて「超高性能爆弾」(惑星を吹き飛ばすほどの威力を持つ小型の爆弾)が登場しており、この道具については「地球に大きな天体が接近した場合に備えて開発された道具」と明言されている。その為、地球破壊爆弾も同様の目的で開発された道具と考えることが出来る(ただし爆発力及び爆弾を起動させる場所次第では、破壊した天体の破片が地球に降り注ぐ等の被害が生じることになりかねないが)。
しかし「銀河はかいばくだん」は、上記の通り銀河を全て破壊してしまう。
仮に地球で起動させた場合、地球を守るどころか太陽系を通り越して銀河系そのものが吹き飛んでしまう。開発者及び未来デパートはどうしてこのような破壊兵器を開発・販売しているのか。謎は深まるばかりである。
一つの考察として「タイムパトロールに連絡するための最終手段」というものもある。
また、この道具の登場により、ドラえもんは攻撃力(物理的な破壊力)だけに着目したとしても∀ガンダムを遥かに超え(そもそも地球破壊爆弾の時点で∀ガンダムを遥かに超えているが)、マジンガーZEROやゲッターエンペラー、あるいはイデオンやグレンラガンとタメを張れるレベルの強さを誇るロボットとなってしまった。
この時点でも十二分に凄まじい強さなのだが、更に恐ろしいのは銀河はかいばくだんという凶悪な破壊兵器でさえドラえもんが持つひみつ道具の中の一つに過ぎないという点である。
ドラえもんは銀河はかいばくだんどころか新たな宇宙や世界を創造することが出来る道具を持っており、更には全知全能の力を行使出来る道具さえ所持している。前者はともかく、後者の道具を使用すれば銀河はかいばくだんを使用するまでもなく世界全てを破壊したり、あるいは新しい世界を創造したり、それこそ万物を自分の思うがままに操ることが出来てしまう。
ただでさえ破格の強さを秘めたロボットであるドラえもんだが、一体どの領域まで上り詰めようとしているのだろうか……
そして上述の通り、この道具と地球破壊爆弾の威力が説得力が出来てしまった為、元々あった『何故鉄人兵団との戦いの際にメカトピアにこれを使わなかったんだ』という批判に説得力が出来てしまった。
関連タグ
暗黒星団帝国:滅亡の様が使用時の実例に近似している。
クライシス・インパクト:「超時空消滅爆弾」という代物により、実際に宇宙が崩壊した大事件。仮に銀河はかいばくだんを起動してしまった場合、同じような大事件になってしまうことは想像に難くない。