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しあわせな人魚姫

しあわせなにんぎょひめ

藤子・F・不二雄原作の漫画作品『ドラえもん』のエピソードの一つ(メイン画像はパロディ)
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概要編集

ドラえもん』TCコミックス第19巻収録。

バッドエンドビターエンドとして世に知られる名作をハッピーエンド改変したら、元の話を知る読者はどう感じるのか」について、藤子・F・不二雄の解釈で簡潔ながら描かれている。


あらすじ編集

ある日、のび太のママの知り合いが娘のベソ子を連れてやってきた。ベソ子を知っているのび太はベソ子は泣き虫だから嫌いと言って逃げ出して遊びに行ってしまい、ドラえもんが面倒を見ることになった。

ドラえもんは『人魚姫』の絵本を読んで聞かせるが、その結末にベソ子は「かわいそう。わ〜ん」と泣き出してしまった。そこへママとベソ子の母が現れ、ドラえもんがベソ子を泣かしたと勘違いされドラえもんはママに大目玉を喰らってしまう。

いわれのないことで理不尽に怒られたことに憤慨したドラえもんは「この話が悲しすぎるからいけない」として「絵本入りこみぐつ」を使って人魚姫の世界に飛び込んだ。

ドラえもんは、人魚姫の美しい声と引き換えに人間にしようとする魔女に「ケチ!足くらいただでくれてやれ!」と大声で怒り、何とかタダで人間の足を手に入れさせる。


人魚姫がそこへすぐさま王子が現れ、人魚姫は王子の城へ。しかし、王子は隣国のお姫さまと婚約していた。

ドラえもんは「王子を助けたのは、あんただってどうしていわないの」と呆れるが、人魚姫は「だって…だって…。」と泣くばかり。

見かねたドラえもんは、王子に向かって「恩知らず!浮気者!あんたも言ってやれ!言ってやれ!!」と全力で説教し、無事に人魚姫は王子と結婚しハッピーエンドとなった。


元の世界に帰ったドラえもんだったが、のび太がベソ子に改変された人魚姫の話を読んでいると、ドラえもんの改変によって中盤以降の見どころがなくなってしまい、スッキリしないままハッピーエンドを迎えたことから、今度は「お話違う、わ〜ん」と言って泣き出す事態になり、さすがのドラえもんもお手上げとなるのだった。


アニメ版ではのび太が序盤のドラえもんと同様、また泣かせたといわれのないことでママに叱られるオチになっていることが多い。

さらに水田版では、人魚の声と引き換えに人間にしようと企む魔法使いに対し、ドラえもんはひみつどうぐ「ブツブツ交換機」を使い、声ではなく髪飾りと(人間になるための)薬を等価交換することで丸く収める、と言う形になっているほか、何かと世話を焼いてくれたドラえもんに人魚姫が惚れるという超展開になっている。


本エピソードのゲストキャラクターであるベソ子は『箱庭フレーム』(TCカラー版第2巻、大全集14巻収録)にも登場。外見は同じだが、名前が「べそ子」とひらがな表記になっている。



関連タグ編集

ドラえもんのエピソード一覧 原作改変

リトルマーメイド:ハッピーエンドになった人魚姫の物語fromディズニー

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