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センシティブな作品

細胞の話

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さいぼうのはなし

「細胞の話」とは、漫画「はたらく細胞」の元となった読み切り漫画である。

設定について

連載版と比べるとかなり内容が異なっており、

・性格、容姿、服装などの変化。(帽子が無い、口が悪いなど。全体的にトーンの使用も少ない)

・自身がとある体の中に存在する細胞ということを自覚している。

・『はたらく細胞』に未登場の細胞たちがいる。(ネフロン、抗体生産細胞など)

・また『はたらく細胞』には登場するが、こちらでは描かれない細胞もいる。(好酸球、好塩基球など)

・全体的にみな仕事意識が低く、仲も悪い。

・白血球に寿命が存在する。ただし、実際の細胞の働きとはやや異なり、一定の仕事をこなすと単球によって脾臓へと連れて行かれる仕組みになっている。なおスタンプカード式。

・神経として公衆電話やスマホがあり、連絡手段として使われている。

などの差異がある。

細胞たち

こちらは読み切り時のものになるため、連載版のものとは一部異なります。

赤血球(Ae3803)(メイン画像の向かって右側)

識別番号は現在と同じAe3803。ただし、連載版の赤血球の識別番号が「AE3803」であるのに対して、読み切り版の赤血球の識別番号は「Ae3803」である(「e」が小文字)。

ジャケットと短いズボンは変わっていないが、帽子をかぶっておらず、腕に十字マークと赤血球の文字がある腕章をつけている。また特徴的なアホ毛もなく、髪は後ろでひとつに縛っている。

配達先にガン細胞がいると知った際は公衆電話(神経)でチーフに仕事を代わってもらえないか交渉するなど仕事意識は低いが、ヘルパーT細胞達を縛り上げて台車に積み無理やり連れてくるなどアグレッシブな面も。こちらは方向音痴ではないと思われる。

なお彼女以外の赤血球は明確には登場しない。

白血球(Uc-16609-1116)(メイン画像の向かって左側)

全体的にやや幼い印象を受ける。また、連載版とは異なり好中球ではなくマクロファージとされている。帽子には「1116」と記してあるが、正式な番号はだいぶ長い。服は現在のものよりもだいぶシンプルになっていて、腕章は赤血球同様十字に白血球の文字が付いたもの。またレセプターもない。

武器は現在と同じくナイフを使用する。

物語冒頭で赤血球にペンを貸して欲しいと頼み、行き先が同じだった赤血球に同行する。

ガン細胞を倒した後寿命を迎え、単球に連れられて脾臓へと向かった。

白血球(1117)

物語終了後、赤血球にペンを貸してほしいと頼んだ白血球。1116の面影があるが、生まれ変わりかどうかは不明。赤血球からは行き先が同じだと言うことで、一緒に行くことを提案された。

血小板

幼女の姿は変わらずだが、マスコットキャラクターのような風貌となっている。なお自身のスマホを持っている。

キラーT細胞

長袖のジャケットを着ており、前を空けている(黒ではなく白で描かれているが実際の色は不明)帽子ではなくTシャツに「KILL」と書かれている。

記憶細胞、抗体生産細胞とは仲が悪く、ヘルパーT細胞からガン細胞を倒すように言われても「一緒に仕事をしたくない」という理由で突っぱねた。

また素手ではなくサバイバルナイフらしきものを武器にしている。

ヘルパーT細胞

現在とそれほど容姿は変わっていないが、デスク周りの描写や赤血球への投げやりな対応もあって、冴えない中間管理職のような感じのキャラ。3人の仲が悪いことを知っており、赤血球に相談された際も無理だろうと否定的な考えだった。

NK細胞

見た目の変化は特になく、キラーT細胞との不仲やガン細胞を見つけた際も真っ先に攻撃したりと、キャラ面でもほぼそのまま。

キラーT共々、同じ免疫細胞からもその過激ぶりを嫌悪されていた。

記憶細胞

容姿は現在とそれほど変わっていない。また本ではなく単語帳のようなものを持っている。

だいぶ口が悪く、キラーT細胞が苦戦してると知った際に「ザマァっていっといて」と辛らつなコメントを残したが、赤血球に諭され謝罪とガン細胞を倒すよう促した。

抗体生産細胞

役職や容姿から、現在のB細胞と思われる(公式ガイドブックでは別名B細胞と明記)。NK細胞のことを「ニート細胞」といって笑っていた。

記憶細胞同様、ニート細胞といったことを謝罪した。

連載版と異なり記憶細胞との報連相は出鱈目で、互いに全然信頼関係を構築できていない。

マスト細胞

記憶細胞のせいでアレルギーになったらしく、マスクをつけて常に咳をしているが、それ以外容姿に変化は見られない。感情的になりやすい上に仕事に対してはかなり雑で、「話を聞いてくれない」という理由で八つ当たり気味にヒスタミンを放出していた。

ネフロン(腎小体)

ややクセのついた黒髪の女性。連載版未登場のキャラクターで、腎臓の管理者と思われる。細胞たちをガン細胞の元へと送り届けた。

ガン細胞

本作のラスボス。容姿にそれほど変化はないが、Tシャツに「細胞」の文字が無い。こちらでも「バグり野郎」などと呼ばれている。

腕を自在に変化させ、核を貫かれても死なない。意識はあまり無いようで、「敵」「殺す」など簡単な言葉を喋る。

ガン細胞となる前の元の細胞は未登場。

単球

容姿自体に差異はないが、会話が可能。白血球が寿命を迎えたため、彼を脾臓へと連れて行く。

その他

赤血球から酸素を受け取った細胞がいる。ガン細胞が暴れていた為かヘルメットを被っている。一般細胞かどうかは不明。

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    1117番の日用に書いたやつ。 せーの企画、スピンオフ企画にて、絵描きさん募集中です。 よろしくお願いします。
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    赤血球ちゃんは前世の記憶がある。 生まれ変わった数だけその全ての記憶を思い出す。 その記憶を引き継ぐ対価なのか、赤血球ちゃんは生まれ変わる度に………。 ■ブクマ、コメ、ありがとうございます(*´ω`*) とても嬉しいです! もうすぐ【世界一受けたい授業】ではたらく細胞がやりますね!楽しみですヽ(^o^)丿 ポカリスエットとのコラボもよかった 熱中症の話に違和感なくポカリスエットがwww はたらく細胞で図鑑が出るみたいだけど買おうかどうか悩み中(-_-;) 【いつでもはたらく細胞】最近忙しくてログインだけしかしてなかったらいつの間にかイベント中だったwww ゲームの話を見てたらネタが浮かびそうなんだけど漫画にも小説にも出来ないなぁ…('・ω・') 白血球さんが赤血球ちゃんの為に作った地図が間違えて遊走の地図だったのが笑ったからコレをネタにしたかったんだけどな… 意外な細胞達の姿がゲームのストーリーで見れるのがこのアプリの面白いところだよね(ㆁωㆁ*)
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    __俺は何度だって生まれ変わる ********* あけましておめでとうございます。そしてお久しぶりです!名前をのっこからののんに変えました、ののんです。 細胞の話ネタは書きたいと思っていたけどネタが思い付かず気付いたら年を越していました( ˊᵕˋ ;)💦 細胞の話での白血球さんと赤血球ちゃんは恋人同士です。苦手な方はご注意! はたらく細胞の白赤ちゃんも出てきますが、細胞の話の白赤ちゃんがメイン。 ハピエンではないと思うので、苦手な方はご注意下さい。 そして捏造たっぷりですので、苦手な方はUターンを推奨しますm(_ _)m 最後のページに登場人物紹介を書きましたので、よかったらそちらもご覧になって下さい(●︎´▽︎`●︎) 多分この話以外でルビを大量に使用することはないと勝手に思っています(・ω・;#) 長ったらしい話ですが楽しく読んで頂けたら幸いです。誤字脱字があったらすみません(o_ _)o 表紙は湯弐様から借りました。 → https://www.pixiv.net/member.php?id=3989101
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    忘れ物。【前】

    それは出会うはずない人たちが交差する不思議な邂逅の話。 読み切り版の白赤が幸せになってもらいたくて書いてみました!もちろん連載版の白赤にも幸せになってもらうので巻き込まれてもらいます! あっ読み切り版と連載版が密に繋がっているのを作者は切実に信じてます。 今後どう絡ませようか悩んでますが……。 なお作者自身が読み切り版『細胞の話』の知識が皆無に等しいので、捏造設定が増量キャンペーン中です。 それでも大丈夫な寛大な心の方は読んでみてください。 批判は書かないで……悲しすぎてガラスみたいに粉々になりそうなので。 閲覧・イイね・ブクマ・タグ付け・コメントありがとうございます!! 深々とお辞儀してお礼申し上げます!!
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    ある結末の話 □はたらく細胞、ハマりました。単行本&コミックガイド&小説大人買い □白赤が可愛すぎて妄想が滾る。でも今回は細胞の話がメイン。こっちも妄想が(ry □アニメも途中から見ましたが、白赤要素追加やら赤血球ちゃんの声の可愛さ、白血球さんの声のエロさで撃沈。 □閲覧、いいね、ブクマ、コメントありがとうございます。 □うん、細胞の話の後の事妄想したら止まんなくて。作品内でも寿命が示唆されてたからこうなるんじゃないかと暴走し(ry
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    タイトル通り。 花の話です。オチは無理やり。テンポ早すぎでもうなにがなんだかワケワカメ状態になるかと。 なんでも許せる方向け 作中に出る白血球さんは1117です。16さんは一切出ません。
  • 彼の肖像【web再録】

    1116番の日おめでとう、ありがとう 2019年1月に発行した、1116番本のWEB再録です。2018年1116番の日にpixivに投稿した同タイトル『彼の肖像』に、大幅な改稿を加えたものになります。WEB掲載にあたって体裁を少し変更しています。発行から3年以上が経ちますが、こうして1116番の日がお祝いできるのが嬉しいですね。 明日1117番の日は、同日発行したコピー本の再録や、この本から削ったまま公開していなかった未発表原稿の投稿などを予定しています。PDFデータの公開や、仕様を変更しての再販なども検討しておりますので、なにかありましたらツイッターまで。楽しんで頂けましたら幸いです。 発行時あとがき↓ この度はお手に取って頂きありがとうございました。 7月にアニメ第一話を視聴してから細胞沼に落ち、ズッ友クラスタになり、あれ……なんか毛色の違う白血球さんがいる……え?マクロファージ?みたいなところから読み切りの深みにハマりました。 1116番……なんて……なんてエモいキャラなんでしょ……うっ好き(語彙力何とかしろ) マクロファージ設定を知ってそこから戻れなくなりました。だってマクロファージですよ、あの彼が。好中球より強く、キラーT細胞に一目置かれ、子供たちの成育を見守りながら徹底的に異物を排除し尽くす、あのマクロファージ。無論、読み切りにおけるマクロファージの立場は連載版のそれとは異なるのでしょうが、それでも1116番(マクロファージ)という魅力に惹かれずにはいられませんでした。だって赤血球ちゃんに初見で怖がられるような顔の1116番が骨髄では赤芽球たちの育児とかしてるんでしょ?そして、不出来な血球や老いた細胞の処分とかもしてるわけでしょ……背負った業が深すぎる……エモくないわけがなかった……(嗚咽)考えれば考えるほど、彼の生き様と仕事を思えば思うほど、そのしんどさに涙が出ます。 読み切りの世界は、連載版の世界よりもずっと厳しく、不和が軋轢を生む世界だと思っています。そこに連載版のような連携は無く、仲間意識もなく、ただ己の我を通すあまりにいがみ合いが絶えない。常に不満と苛立ちを抱えている他の細胞たちの中で、1116番だけが泰然と構えているんです。彼だって本当は怒ってもいいはずなのに、そうはしないんですよね。現実に身を任せて生きているようにも見えるのに、決して流されているわけではないんですよ……荒波にもまれるしなやかな枝葉のように、悲観せず、絶望せず、決して自棄になるわけでもなく、すっと一本志の通った彼の姿の美しさたるや。そしてなんといってもそのラストに涙せざるを得なかったです。寿命が異なるからこそ生まれるドラマと、あったかもしれないひと時を思い描いては毎日涙してます……。あんな世界のことだし、きっと幸せにはなれないしならないと思う。でも幾度の生と死を乗り越えて、名前も記憶も何もかも擦り切れて失いかけた先で、形も性別も変わってももう一度巡り合うような、有体な幸せじゃないけど、それも彼らが辿り着く一種の願いの形じゃないかなというのがこの話における解釈です。不幸せかもしれないけれど巡り合うこと自体が37兆分の1の奇跡だから、これはハッピーエンドなんですよきっと。 白血球のせいで白いもの見るとにやっとしますね。色に例えるなら、1146番は正義の白を背負う男だけど、1116番はきっと白ではないと思うんですよね。正義の白を背負うには、きっと彼には少し辛い。悩み苦しみ抜いて、清濁併せ呑んだ果ての色……白はくすんでしまったけど微かに淡く光るような、銀鼠こそ彼の色じゃないかな、って思います。そして白と銀が増えていく(私物の話です) 素敵です1116番……限りなく美しく、限りなく儚く。それでいて、柔く強いそんな面差しを持った人だなぁって……あーしんどい、長々と語りましたがとかく全てがカッコイイんです彼……後生ですから読み切りを……よろしくお願い致します……。 読み切りがアニメとかになったら死ぬかも。うん。 素晴らしい設定の使用をお許し下さったウオザキ様、本にする過程を応援して下さった皆様に、この場をお借りして心から感謝申し上げます!
    67,911文字pixiv小説作品
  • 白と赤のアラカルト(はらたく細胞)

    生者と死者が交わる夜

    遅れすぎのハロウィン小話三作。 リアルで忙しいのでこんなのしか無理でした。 コメント・いいね・ブクマありがとうございます!忙しい中、白赤を書く原動力になっております!

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