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概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC20巻収録「ゴルゴンの首」。

ゴルゴンの頭を模した石像型のロボットが箱の中に入っており(作中登場した箱は蓋が上からスライドする形となっている)、その石像から照射される光を浴びると(この光を発する時は「ウオーン」という叫び声を上げる)、その部分が石のように固まってしまう(光線を浴びた部分は石の様な色となっていたが作中のキャラ達がパッと見て気づかなかった辺り演出の補正であった可能性がある)。箱に開けられた穴からは頭頂から生えた蛇(のような髪の毛)が飛び出しており、それを引っ張ることで石化した部分を元に戻すことが出来る(普通に痛みを感じるらしく引っ張られて舌を出していたり後述の気絶した状態で目を回す様な表情をしていた)。なおモデルのゴルゴンが女性というイメージを持たれるのに対しこのロボットは蛇を模した髪以外は機械そのものの外観で性別を意識した要素は見られない。

ドラえもん曰く「生物の筋肉を強張らせて石のように固めてしまう」(その事を裏付けてか植物が石化される描写はなかった)とのことだが、実際にはドラえもんのようなロボット無生物)にも有効(上記の初登場エピソードの作中では、この道具の光線を浴びたドラえもんが行動不能に陥ってしまっている)。

基本的には「足を石化させて立ちっぱなしでも疲れないようにする」等の目的で使われるが、ロボットを箱から出してしまうと這う様に自立歩行を始めてしまい(ただし亀と同程度の速度でしか移動出来ない。)、近付いた者を全員石化させるという非常に危険な道具になってしまう。上記の叫び声や自分で移動できる点を踏まえるに人工知能がある様だが(実際ドラえもんは首を「あいつ」と意思のある存在かの様に説明していた)蓋を開けた瞬間に石化光線を放ったり逃げようとして襲ってた様子のない鳥まで石化した辺り隙さえあればという程ではない様だが(でなければ完成した瞬間に製造者・購入者を石化させている筈である)自律行動をするタイプのひみつ道具によく見られる人間に自分から害を与えようとする危険性を有しており(ただし、石化した相手に追い打ちをかけようとする様な動作は見られなかった)逃げられたら不意打ちで密閉した物を被せ閉じ込める必要が生じる。後述の自滅に近い状態で無力化された流れを見るに知能は高くない模様。

エピソードとしての解説

ある日学校で例によって宿題を済んでなかった事を先生に叱られ廊下に立たされてしまいその疲れが抜けないまま帰ってきたのび太はドラえもんに立たされても疲れない道具はないかと相談する(立たされる原因を招かない努力をすればいいと指摘されたが今後も繰り返すと悪い方に自信を持ってしまっていた)。その主張にあきれつつもゴルゴンの首(とそれを収納する箱)を取り出した。石の様になるという説明に最初は怯えたのび太だったが試しに足を石化させたところ全く疲れない様になり(体液の循環がどうなっていたのかは不明)これなら好都合と明日の学校に持っていく事にした。

そして翌日案の定先生に立たされる事となったが持ってきたゴルゴンの首で足を石化させ疲れない様にした。改めて便利性を感じ有効活用する方法を考えるのに夢中になっていたがその反省してない有様に放課後も長時間立ってる様に言われてしまう(この際学業と関係のない筈の首を入れた箱に対しては何も反応されなかった)。

それにより帰宅を認められたのが遅い時間となってしまいタケコプターで帰路についたのび太だったがうっかり箱の口を下に向けてしまった事で首を裏山に落としてしまう。急いでドラえもんに知らせに帰り周囲の人々が石化されてしまう事から二人は一目散に裏山へ向かった。到着して捜索していた所裏山に立ち寄っていた先生が石化した姿や逃げようとした鳥が石化されてしまった光景を目撃する。それに怯んで腰が抜けてしまったのび太に対しドラえもんはそれでもやらなきゃと箱を持って首の元へ向かうも彼も石化されてしまった。

その光景に一人じゃ手に負えないと判断したのび太は山を脱出しジャイアンとスネ夫に協力を申し出てジャイアンが町の平和のためにと合意(そもそもの原因はのび太のヘマだろとスネ夫は拒否しようとしたが山から出てきたら自宅で出くわすかもしれないと説得されしぶしぶ応じた)。

そして名案があるとジャイアンの主導の元再び裏山に出向くがその名案とはジャイアンが木の上から捕獲に使う箱を持って待ち伏せしのび太とスネ夫が囮となっておびき寄せるというものだった。自分から、しかも素手で危険な相手と対峙するのは嫌だと二人ともその場から逃げようとしたがゴルゴンの首に気づかれスネ夫が石にされてしまう。慌てて逃げたのび太はジャイアンの待機場所に戻って(結果的に)誘導成功。待ち構えようとしたジャイアンだったが体勢を崩して閉じ込めるための箱を手放してしまう。そうして隙を見せてしまった事で首に石化させられたが頭上に位置する所まで首は来てしまったため石化したジャイアンは自分の上に落下。首が潰れて気絶してしまったのに気づいたのび太はその隙に首を閉じ込め皆を元に戻す事に成功、一人で捕まえたという話にドラえもん達はどうやったんだと不思議そうにしていた中のび太は美味しいところを持っていけた事にご機嫌だったのかニヤニヤしながら箱を抱えて一行と共に帰り道を辿るのであった。

余談

この道具が登場したエピソードは大山のぶ代版及び水田わさび版アニメで映像化されている。前者は1980年及び1990年、後者は2005年及び2013年に放送された。

1980年版及び2005年版は原作版通りの展開だが、1990年版及び2013年版はしずかが登場する展開にアレンジされており、特に2013年版はしずかも石化してしまった。それだけでなく1980年版以外のアニメ版においては、原作版では描写されなかった石化したドラえもんが明確に描かれている。

また、2013年版では原作版及び他のアニメ作品のような「石のように固められて身動きが取れないだけ」という描写ではなく、映画版ひみつ道具博物館』と同様に「本当に石像になってしまい比較的簡単に崩れる脆い状態と化してしまった」という描写がなされている。また、原作では蛇の髪は一本だけなのに対しこちらでは10本前後生えている。

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