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アンキパン

あんきぱん

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。写した内容を丸暗記することが出来るパン。
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概要編集

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC2巻収録「テストにアンキパン」。

見た目はスライスされた食パンで、ノートや本のページに押しつけると内容がパンの表面に写り、それを食べることで書かれた内容を全て完璧に暗記することが出来る。


パンの表面に写した分しか暗記出来ない為、大量に暗記したい場合はその分沢山食べる必要があるのが欠点。作中では片面にしか写していないが、両面に写すことが出来るかは不明。ちなみに、文字を写した部分にジャムやはちみつ等を塗って食べても問題無く効果を発揮する。


味については、原作版の作中では一切触れられていない。派生作品を含めれば、2005年版「テストにアンキパン」ではドラえもんが「味も悪くないだろ?」と言っており、水田わさび版アニメオリジナルエピソード「百人一首にアンキパン」ではのび太スネ夫が「美味しい」と言っている。


原作版ではのび太がアンキパンの食べ過ぎで腹を下し、翌朝全て排泄したことで暗記した内容を忘れてしまっている。その様子を見たドラえもんは「食べ過ぎでお腹を壊した?まずいなあ。覚えたことをすっかり出しちゃったな」と発言しているが、ファンの間では「のび太は腹を下した状態(=まともに消化出来ていない状態)でアンキパンを排泄したのだから、しっかり消化・吸収すれば暗記内容を永久に覚えていられるのでは?」という意見も存在する。派生作品を含めれば、羽海野チカが描いた短編漫画の作中では、アンキパンの有効期間は永続とされている。


参考として『ドラえもんひみつ全百科』(『てれびくん』1980年6月号の付録)では、この道具は「コンピューター小麦のきおく分子」で構成されており、それらがコンピュータの記憶装置と同じ役割を果たすと解説されている。


原作版では一回限りの登場だったが、水田版アニメでは何度か再登場を果たしている(「ドラミの最悪の一日」、「奇跡のデュエット!ジャイ&スネ」、「怒りのポップコーン」、上記の「百人一首にアンキパン」等)。尤も、大抵の話ではドラえもんやのび太達は大量のアンキパンを食べる羽目になってしまい苦しんでいる。

また、水田版アニメオリジナルエピソード「22世紀で夏休み」では、ドラえもんが視聴していたテレビのCMにて、従来の半分の薄さになり食べやすくなった代わりに、効果も半分になった「アンキパン 薄切りタイプ」という道具が紹介されている。


関連道具編集

  • 一夜漬けダル

水田版アニメオリジナルひみつ道具。

特殊なぬかが入った樽型の道具で、身に付けたい技術に関連する物や暗記したい物(作中では野球の教本及びバット、教科書、星座図鑑)をぬかに入れ、自身もそのぬかに浸かると、それらを習得することが出来る。

ただし、身に付けた技術及び暗記した内容を活用出来る時間は、使用者がぬかに浸かっていた時間に比例する。その為、ぬかに浸かる時間が長い場合は技術及び知識を活用出来る時間も長続きするが、浸かる時間が短い場合は技術及び知識を活用出来る時間も短くなってしまう。

また、技術を習得及び暗記する際は樽ではなく専用のぬかに浸かる必要がある為、樽の中に別のぬかを補充した場合は効果を発揮しない。実際に作中ではスネ夫リコーダーのテストをこの道具で切り抜けようとした際、誤って専用のぬかをこぼしてしまい、代わりに取り寄せた最高級のぬかを補充して一晩浸かったのだが、リコーダーを上手く吹くことが出来なかった。


余談編集

『ドラえもん』生誕40周年である2010年には、文字を書く為のチョコソースが付属された「まるでアンキパン」という商品がローソンにて発売されており、藤子・F・不二雄ミュージアム内のカフェでも「フレンチトースト de アンキパン」という食品が販売されている。


関連タグ編集

ドラえもん ひみつ道具

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