概要
『まんがサイエンス』とは、あさりよしとおによる科学を題材にした学習漫画である。かつては「科学」5年ないし6年に連載され好評を博していたが、少子化の波に呑まれて発行部数が激減し、惜しまれつつも休刊。その後は、科学学習MOOK「りすうか」にページを減らして連載を再開したが、これも振るわずに休刊。その後、何と同社のMOOK、大人の科学マガジンに連載されることが決定し、晴れて再スタートを切ったのだが、もはや子供向けの学習漫画ではないということは同社公認のようだ…。
内容は小学生向けにしてはかなり高度、かつ専門的でありながら、それを誰にでも分かりやすく噛み砕いている所に定評があり、子供向け雑誌の漫画でありながら、根強いファンも多く、同氏を代表する作品である。
テーマはあさり先生の十八番であるロケット、宇宙開発、天文関係のほか、ロボット、機械、乗り物などのテクノロジー、環境問題、気象、生態系、食品関連、体の仕組みからスポーツ力学まで幅広い。中でも2巻収録の「ロケットの作り方おしえます」は不世出の傑作である。
…とまあ、一見はまともな学習漫画に見えるが、そこはあさり先生が手掛けているだけあって、けっこうギャグエッセンスも強い。また、毎度毎度登場する専門家がかなりの変わり者(とても人間とは思えないものや妖精、精霊まで色々)であり、ある種作品の名物となっている。
後述するが、pixivではWヒロインである「あさりちゃん」と「あやめちゃん」の絵が圧倒的多数を占める(さらに言えば、禁U-18な絵が多い…このロリコンどもめ)。しかし、名前で検索すると大方別のものがヒットするため、まんがサイエンスで検索するのが無難である。
あらすじ
科学クラブの小学5年の、仲良し少年少女4人が、日常のふとしたことに疑問を持ち、それを専門家と一緒に学んでいく。
登場人物
あさりちゃん
ショートヘア(ボブカット)の女の子で、連載当初から登場した。名の由来はあさり先生から。ほんわかして朗らかな性格だが、かなりの天然。あやめちゃんが登場するまでは大ボケ役だったが、その役割はあやめちゃんに譲っている。しかし、あやめちゃんに対しては、遠慮の無い発言が多い。
あやめちゃん(大隅あやめ)
ツーテールの女の子で、「ロケットの作り方おしえます」から登場したレギュラーキャラ。行動派で活発、そして大ボケ役として異常なまでの存在感を呈している。向こう見ずな行動や無責任な発言も多く、その度モルモットして実験台になり地獄を見たりする羽目に合うこともしばしばで、ヤッターマンのドロンジョと同様の立場にある女性ギャグキャラクターである。「おおすみ」も「あやめ」も日本の人工衛星の名前である。
よしお君
連載当初から登場した少年。名の由来はあさり先生の名前で、あさりちゃんとコンビを組んでいた。「あさり」と「よしお」で並べ替えるとあさりよしとおとなっている。真面目で慎重な性格だが、女の子のボケに対してツッコミ役となることが多い。たった1話だけボケ役を担ったが、キャラが合わなかったのかすぐ元通りにされた。
まなぶ君
かなり地味な眼鏡の少年。知識は豊富だが、難しい質問をされると途端に黙ってしまうのも、もはやお約束。また、よしお君と比べると負けん気が強い意地っ張りな部分もあるが、よしお君とともにツッコミ役になることも。最後のレギュラーキャラ。
ほかに読み切り限定の登場人物もいる(あやめちゃんも厳密に言えばそうなのだが、彼女だけレギュラー化を果たした)
専門家たち
※ここにあるのはごく一部で、作中にはアラリエル(海の専門家、人魚)、カメラ・オブ・スキュラ(カメラの妖精)といったもっと多くの専門家が登場する。
Mr.ブルー(地球環境の専門家)
Mr.人工種子(人工種子の専門家)
イカ男(ハイテクの専門家)
シルビア(銀の女神)
夢の女王(眠りの国からやってきた)