人間の身体の中には約37兆2000億個もの細胞達が、今日も元気に働いている。
これは貴方の身体の中で起きている、細胞達の物語。
※アニメ版PVより
(ナレーション担当は能登麻美子〈作中において血管、細胞、体内に攻めてきた細菌などの説明を行っている〉)
概要
単行本は全6巻で、学習漫画としても評価されている。公式ガイドブックや小説版も発売中。
細菌やウイルスが入ってきたり、常在菌が暴れ出したり、がん細胞が発生したりもするけれど、体の中の細胞達は今日も元気にみんながんばっています、という日常漫画。
2018年夏アニメとしてテレビアニメ化されている。また、同年12月末には追加エピソード「風邪症候群」が放送された。アニメーション制作はdavid_production。
監督を務める鈴木健一とシリーズ構成を任される柿原優子は共に脚本も担当する。
TOKYOMX、とちぎテレビ、群馬テレビ、AT-Xに加えてTBS系列局のごく一部ほかにて放送された。
出演声優のファンにとっては生きているだけで聖地巡礼。
2019年3月23日、「AnimeJapan 2019」で行われた、ゲーム『いつでも はたらく細胞』のトークイベント内において、第2シリーズの製作が決定したことが発表された。
『はたらく細胞!!』のタイトルで、スピンオフである『はたらく細胞BLACK』と共に2021年1月に放送開始。『はたらく細胞BLACK』との合同1時間枠で放送される。なおネット局については放送を請け負うTBS系列局が増えた(が、増加分に関しては『はたらく細胞BLACK』は一旦は放送を見送った上で改めて“本編”の後釜として放送する)一方で、第1シリーズをTOKYOMXと同時期に放送しなかった局では放送されない。
第2シリーズは全8話、2021年2月いっぱい(または3月初頭)で放送を終了。同年3月中は『はたらく細胞』第1シリーズの傑作選を放送している。
更に劇場版として『特別上映版「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』が2020年9月5日に全国のシネコンの一部にて公開された。
2024年4月からはNHKEテレで(アンコール)放送。こちらは第1期⇒特別編⇒第2期の順で放送される。なお、Eテレ版では本編の冒頭で注意書きテロップが表示されるのだが、学術的な解釈と異なる個所があることによるものかもしれない。
身体の仕組みをわかりやすく楽しんで学べるという点で漫画版の時点で注目が高まり高い評価を得ていたが、アニメ化によって更に人気が広まった。
またアニメのおかげでしつけや教育がしやすくなったという感想もある。さらに癌研究研究者からも学術的に正確な内容で作られているという意見も出ている。
本作のアイデアは作者の妹が細胞を習っている際「これをマンガにして覚えたいから、読み切りを1本書いてほしい」と作者に対して言ったことが切っ掛けになり生まれたという。
2014年に読み切りとして『細胞の話』が投稿され、それが今作の原型となる。
なおこの『細胞の話』は、第27回「少年シリウス」新人賞大賞を受賞している。
因みにタイトルの公式英訳は「Cells at Work!」。
OP曲の歌詞やBluray&DVDの表紙にも取り入れられている。
ゆるゆるわちゃわちゃ感がありながらも、人体の事がやさしく理解できる内容や、本職の医療従事者が絶賛する程の細やかな作りが功を奏し、ニコニコ動画内アンケートにして2018年・夏の好きなアニメで一位を獲得。さらに好きなキャラクターBEST5のうち、1位の血小板ちゃんを筆頭に、キャラクターが3名ランクインするなど、2018年夏は、「はたらく細胞」一色だったと言っても過言ではない。2019年7月27日の世界一受けたい授業!!2時間SPにてこの作品が授業としてピックアップされ、実写映像とその状況イメージがアニメではこうなったのを監修が特別講師として熱弁を奮った。
2024年6月11日には、実写映画化も発表された。同年12月に全国公開予定。
アプリゲーム化も決定。タイトルは『いつでも はたらく細胞』
体内世界
体内の描写は町や建物といった建築物、何かを作り出したりする器官は工場に置き換えている。あくまで漫画的な描写であり、学術的な解釈と異なる場合がある事は留意されたし。
本作では細胞側の視点に基本終始しており、世界の舞台の詳細(つなり宿主となる人間の人物像)の描写は意図的に避けられている。ただし、スピンオフ作品や実写映画はこの限りではない。
心臓
身体のなかで最も重要な器官であるため、神社やお寺のような厳かな雰囲気になっており、梵鐘(=鼓動)が休むことなく打ち鳴らされている。
境内には屋台が立ち並んでおり、一仕事を終えるまでは満員電車のように渋滞して忙しいが、一息ついた赤血球達が食べ歩きをしている場面も。
鼻腔
温泉街のような朗らかな雰囲気が特徴。足湯とブドウ糖で出来たまんじゅうが名物。
肺
空港がモデル。
腸
工場から排出されるガスは悪玉菌が優勢だと黒い排気ガスのようになり
逆に善玉菌が優勢だと澄んだ空気のように綺麗なものとなる。
また、腸内細菌について学ぶ事の出来る学習施設が併設されている。
腸内フローラ
乳酸菌をはじめとした腸内細菌達が、まるで海の底を泳ぐ魚のように
ひしめき合いながら生活している。
タグに関して
タグに関しては一般的な用途で使用される名称と重なる部分が多いため、こちらの登場人物として使用する場合は「赤血球(はたらく細胞)」のように(はたらく細胞)の付いたタグを使う事を推奨。
これはマイナス検索等の観点からも有効であります。ご理解とご協力をお願いします。
登場キャラクター
細胞や細菌等についてはたらく細胞の登場キャラクター一覧を参照。
アニメ版放送リスト
第一期(2018年放送)
※一部を除き、原作掲載順と違う放送順になっている。
話数 | サブタイトル | 原作での話数 | ゼミナール※での登場細胞 |
---|---|---|---|
第1話 | 肺炎球菌 | 第1話 | 白血球(好中球) U-1146&赤血球 AE3803 |
第2話 | すり傷 | 第4話 | 白血球(好中球) U-1146&血小板 |
第3話 | インフルエンザ | 第3話 | 白血球(好中球) U-1146&キラーT細胞 |
第4話 | 食中毒 | 第5話 | 白血球(好中球) U-1146&好酸球 |
第5話 | スギ花粉アレルギー | 第2話 | 白血球(好中球) U-1146&B細胞 |
第6話 | 赤芽球と骨髄球 | 第7話(Bパートは第8話) | 赤血球 AE3803&マクロファージ |
第7話 | がん細胞 | 第9話 | キラーT細胞&NK細胞 |
第8話 | 血液循環 | 第10話 | 白血球(好中球) U-1146&赤血球 AE3803 |
第9話 | 胸腺細胞 | 第12話 | ヘルパーT細胞&キラーT細胞 |
第10話 | 黄色ブドウ球菌 | 第15話 | マクロファージ&赤血球 AE3803 |
第11話 | 熱中症 | 第6話 | 白血球(好中球) U-1146&赤血球 AE3803 |
第12話 | 出血性ショック(前編) | 第17話 | 赤血球 AE3803&赤血球 NT4201 |
第13話 | 出血性ショック(後編) | 第18話 | 白血球(好中球) U-1146&赤血球 AE3803 |
新作 | 風邪症候群 | 第11話 |
※アニメ放送後にYouTubeにて配信される『はたらく細胞ゼミナール』のこと。
第二期(2021年放送)
※一部を除き、原作掲載順と違う放送順になっている。また、1話ごとに2エピソード放送されるケースも発生した。
話数 | サブタイトル | 原作での話数 |
---|---|---|
第1話 | たんこぶ | 第26話 |
第2話 | 獲得免疫/パイエル板 | 第13話/第19話 |
第3話 | デング熱/ニキビ | 第16話/第14話 |
第4話 | ピロリ菌/抗原変異 | 第20話/第21話 |
第5話 | サイトカイン | 第22話 |
第6話 | 悪玉菌 | 第23話 |
第7話 | がん細胞Ⅱ(前編) | 第24話 |
第8話 | がん細胞Ⅱ(後編) | 第25話 |
アニラジ
一緒に「はたらく細胞」らじお
無印&BLACKの共同ラジオ。前半を無印の好中球役前野智昭がソロで、後半をBLACKの赤血球役榎木淳弥と白血球役日笠陽子で隔週水曜配信。配信局は音泉。音泉配信後アニプレックス公式YouTubeチャンネルにアップされる。
ゲスト一覧
表記無し回はゲスト無し。
声優名(役名)太字が無印側、普通の太さの字がBLACK側のゲスト
アニメPV
実写映画
2024年12月に実写版映画が公開予定。永野芽郁と佐藤健によるW主演。2人の共演はNHK連続テレビ小説『半分、青い。』以来。監督は『翔んで埼玉』や『テルマエ・ロマエ』でお馴染み武内英樹。
主題歌は、Official髭男dismの『50%』
原作とは異なり、本作では人間の世界が描かれる。また、本家『はたらく細胞』のみならず『はたらく細胞BLACK』も原作として取り扱っている(オリジナルキャラクターの日胡の体内が本家、茂の体内が『BLACK』の世界に対応する)。
監督
キャスト
『はたらく細胞』より
- 赤血球(演︰永野芽郁)
- 白血球(好中球)(演︰佐藤健)
- キラーT細胞(演:山本耕史)
- NK細胞(演:仲里依紗)
- マクロファージ(演:松本若菜)
- 血小板ちゃん(演:マイカ・ピュ)
- 好中球先生(演:塚本高史)
- 肺炎球菌(演:片岡愛之助)
- 化膿レンサ球菌(演:新納慎也)
- 黄色ブドウ球菌(演:小沢真珠)
- ???(演:Fukase (SEKAI NO OWARI))
『はたらく細胞BLACK』より
映画オリジナルキャラクター
予告
余談
今作の出演者たちの中には、過去に大ヒットした作品以来の共演となるケースが存在している。