概要
基本設定はほぼ同じだが、物語開始以降の展開はアニメ版と漫画版とでは激しく異なる。
アニメ
1977年3月6日から1978年3月26日まで、フジテレビ系で日曜19:00-19:30に放送された。全56話。
松本零士原作のアニメ作品としては唯一の巨大ロボットアニメ。
序盤は当時のスポ根ブームを反映し、特訓シーンが多かったことで有名。主人公側の搭乗メカは、序盤は訓練機(機体名称なし)や分離合体訓練用の戦闘機スカイアローのみ。第4話から主役ロボの飛行形態であるサテライザーがようやく完成、しばらくはサテライザーとスカイアローで敵を迎撃していた。
後述の漫画版ほどではないがダンガードAがなかなか登場せず、第12話で初登場するという恐るべき作品であった。この記録は1985年公開の『機動戦士Zガンダム』においてタイトルのロボが出るまで21話かかるという記録更新まで続いている。ちなみに『機動戦士Zガンダム』では主人公が搭乗するロボットが別に存在しており、主役ロボ登場まで主人公側の陣営が航空機のみで応戦している本作品は異例中の異例と言っていいだろう。
『UFOロボグレンダイザー』の後番組であり、本作の後番組は同原作者の『SF西遊記スタージンガー』。
1977年の東映まんがまつりにおいて、劇場版『惑星ロボダンガードA対昆虫ロボット軍団』が公開されている。
1978年の東映まんがまつりでは、TV版の第44話と第45話を再編集し新規作画シーンを加えた『惑星ロボダンガードA宇宙大海戦』(26分)が公開されている。
権利関係の問題か、未だにスーパーロボット大戦シリーズに一度も参戦したことがない。というか宇宙戦艦ヤマトやキャプテンハーロックに先を越されてしまっている。
漫画版
アニメ版の原作者でもある松本零士によって、秋田書店の月刊誌『冒険王』に連載された。
内容はアニメ版と大きく異なっており、主役メカであるはずのダンガードAがラストシーンの見開きで棒立ちになっている姿しか登場しないことで有名。
サンデーコミックスで単行本化(全2巻)され、後年には秋田文庫でも出版(単巻)されている。
なお、1979年にはアメコミの大手MARVELと東映の提携により、『Shogun Warriors』の"Dangard Ace"として登場している。
あらすじ
太陽系第10惑星(※当時は冥王星も惑星だった)プロメテは、緑溢れる自然豊かな惑星であった。選ばれたエリートだけが富を独占すべきと考えたドップラー総統はプロメテの権益独占のためにドップラー軍団を結成し、移住計画を妨害。チーフだった大江戸断鉄はドップラー軍団の卑劣な罠にかかり行方不明となり、人類の希望を背負い旅立った断鉄は無能な敗北者と断じられた。
それから10年が経過し、プロメテは超楕円軌道を描き地球に接近していた。断鉄の息子・一文字タクマは父の汚名を削ぐべく国際組織「ジャスダム」のプロメテ移住計画に携わり、パイロット候補生として勉強を重ねていた。しかし、ドップラー軍団はプロメテ計画妨害のために再びジャスダムに魔の手を伸ばす。ドップラー軍団から脱走した鉄仮面の男・キャプテンダンはジャスダムに亡命し、タクマの師匠となる。果たして、人類とプロメテの未来やいかに。
登場人物
以下()内はキャスト。
ジャスダム
大江戸博士(富田耕生)
荒井伴太(大竹宏)
荒井ミヨ子(菊池紘子)
田貫教授(大竹宏)
タマガー(富田耕生)
ポケットモンキー太郎(大竹宏)
東(井上和彦)
金谷(水島裕)
久保(井上和彦)
城哲治(富山敬)
大星秀人(古川登志夫)
ドップラー軍
ヘチ副総統(八奈見乗児)
プラグ技術長官(山田俊司 / 西川幾雄)
グドン戦闘隊長(緒方賢一)
トニー・ハーケン(山田俊司)
ルガー突撃隊長(緒方賢一)
マスクマン
登場メカ
プラネスター
メカサタン
余談
1977年春から夏の間にサザエさんのOPに本作の音声と映像が混ざる放送事故があり、全国のお茶の間が唖然としたと言われている。
関連タグ
惑星ロボ・ダンガードA(表記ゆれ)
正式な表記はスペース(空白)を含むため、『惑星ロボ』と『ダンガードA』の二つのタグが生成されることも多い。
ただし『惑星ロボ』は『火星ロボ大決戦!』の登場メカを指す場合もある。
機動戦士ガンダム 本作に続き、人類同士の対決・戦争を描いたリアルロボットアニメの金字塔。
機甲戦記ドラグナー 同じアストロノーツ出身の訓練モノ繋がりで此方は軍人になる。