概要
ビデオ1巻につき2話収録。のちに『新世紀エヴァンゲリオン』を手がける庵野秀明が初監督を務めた。そもそも本作品はガイナックス第1回製作アニメ『王立宇宙軍~オネアミスの翼』の興行不振により生まれた借金を返済する為に作られた。
地味な作風がアニメファンへ受けが悪かった『王立~』の反省を踏まえ、この作品では、キャラクターデザインに美樹本晴彦を起用、アニメ『エースをねらえ!』や映画『トップガン』を始めとする往年の作品のパロディやオマージュを盛り込むなど、ファンの受けを意識した作風となった。
地上波では北海道テレビ、山形テレビ、TBS、チューリップテレビ、静岡第一テレビ、中京テレビ、読売テレビ、山陽放送、広島テレビ、RKB毎日放送で放送された。
ストーリー
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は正体不明の宇宙生物群、通称「宇宙怪獣」による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、人類はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造する。
宇宙軍提督タカヤ・ユウゾウの一粒種である主人公タカヤ・ノリコは、宇宙怪獣の襲撃により行方不明になった父を探すため、父と同じ軍人の道を歩むべく、沖縄にある宇宙学校、通称「沖ジョ」に通っていた。
しかし、根が臆病な性格で、マシーン兵器を満足に動かすことも出来ない落ちこぼれであったノリコは自分に自信を持つことができずにいた。更に、対宇宙怪獣決戦兵器ガンバスターの開発者でもあるコーチのオオタコウ・イチロウに見いだされてトップ部隊にスカウトされたことにより全校生から嫉妬され、陰湿ないじめを受けるようになる。
そんな苦境の中、努力することの大切さを知ったノリコは訓練に励み、卒業を待たずして宇宙へ上がり、トップ部隊に入隊。そこで待ち受ける数々の過酷な現実と戦いながら、人類の希望を担うガンバスターのパイロットとして成長していく。
登場人物
登場メカ
ストーリー開始時点での主力マシーン兵器。だが、宇宙怪獣との間には圧倒的物量差、サイズ差もあって性能面で勝負にならないほど劣っており、宇宙怪獣の下っ端である兵隊にすら苦戦(極めて高い技量を持つパイロットが乗ってやっとどうにか戦えるレベル)を強いられていた。火星沖海戦でのトップ部隊全滅という惨憺たる結果により、後にガンバスターの量産機シズラーに主力の座を譲った。その後は宇宙基地の作業等に使用されているのが確認できる。
個々のパイロットによってカラーリングは様々。
宇宙怪獣に対抗するために作成されたマシーン兵器、バスターマシン一号と二号が合体することで完成する機体。全長200m(肩まで含めた全高は240m)と、アニメ界では超銀河グレンラガンが登場するまで「主役ロボット」のうちでは圧倒的な大きさを誇っていた。(「主役ロボット」でなければマクロス級と惑星サイズに変形するユニクロンが既にあった)
ガンバスターの量産型で、RX-7に代わる人類側の主力機。
搭載された縮退炉は一つ。
カルネアデス計画(神壱号作戦)の実行部隊、銀河中心殴りこみ艦隊の旗艦。
ゲーム版
『トップをねらえ!GunBuster』PlayStation2ソフト。
CDアルバムに収録されていた「全26話(うち1話欠番により全25話)の幻のテレビシリーズ」を元にしたゲーム、それ以外にも独自のオリジナルif展開もある。
また、原作未登場(スーパーロボット大戦でも未実装)の武器や必殺技も多数実装されている。
続編
その後、メディアミックス企画のトップをねらえ!ネクストジェネレーションと、続編OVAトップをねらえ2!がそれぞれ展開・製作されたが、前者は漫画版が打ち切り未完となり、後者は物議を醸す内容となった。
そして、2018年に「トップをねらえ!3」(仮題)の構想が発表されるも、その後音沙汰がないまま、2024年にガイナックスが破産した為、お蔵入りしたものと思われる。一説では庵野秀明に無許可で製作しようとしたので、庵野が激怒したと言われている。