概要
非常に広範な内容を含んだジャンルであり、「博士(に相当する解説役の人物)」が子供たちに科学や国語、社会などの解説を行う、まさに「漫画で描いた教科書」と言えるようなスタイルから、歴史や伝記などをドラマ仕立てで描いたもの、子供が興味を持つ分野(忍者・恐竜・オカルトなど)やマニアックな趣味(鉄道・軍事・プログラミングなど)を詳しく解説する娯楽性を重視した漫画までさまざまである。
このスタイルを始めたのは学習研究社(現・学研ホールディングス)のひみつシリーズが先駆けだとされ、これが教育書籍業界では画期的で斬新だった事から追従する出版社も現れだした。
また本来は学習漫画であったはずが、別の意味で注目されることもある。あさりよしとおの『まんがサイエンス』は、そのマニアックなテイストから本来の想定読者より高い年齢に受けてしまい、掲載誌の休刊もあって、途中から大人向けに方向転換している。
特徴
図書館などでまとめて購入されることを前提に、子供が乱暴に扱っても耐えられるようにハードカバーの装丁で、値段は割高である。しかし家庭で購入される事も考え、お父様お母様のお財布にも優しいように1巻完結となっている事が多い。
とは言え近年は電子書籍の急速な普及に伴い、学習漫画は電子化で大きく値段を下げている作品も多い。古い作品の再販の他、従来この手のジャンルを手掛けなかった出版社・漫画家の参入も散見される。
歴史系の学習漫画は基本が1巻完結と言う事もあり、解説がかなり端折られている(太平洋戦争を扱った作品で終戦直前の重大イベントであるソ連参戦を1コマで済ませ、それによりもたらされた被害や当時日本がソ連を介して終戦工作を持ちかけていた事には触れないなど)。よって歴史について理解を深めるためには別の本をあたる必要があるが、歴史創作作品と違ってオーソドックスな歴史解釈(学習漫画でも作品によっては、後世の創作であることが知られているエピソードを盛り込んだものもあるが)に沿っていることが多いので、歴史について詳しく知るためのとっかかりとしては有用である。また歴史を物語として読むため、流れをストーリーのように理解し、暗記一辺倒にならずにすむ。
解説系の学習漫画では往々にして「博士(に相当する解説役の人物)」「聡明女子」「元気男子」がセットで登場するというお約束がある。
pixivにおける学習漫画タグ
実際に学習漫画が投稿されている例も有るが、上記出版社のシリーズのパロディイラストにも使われているようだ。
関連イラスト
関連タグ
学習漫画に関係するタグがありましたら、紹介してください。
ドラえもん - キャラクターを借りた学習漫画が多数
名探偵コナン - 同上
ちびまる子ちゃん - 同上
両津勘吉 - 同上。ただし他に比べ授業では通常流される部分の解説が充実している。