「一つ一つは小さな火だが、二つ合わされば炎となる。炎となったガンバスターは無敵だ!」
概要
全長:200m(肩まで含めた全高:240m)
重量:9400t
対宇宙怪獣決戦用人型超ド級兵器。
コーチことオオタ・コウイチロウによって作られたバスターマシン一号(上半身)と二号(下半身)が合体することでこの姿になる。
今まで人類が苦戦する一方だった宇宙怪獣を完全に圧倒する性能を有しており、何千、何億という宇宙怪獣相手に互角以上に渡り合った。その破格のスペックは強力無比な動力である縮退炉を二基も積んでいることからも窺える。
開発スタッフ曰く、完全なオーバースペックであり、自爆した場合はユーラシア大陸二つ分の空間が消滅するらしい。
後に量産型であるシズラーシリーズが建造された。
最後は超ド級ブラックホール爆弾であるバスターマシン3号を起爆させるために縮退炉の一つを犠牲にし、結果大破。
ウラシマ効果により、長い旅路の末に旅立ってから、1万2千年後の地球へと帰還。
大破した機体は、ノリコとカズミの脱出に伴い、そのまま宇宙空間に放棄された。
バスターマシン1号
全長:100m
主兵装は冷線砲4門、その他パルスレーザー砲、バスターミサイルを装備。
パイロットはタカヤ・ノリコ中尉。強力な打撃力と高機動を活かした長距離侵攻、制宙戦闘を主任務とする。
合体後はガンバスターの上半身と腕部を形成する。
1号パイロットはモーションコントロールにより、全身でガンバスターの基本操縦を担当。
バスターマシン2号
全長:99m
主兵装は全周熱線砲1門、その他パルスレーザー砲、バスターミサイルを装備。
強力な光学・電子兵装で戦闘管制及び威力偵察を主任務とする。
合体後はガンバスターの下半身を形成する。
2号パイロットは火器管制と索敵・航法を担当。
ちなみに1号、2号共に分類上は戦闘機ではなく(形状はそれっぽいが)、パイロットが一人で操縦する一人乗りの宇宙戦艦である。その為、第五話にて「操縦席」ではなく、「操艦席」とテロップが入る。
主兵装・必殺技
殆どが歴代のロボットアニメのオマージュである。
バスタービーム
額から発射される冷線砲。
なんとその温度は絶対零度を遥かに下回る-1億度。
バスターミサイル
指先から射出される光子魚雷。
弾は内部で自動生成される。『ウルトラマン』のスパーク8と同じく着弾地点を中心として円形に消滅する。
ホーミングレーザー
目標を追尾するレーザー光線。
光ファイバーで目標まで誘導しその先から扇状に拡散したレーザーが発射される。
ダブルバスターコレダー
両腕と両脚に内蔵されたバスターコレダーを相手に突き刺し、
10億ギガV(100京ボルト)の電流を流し込み粉砕する。(初期は100億ボルト)
スーパーイナズマキック
ガンバスターを急上昇させ、その後亜光速まで急加速し、フルパワーで敵に対してキックを叩き込む。
作品世界では宇宙はエーテル物質で満たされているため、衝撃で周囲の敵を殲滅させることができる。
なお、『スーパーロボット大戦』ではグレンラガンが格闘時のキックに「スーパーイナズマキック」と言っているがガンバスターの方が元ネタである(武装的にグレンラガンの方が元ネタに見えてしまうが)。
バスターホームラン
本編未登場。スーパーロボット大戦シリーズには登場している。
敵のエネルギー弾を肩部に収納された特製のバットで打ち返す荒技。派生技として腰の両横のブロック、バスターロケットアンカーを2つ合体させたものをノックして準光速ミサイルにするバスター・ノックがある。スーパーロボット大戦シリーズでも自らのエネルギー弾を打っている。
元ネタは『大空魔竜ガイキング』だがガイキングのパイロットは野球選手は野球選手でも投手である。
ちなみに野球ロボアニメである『疾風!アイアンリーガー』は『トップをねらえ!』より後に放映されている。
バスタートマホーク
本編未登場(※)。肩部に2つ収納されたダイヤモンド・ファイバー製の斧で宇宙怪獣をなぎ倒す。2つの斧を合体させた名前はダブルバスタートマホーク。スーパーロボット大戦シリーズに登場している。
一部タイトルでは『ゲッターロボ』の流竜馬にゲッターロボの必殺技、「トマホークブーメラン」を伝授してもらうイベントがある。
※ただし合体シーンにて、肩部分に収納されている状態で一瞬映っていた 。
バスターリング
本編未登場。スーパーロボット大戦シリーズにも未登場。
『宇宙エース』のシルバーリングの様に手のひらから出るビームをリング状にし、その上に乗って光速移動する技。派生技として『ウルトラマン』の八つ裂き光輪のようにバスターリングを投げつけるバスター・スラッシュがある。
バスターカウボーイ
本編未登場。スーパーロボット大戦シリーズにも未登場。
テンガロンハットをかぶり、ビームロープで宇宙怪獣を投げ回す技。派生技として光状のロープを宇宙怪獣に引っかけて乗り回す技バスター・ロデオがある。
バスターウイング
バスターマシン3号に突入時に変形突撃した必殺技。PS2版のゲームで名称がついた。スーパーロボット大戦シリーズでは未登場。
バスターシールド
厳密には武装ではないが、ここに記載。
肩に収納されたマントの形状をした縮退物質で作られた布で、あらゆる攻撃を跳ね返す。
バスターロケットアンカー
腰部両側のバーツを敵に打ち込み電流を流し込み粉砕する。
バスターミサイルマイト
両腕に付いているミサイルで、バスターコレダーのシリンダーからミサイルを発射する。
バスターストライク
バスターロケットアンカーを2つ合体させて投げる。バスターホームランと異なり変化球を投げられる。
バスターヨーヨー
バスターロケットアンカーを2つ合体させて棘だらけのヨーヨーを超電磁の糸で操り攻撃する。
バスター龍巻
バスターコレダーを出した状態で高速回転させ、前方に電撃竜巻を生じさせる技。
バスタースピン
両肩を合体させバスターウイング状態に変形してからさらに巨大なドリルになって自身を高速回転させ突撃する技。
イナーシャルキャンセラー
慣性消去の技術で、自らの移動で生じる慣性も消去できるが、宇宙怪獣の突撃による外部からの衝撃で発生する慣性も消去できる。
名称不明の全身から出るレーザー
バスターシールドを使う直前のシーンでヱクセリヲンから離れる際に使用。バスターマシン1・2号のパルスレーザー砲と思われる。
元ネタは『伝説巨神イデオン』だがこちらは小型ミサイルであり『トップをねらえ!』ではそのミサイルが引く煙をレーザーに再解釈している。
元ネタ
- 頭部デザインは「ギャオス」。
- バスタートマホークとバスターシールド(マント)は、ともに『ゲッターロボ』のゲッタートマホークとゲッターウィングが元だといわれている。
- バスターミサイルは『ジャイアントロボ』、命中時の効果音は『ウルトラマン』のスパーク8
- バスタービームは『ウルトラセブン』のエメリウム光線、エネルギーチャージ時の虹色の発光は『ウルトラマンタロウ』のストリウム光線。
- ダブルバスターコレダーは『スーパーロボットマッハバロン』のマッハコレダー。
- ホーミングレーザーは能『土蜘蛛』の蜘蛛の糸。
スーパーロボット大戦
初登場は『F完結編』。
原作では未登場の武器と必殺技が使用できる。
当時としては希少な宇宙適応Aのスーパーロボットだが、自軍に参戦するのは最終盤である。
その参戦の遅さを補って余りある程の強さを持ち、フル改造すればラスボスとも単騎で渡り合える。
『α』では仇敵である宇宙怪獣が本格登場し、原作第5話の雷王星決戦も再現されている。空陸の適応がBなので地上では能力を発揮しづらく、強化パーツでのフォローが必要。また、イナーシャルキャンセラーの搭載はαから。DC版ではただでさえ強かったのがさらに強化されており、マジンカイザー並の重装甲ユニットに変貌した。
『第3次α』ではストーリーの中盤で登場。
最初はノリコの1人乗りで、終盤でカズミが合流するまでスーパーイナズマキックは使えない。
サイズ差補正が大きく働き、更にノリコが宇宙怪獣に対しての与ダメージをアップさせる小隊長効果を持っているため、対宇宙怪獣戦においては勿論、その他の敵との戦いにおいても大活躍する。一方イナーシャルキャンセラーは強すぎたのか大きく弱体化している。ガンバスターも柔らかめのため、防御しなければ大抵抜かれる。
他にも、小隊編成時のコストが全ユニット中最大の4と凄まじく重い。フル改造ボーナスや強化パーツ「コストダウン」による補佐は必須と言える。
なお、バスターマシン3号の起爆シーンにおいて、真・ゲッター1、ジェネシック・ガオガイガー、ライディーンとのクロスオーバーイベントとオリジナルDVE(声付きのイベント)が用意されている。
『第3次Z』では、『時獄篇』の中盤で登場。
原作最終話の直後となっているが、搭乗しているのはノリコだけでカズミは行方不明となっている。
そのためイナズマキックは使えてもスーパーイナズマキックは使えず、とある八卦ロボの名から「火のガンバスター」とプレイヤーから称された。
『天獄篇』では続編の『トップをねらえ2!』とのクロスオーバーを展開。
バスター軍団の1体から縮退炉を受け取り、「火」を「炎」へと生まれ変わらせる。
そして、行方不明だったカズミも全盛期の姿で復帰する事になる。
Tでも基本的には第3次Zと同じ感覚で使える。最初はノリコの一人乗りで後にカズミが追加される点も同じ。
パロディ
『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』にも「GBスター」として参戦している。
パロディの塊である本機を更にパロディにしたこの機体はガイナックスだからこそできる芸当である。
『ぱにぽにだっしゅ!』13話には「ぱにぽにX」というガンバスターとガイキングを足したような危ないロボが登場。さらに25話では「ぱにぽにXTurboR」に改造されキャストオフして「へば」にフォームチェンジする。
余談
単眼の規格外の超巨大スーパーロボットということで、ジムの神様と言われるイデオンとの対比として『ザクの神様』と呼ばれることがある。
(※あくまでもファンからの呼称であり公式に言及されたことはありません)
関連タグ
タカヤ・ノリコ アマノ・カズミ ユング・フロイト(カズミ不在の間は2号機パイロットを務めていた)
ガイナ立ち 元祖ガイナ立ち。また、ディフォルトの姿勢も直立腕組みである。