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概要編集

人体学習漫画の中で宇宙恐竜と並んでメジャーな題材だが、人体の構造について解説したものはそれ単体に特化したシリーズが作られるほどの高度な専門性を持ったジャンルとされている。学研ひみつシリーズで最も売れた作品は『からだのひみつ』であった。


1966年のアメリカ映画ミクロの決死圏』公開後は、何らかの方法で縮小化して体の中を探検する描写がスタンダードになったことからサイズフェチ体内侵入endosomatophilia)、被食vore)と密接に関わることが少なくない。


また、学習漫画のレーベルから刊行された訳ではない『はたらく細胞』も広義の「人体学習漫画」としての評価を受けている。


沿革編集

日本で最初に刊行された人体学習漫画の単行本は1958年初版の集英社『なぜなぜ学習漫画文庫』の理科編第9巻『人体のなぞ』と見られる。この頃は毎日小学生新聞連載の秋玲二『勉強まんが』の形式を踏襲し、1ページもしくは見開き2ページ当たりに「筋肉のはたらき」のような1つのトピックを解説するパターンで登場人物も固定されておらず、ストーリー性はほとんど無かった。


1960年代に旧版の社会科編を廃した『なぜなぜ理科学習漫画』へリニューアルした後もほぼ同じ形式が取られたが、1971年にはスピンオフの形で『人体の科学』シリーズ全4巻が刊行され、登場人物を固定して「男の子と女の子が質問し、解説役の博士が説明図を交えて回答する」パターンへと移行した。


同じ頃、小学館の『小学◯年生』や学研の『◯年の科学』でも人体をテーマにした学習漫画が掲載されるようになったが、前述の『ミクロの決死圏』公開後は特に薬品や光線で縮小化して体の中を探検する描写が多く見られるようになった。1980年代に入るとその傾向はより顕著となり、小学館が『人間のからだシリーズ』全8巻、学研が『まんがからだ事典』全3巻を刊行しているが、どちらも縮小能力を持った潜航艇を操縦して体の中を探検する描写がメインになっている。また、同じく学研の『まんがサイエンス』でも人体を題材に取り上げたエピソードが見られた。


2010年には韓国の『サバイバルシリーズ』から『人体のサバイバル』が日本で翻訳出版され、2020年にはアニメ映画化されている。この時期からサバイバルシリーズの影響で日本製の学習漫画もそれまでの単色・右開きからフルカラー・左開きへ急速に移行し、学研から『人体迷宮を調査せよ』3部作、KADOKAWAから『空想科学学園 突撃!人のからだ編』が刊行された。


構成編集

1970年代以降の作品では、最初に消化器を扱うことがほとんどである。その後は呼吸器および循環器(稀に泌尿器)、脳・神経、筋肉・骨格、免疫機構を発展的に扱う場合があるが、生殖器は全く触れないか簡略な解説に留める場合が多い。ただし学研『まんがからだ事典』3巻および小学館『驚異の小宇宙人体』(NHKスペシャルコミカライズ)1巻ではガッツリ扱っている。


サイズフェチ的観点より編集

特に1970年代以降の作品では、小さくなって女の子の体の中を探検する描写がサイズフェチや体内侵入、丸呑み等のフェティシズムを喚起する描写として話題になることがある。探検するのが消化器官の場合は必然的にフルツアーお尻の穴から脱出)なので、スカ羞恥プレイが絡むことも。


1980年代は『小学四年生』で毎年春に掲載されていた作品を始め、メイン読者と同年代の男の子と案内役の博士が縮小して女の子が誤って飲み込んだ異物(コンタクトレンズ指輪など)を回収すると言う理由で体の中を探検するパターンが多かった。


1990〜2000年代は色々と厳しくなったのか、少年やおじさんの体の中を探検するものばかりになっていたが2010年代に入ると『人体迷宮を調査せよ』や『空想科学学園』、さらに『人体レスキュー探検隊』で女教師の体の中を探検するようになっている。


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