概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場は単行本第19巻「しあわせな人魚姫」。
靴の形をしたひみつ道具で、これを履いて絵本の上に立つと、その絵本の中の世界に入る事が出来る。
作中では子供に人魚姫を読み聞かせたものの、悲劇的な結末のせいで子供に泣かれたため、ドラえもんが『人魚姫』の世界に入り込み、人魚姫が辿る不幸なストーリーをハッピーエンドに変えた結果、絵本の内容もその通りに変わってしまい今度は話が違うという理由で再び泣かれてしまった。
靴を履いている間は絵本の中の世界を自由自在に移動することが出来るが、片方でも脱げてしまうと絵本の世界から脱出できなくなってしまう(実際に原作「のび太シンデレラ」では、靴の片方を失ったのび太は絵本の世界から抜け出せなくなっていた)。
大長編及び映画『ドラビアンアイト』では物語のキーアイテムとして登場。
番外編
日能研監修の学習漫画『ドラえもん学習シリーズ』の社会科編『日本の歴史15人』では、のび太が靴を逆さまにして教科書の上に投げ捨ててしまったせいで、本来の効果とは逆に、日本の偉人達が現代(現実世界)に出てきてしまった(バグのせいで偉人達は記憶を失っていた)。
関連道具
- 物語トンネル
水田わさび版アニメオリジナルエピソード「シンデレラはどこいった?」に登場したひみつ道具。
絵本入りこみぐつのトンネル版と言える道具で、これをテレビ画面等に取り付けると、トンネルを通って物語の世界へ入り込むことが出来る。
ただしトンネルという性質上、物語世界の中に出入り口が開くというシステムである為、トンネルを取り付けたままにしておくと、物語の登場人物が現実世界へ出て来てしまうこともある(作中では『シンデレラ』の主人公・シンデレラや、王子様達が現実世界に出て来てしまった)。
更にドラえもん曰く、物語の登場人物がいなくなった状態でトンネルをテレビ画面等から外すと、その後の物語が全く違う結末となってしまうらしい。